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2010年08月11日

【嘉麻市との出会い】

みなさんは「嘉麻市」という地名をご存知ですか?

僕は福岡に居ながら恥ずかしながらつい数日前までその町の場所も地名も、町の生い立ちも全く知りませんでした。その町は福岡県のど真ん中から少し北寄りに位置する筑豊南部の人口4万人あまりの町です。

その町と僕はある展覧会がきっかけで先週末出会いました。その展覧会とは「英國Grandfather's Letters展」。仕掛け人は松任谷愛介氏。苗字に聞き覚えのある方は多いかもしれません。音楽に疎い僕でもその苗字だけは知っていました。でも知っていたのはそれだけ。「出会い」とは不思議なものです。その苗字だけしか知らなかった人の魅力にひき寄せられ、福岡市から1時間近くある「その町」に「家族」とともに出かけ、そしてその町に出会ったのです。

【織田廣喜美術館】

その町の中心に位置する田園や民家の点在する静かな佇まいの中に織田廣喜美術館という立派な展示会場はありました。図書館と平和記念館も併設されていました。その中に小さな絵手紙が壁に掛けられたり、ガラスケースに収められたりして入場者を待っていました。100年近く前の英国の退役軍人のお爺さんがインドに住む孫4人に宛てた絵手紙の数々。愛情とユーモアのこもった筆致で書かれた動物や乗り物などのイラストの数々。そこに添えられた孫の興味を掻き立てる文章。時代を超えて心に響く絵手紙の不思議なパワーがそこにはありました。

さらに、それらの感動を本物にしてくれたのは先ほどご紹介した松任谷氏のやわらかい語り口でした。なんと、少ない入場者ひとりひとりに語りかけるように懇切丁寧に展覧会場を案内してくれていたのです。

【展覧会の絵】

僕は美術館に行ってそこに飾ってある絵がどんなに有名なものであっても、それほど感動を覚えた経験はあまりありません。現代の美術館は、そこに展示されてある絵や彫刻などの美術品が有名であればあるほど、また、美術館自身がそうであればあるほど、純粋な感動をそこで味わうのは有名度に反比例して小さくなるのではないかと僕は思っています。なぜならそこには大勢の入場者による喧騒や商業的なPRなどが個人の静かな鑑賞の時空間を奪うからです。

そういう意味で、今回の嘉麻市、織田廣喜美術館、英國Grandfather's Letters展、そして松任谷愛介氏との出会いは僕にとって思いもかけず新鮮ですばらしいものでした。それらすべてにこれからますます興味を引き付けられる予感がしてなりません。みなさんも一度行って見られませんか?
  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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