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2008年04月21日

【突然の涙】

突拍子もない発言などでマスコミの注目を集める弁護士知事橋下氏が、今度は不意の涙で世間の注目を集めました。

 『大阪府の橋下徹知事直轄の改革プロジェクトチーム(PT)がまとめた市町村への補助金削減案を巡り、橋下知事と府内43市町村長らとの意見交換会が17日、大阪市中央区の府庁別館で開かれた。各首長は「弱者切り捨て」「オフサイドとも言えるルール違反」「府庁内部の改革が先決」とそろって補助金削減に反対する姿勢を示した。橋下知事は〈四面楚歌(しめんそか)〉の様相に険しい表情を崩さず、最後は「今までと同じやり方では何も変わらない」と涙をぬぐいながら改革への理解を求めた。

 冒頭、橋下知事は「府だけでなく、大阪全体で財政再建を果たしたい。少しずつの我慢をお願いしたい」と頭を下げた。PT試案では、2008年度は貸付金を含めた市町村関連事業3357億円のうち79億円を削減するとしており、府市長会長の倉田薫・池田市長が各首長に発言を促すと、10人以上から一斉に手が挙がった。』(4月17日付読売新聞)


【借金地獄の大阪】

それにしても大阪府の借金はすさまじい。直近の06年度の府財政は、翌年度に繰り越す財源を引いた実質収支で、九年連続の赤字となるマイナス135億円。この赤字幅はピーク時(2000年度)の395億円から縮小傾向にあるが、借金に当たる府債残高は5兆円超(一般会計ベース)と、通常見込まれる収入額を示す府の標準財政規模(1兆4345億円)の3.5倍に相当する額で、一般家庭に例えると年収の3.5倍の借金を抱えている状態を意味するのだそうだ。

当然このまま放置しておけば、民間企業の倒産に当たる財政再建団体に転落した北海道の夕張市の二の舞となって行政サービスは大幅に低下することになるだろう。

だからこそ、大阪府民は38歳という若輩ではあるものの財政再建を大きく掲げた橋下知事を選挙で選んだのだ。

【危機感薄い市町村】

その橋下知事の登場で、府財政の現状に対する府民の危機感が相当高まっているのは、時々見られる破天荒な行動は批判の対象になるものの全体としては知事の大きな成果といえるだろう。

そんな中で出た橋下知事と府下市町村長との意見交換会での知事の涙。知事のパフォーマンスという見方もあるが平松邦夫・大阪市長をはじめとする市町村長の激しい知事批判の前におもわず出た真剣さゆえの涙と思いたい。それにしても、批判した側の市町村長にとっても、知事自身がいみじくも語っているように他の都道府県や市町村に比べてかなり多くて高いと言われる職員数や給与を先ず減らして、大阪府からの補助金も返上して自助努力をすることが先ず大阪全体の再建の第一歩だろう。

どういう議論が行われたのか詳細は存じ上げていないが、橋下知事を選んだ府民に比べると市町村長の危機意識は極めて低いと言わざるを得ないのではないか。先ずやるべきことをやってから他人の批判をすべきだと思うがどうだろうか。
  




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