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2009年04月13日

【不気味な現象】

ついに日本にもアメリカと同じ現象が起こり始めた。

『ミツバチが昨年から激減する謎の現象が起きている。農林水産省は寄生ダニが発生する病気などで大量死したのではないかと推測しているが、真相は分かっていない。農家では、イチゴやメロンなどの受粉作業にミツバチを使っているため、栽培に深刻な影響も出ており、果物の価格高騰につながりかねない。「自然環境が変化しているのか」と不安を募らせる関係者も出ている。

 「ミツバチが足りない」。昨年以降、全国各地の農家から、こんな苦情が農業団体などに寄せられるようになった。イチゴやメロンなど、果実を育てるには、花粉をオシベからメシベに受粉させる必要がある。自然に生息するニホンミツバチやそのほかの虫も花粉を運ぶが、それだけでは足りないため、多くの農家が飼育に適した別種のセイヨウミツバチを購入したり、レンタルしたりして、利用している。』(4月10日付産経新聞)


【蜂の大量失踪】

先月末にお伝えしたように、セイヨウミツバチの大量失踪についてはアメリカではすでに2006年あたりから大問題となっているのだ。その規模たるや、米国でいなくなったセイヨウミツバチの数は全体の4分の1にも達するほどとのことで、セイヨウミツバチの受粉で成り立っているカリフォルニアのアーモンド栽培農家などは存亡の危機に立たされているのだ。

アメリカでもこの大量失踪の原因は特定されるまでには至っておらず、アーモンドなどの単一作物の花粉だけに頼る蜂の免疫力低下や農薬、特にネオニコチノイド系殺虫剤の影響や、ミツバチの労働環境の急変から来る強度のストレスや、地球温暖化などの気候の変化といった原因が考えられている。

比較的影響がないと言われるニホンミツバチではなく、セイヨウミツバチが日本でもいなくなってきているというのは、世界的なセイヨウミツバチの異変を裏付けるものであり、不気味というほかはない。

【最近の環境異変】

ここ数年の環境異変や生物の異変の特徴は、突如として今まで考えられなかったようなスピードや規模で異変が発生し、しかもその原因がなかなか特定できないことだ。例えば2年前に日本近海に大量発生したエチゼンクラゲにしても、昨年はほとんど見られなくなったり、同じく日本近海で減少傾向を示していたウミガメの産卵が昨年は突如として各地で見られるようになったり、もう数え上げればキリがないほどの異常現象が頻発しているのだ。

それはまるで、コップに注がれて表面張力でギリギリまで膨れ上がっていた水の表面が、ある一点を超えると一気にあふれ出すのに似ている。

地球上に溢れんばかりに膨張する人間が地球環境にもたらしつつある影響の大きさを考えると、気候や生物の急激な異変は地球から人間への最後の警告なのかもしれない。みなさんはどう思われますか?

《参考》

・「蜂の大量失踪-カリフォルニア・アーモンドの危機 」・・・2009年3月28日の僕のブログ記事
  




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