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2007年11月15日

【正露丸の復活】

中高年の方にはなじみの深い「正露丸」が自衛隊の装備品として復活したというニュースが目に留まりました。

『日露戦争時に日本軍が製造し、陸海軍の装備品だった胃腸薬「正露丸」が今年、100年ぶりに自衛隊の装備品に復活した。大幸薬品の「セイロガン糖衣A」が防衛省の装備品として採用されたもので、今年3月のネパール派遣の際に自衛隊員に配給されたという。

 「正露丸」はこれまで部隊ごとに購入され、駐屯地の救急箱などに置かれているケースはあったが、「防衛省の補給統制部が一括購入して、海外部隊に初めて支給した。装備品として復活したのは100年ぶり」(柴田仁社長)という。

 同社によると、7個を納品し、今年1月の防衛庁から防衛省に移行後、初の海外派遣となった3月の国連ネパール支援団(UNMIN)に参加する自衛隊員に配給されたという。』(11月12日付産経新聞)


【宣伝効果?】

それにしてもこのニュース、一体どこにニュース性があるのだろうと不思議な思いで取り上げました。

ニュース性があるとすれば、大幸薬品の社長が言うところの「装備品として復活したのは100年ぶり」という部分なのでしょう。でも待ってください。自衛隊は未だ発足して100年も経っていませんので、軍隊の装備品としてということでしょう。

この報道によれば、『「正露丸」は日露戦争前、腸チフスなど感染症の予防のため、当時の陸軍軍医学校が開発したのが起源とされる。服用を奨励するため、ロシアを征服するという意味を込めて「征露丸」と名づけられた。日露戦争終結後に製造販売が民間業者に開放され、日本軍は1906年に装備品としての配給を廃止した。』とのこと。

しかも、正露丸はラッパのマークの大幸薬品の登録商標ではなく、今では無数の医薬品メーカーが同じ「正露丸」という名前で販売しているそうです。(これは驚きでした)

もちろん、今回自衛隊に採用された大幸薬品の「正露丸」は「セイロガン糖衣A」という商品名なのですが、どうもこのニュース、新聞社がうまく大幸薬品の宣伝に乗せられたのではという気がしてきます。

平成の大本営発表みたいですね。ユーモラスな点が救いですが・・・・  



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