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2009年08月07日

【熱帯種、また北上?】

日本の沿岸各地で今まで見かけなかった熱帯魚を見かけたという報告が多くなっている。

『熱帯の海に生息するバイカナマコ(シカクナマコ科)が、串本で初めて確認され、採集された。花びらのような大きなイボイボの突起が特徴。和歌山県串本町有田の串本海中公園センターで展示されている。
 同町高富でダイビングショップを経営する南信吾さんが7月15日、潮岬沖をガイド中、水深10メートルで発見。その後観察してきたが、遠くに移動して観察できなくなることを心配し、2日に同センタースタッフと一緒に採集し、センターに持ち込んだ。
 バイカナマコは、種子島以南のサンゴ礁域に分布する大型種で、最大で体長80センチほど。体は円筒形で黄褐色か赤褐色。今回採集したのは、体長23センチ、体重550グラムで小型。
 同センターの野村恵一学芸員は「熱帯の海を代表する大型ナマコ。串本での分布は初確認で、北限記録の更新となる。串本で見られるようになったのは、近年の高水温現象の影響だろう。大変貴重なので、大切に飼育したい」と話している。』(8月3日付 紀伊民報)


【海水温の上昇がもたらす異常】

この珍しいナマコが発見された和歌山県串本町ではすでに何年も前から海水温の上昇で北上し、冬にも死滅せず生き残った熱帯魚が数多く見られるようになっていた。昨年11月の産経新聞の記事によれば、『近年は温暖化の影響ともいわれる海水温の上昇が続き、熱帯魚の生態も変化。晩秋でも多くの熱帯魚が見られるようになった。平成18年ごろからは、クマノミが越冬するケースも確認されている』という。

海水温の上昇による異常は和歌山だけでなく、日本だけに限っても全国各地の海で報告されており、海の生態系はここ数年で様変わりしている可能性が高い。果たしてこれから何が起ころうとしているのか、私たち人間に何が出来るのか、ほんの一地域だけが汚染されたりしていた今までの公害問題や環境問題とは全くスケールが違う事態にとまどうばかりというのが本音ではないだろうか。もう一地域だけの対策や小手先の解決策だけでは解決は極めて難しいだろう。

とにかく、僕としては新聞などで各地から報告される異常な事態をこれからも追い続けて、出来るだけ多くの人に今の自分達がどれだけ大変な時代に生きているのかを知ってもらうことだけでも続けていこうと思っている。  



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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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