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2009年08月05日

【特赦発表】

クリントン米元大統領の電撃的な北朝鮮訪問から一夜明けた今日未明に拘束されている2人の米国記者の特赦のニュースが入ってきた。

『朝鮮中央通信(KCNA)が4日伝えたところによると、北朝鮮の金正日総書記は、拘束中の米国人記者に対する特赦の供与と釈放を命じた。
 KCNAは声明で「(総書記は)国防委員長として、重労働の刑を受けていた米国人ジャーナリスト2名に対する特赦の供与と釈放を命じた」と述べた。』(8月5日付ロイター通信)


【拉致→大物訪問→釈放】

拘束中の記者とは、米ケーブルテレビ「カレントTV」のローラ・リンさんとユナ・リーさんの二人で、今年3月、中朝国境付近で取材中、北朝鮮に拘束され「不法国境出入罪」などで起訴され、6月、労働教化12年の判決を言い渡されていた。拘束後直ぐにCNNのラリーキングの番組に家族が出演して解放を訴えていたのを覚えている。当然のことながら、北朝鮮はこの二人を米国との交渉のカードとして使うために「拉致」という常套手段を駆使したのだ。

あまりの駄々っ子ぶりに米国も策に困り、今回のクリントン氏訪問につながったのだろう。その結果としての特赦。何が引き換えの条件となったかは現時点では定かではない。

今回の動きで鮮明に思い出すのは、小泉元首相が2002年9月に電撃的に北朝鮮を訪問して、金正日総書記と初の日朝首脳会談を実現し、日朝平壌宣言に調印し、5人の拉致被害者を帰国させたときのことだ。拉致→大物訪問→釈放という全く同じパターンだ。北朝鮮側の主役は金総書記のままで、小泉氏がクリントン氏と入れ替わっただけ。あのときの金総書記も満面に笑顔だったと記憶する。

【東アジアのトゲ】


核兵器や拉致被害者を「道具」にわがままを繰り返す恫喝おやじに世界はほとほとあきれ返っているのだが、米国でさえこのわがままに有効な対抗手段がないのだ。

自国の民を極貧に喘がせたまま、勝手気ままな行動を続けるこの東アジアのトゲのような国家と一体いつまで世界は付き合わなければならないのだろうか。  




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