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2009年08月10日

【安全優先】

日本航空が安全を優先する勇気ある決定を下しました。

 『日本航空は1日から、離着陸のシートベルト着用時に乗客からトイレ使用の申し出があった場合、客室乗務員が機長に判断を求めていた「トイレ許可」の連絡を、国内・国際の全便で取りやめた。事故が発生しやすい離着陸時のトイレ使用は原則禁止だが、操縦室への連絡が社内で規定されていた。これを機長や副操縦士が操縦に専念できるよう見直した。

 日航では07年4月から3カ月、安全運航を評価する米国の専門会社の協力を得て、国内・国際線合計435便を調査した。その結果、シートベルト着用時のトイレ使用による離席や飲酒などの問題で操縦室に連絡する事例が10便に1便の割合であり、日航特有の問題と指摘された。これまでに客室からの呼び出しで管制との通信が妨げられたり、着席が確認できなかったため、着陸をやり直したケースもあるという。 』(7月31日付毎日新聞)


【クリティカル11ミニッツ】

飛行機は離着陸時が最も危険な時間帯ということで、パイロットはこの時間帯に最も緊張を強いられると言われています。

その時間帯は、事故の大半が離陸後3分と着陸前8分に集中することから「クリティカル11ミニッツ」(危険な11分)とも呼ばれており、飛行機のルートで言えば、飛行機が駐機場を出てから離陸し、高度1万フィート(約3000メートル)に達するまでと、1万フィートから降下し、着陸後に駐機場に入るまでを指します。

この記事に寄れば、この「クリティカル11ミニッツ」(危険な11分)の時間帯には、操縦室を運航の安全と直接関係のない事象から隔離するのが世界では一般的で、米連邦航空局(FAA)では81年、クリティカル11ミニッツの間は「飛行に不可欠な事項以外の業務や行為の禁止」を法制化しているとのこと。

そもそもそれほど飛行機の安全にとって重要な時間帯に客室からの連絡を受けていたということが僕にはにわかには信じがたいのですが、顧客サービス優先の考え方から日航ではそうしていたのでしょう。これは明らかに行き過ぎた顧客サービスだったと思います。客室にはチーフパーサーなり、乗客の安全に責任が持てるスタッフがいるのですから、よほどのことがないかぎり操縦室への連絡までは必要なかったのではないかというのが、素人の僕の考えです。

とにもかくにも、その規定を見直し安全運行上、離着陸時のトイレ使用禁止・操縦室への連絡禁止を決めた日航の決定を評価したいと思います。ちなみに全日空は操縦室への連絡規定そのものがないそうです。  



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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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