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2010年08月12日

【縮む北極海の海氷】

猛暑と関連がないことを祈るばかりです。

『今夏の北極海の海氷面積が急減し、観測史上2番目に小さくなっていることが、民間気象会社ウェザーニューズ(東京)の観測で分かった。温暖化で厚い氷が減り、解けやすくなっていることに加え、5~6月に海氷が大西洋に押し出されやすい気圧配置だったのが理由という。北極圏では猛暑のロシアなど異常気象が発生しているが、異変ぶりを示す現象として注目される。  ※ 写真は2000年時点の北極海の海氷
同社は人工衛星のデータを使って分析。8月5日現在の海氷面積は約600万平方キロで、同時期に過去最小だった07年の560万平方キロに次ぐ小ささだという。10年前の00年は880万平方キロだった。08、09年も今年より数%大きいだけで、ここ数年の縮小傾向が目立っている。』(8月10日付 毎日新聞)


【加速化する地球温暖化】

しかし現実に世界各地で進行する今年の猛暑などを見ていると、地球温暖化との関連がないとは言い切れないと個人的には思っています。というのは、衝撃的と言われていたIPCCの第四次報告が出たのは2007年2月。それからたった数年ほどしか経っていないのにIPCCの予測を大幅に上回るペースで地球温暖化が進行している事実が最近次々と明らかになっていることからも想定できるからです。※写真は2010年8月時点の海氷

その端的な例が北極海なのです。昨年9月のブログ記事でお伝えしたように、『北極圏の過去10年間の気温が、地球温暖化の影響を受けて、少なくとも過去2000年で最高の水準に上がっていること』が国際研究チームによって公表されているのです。しかも過去10年間というのは1990年代のデータなので2000年以降さらに気温上昇が加速化していることを考えれば事態はもっと深刻でしょう。

こういった北極の加速化する気温上昇によって、北極海の海氷が消滅するのは30年から40年後と言われていたのが、何と2013年にも消滅するという科学者も出始めています。それを裏付けるような現実が進行しているのです。

加速化する北極海の温暖化。北極の温暖化は即、地球全体の温暖化を加速することになると言われています。今年の猛暑もそのひとつかもしれません。果たして、人類はもう地球温暖化をとめることが出来ないテッピング・ポイントを超えて、ポジティブ・フィードバックの領域に踏み込んでしまったのでしょうか。

最後に冒頭の記事に戻って、日本に関して言いますと、北極圏での異変は大気循環を通して、日本のある中緯度にも影響が及ぶとされています。ウェザーニューズ社は「日本付近の猛暑など今年の異常気象との関係を探りたい」としていますが、私たち一般人は気象専門会社や気象研究者からいづれその因果関係について何らかの答えが出てくるのを待つしかないのでしょうか。そのときはすでに何もかもが手遅れになっているのかもしれません。

  




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