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2008年05月26日

【戦慄の映像】

それは身の毛もよだつような戦慄の映像だった。これを見れば、きっと誰もが信じたくない、これは何かの間違いだと思いたくなるような気持ちにさせられるだろう。

そう、つい昨日の夜9時から放映されたNHKスペシャル「北極大変動 第1集 氷が消え悲劇が始まった」に出てきた北極海と北極熊の映像だ。

昨年の夏の北極海は、例年以上に海氷の消失が進み、1980年と比べると北極全体の4割の氷が消失してしまったのだ。今年の夏には薄くなった北極の氷はほとんど消失してしまうという予測もある。それほど変化は急激なのだ。

氷がなければアザラシなどの餌にありつけないホッキョクグマの母子が薄い氷の上をさまよい歩く。そして目印としてその母熊につけていた信号が、昨年12月にはついに動かなくなった。

【科学者の予測を超えて進む温暖化】

気候変動、地球温暖化はIPCCの報告書や科学者の予想をはるかに超えて進行している。北極海の現場で、その急激な異変を毎日目の当たりにしている科学者たちは、僕らが映像で見るよりもその恐怖を感じているだろう。

予想を上回るスピードで氷解する北極の現実は、すでに地球温暖化がさらなる温暖化を加速する「正のフィードバック現象」が始まり、もう後戻りできないところまで来ている(ポイント・オブ・ノーリターン)ことを示しているのだ。


【一刻も早い具体策を】

こんなにまで切迫しているというのに、途上国と先進国の対立が解けずに未だに地球温暖化を防止するための地球的規模での解決策で最終的に合意するには至っていないのだ。

折りしも神戸において主要8カ国(G8)環境相会合が開かれている。ようやく、G8各国は、世界全体の温室効果ガスの排出量を2050年に少なくとも半減するとの長期目標で大筋一致したとの報道があったが、まだまだ道のりは長いだろう。

二酸化炭素の排出抑制だけで問題が解決するわけではないが、ここまで地球環境を破壊しつつある人類の責務として、これ以上の環境悪化を防止することは最低限のモラルだろう。そしてモラル以上の死活問題だろう。なぜなら、大地に横たわり息絶えたホッキョクグマの姿は、間違いなく目に見える将来の私たち自身の姿だからだ。
国レベルでも個人のレベルでも真剣に考えていくべきだろう。みなさんはどう思われますか?


今日の夜10時、NHKスペシャル「北極大変動 第2集 氷の海から巨大資源が現れた」が放映されます。是非、ご覧ください。

《参考》・・・過去のブログ記事

1.「今夏にも北極の氷消失?」・・・2008年1月3日

2.「温暖化はチャンス?-グリーンランドの現実と人類の未来」・・・2007年11月20日


  




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