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2011年06月09日

【また海水へ放出?】

性懲りもなく、再び海への汚染を広げようとしているようです。

『東京電力は8日、福島第2原発(福島県楢葉町、富岡町)のタービン建屋などにたまった放射性汚染水約3000立方メートルを、海へ放出する検討を始めたことを明らかにした。水産庁や地元漁協などに連絡したが、新たな海の汚染に批判の声が出ている。

 放出が検討されているのは、東日本大震災に伴う津波で、建屋地下に入った海水約3000立方メートル。低レベルの放射性セシウムなどが含まれている。燃料の損傷が原因ではなく、通常時に生じるものだが、排水しないと塩分による機器類の腐食が懸念される。

 東電は放射性物質の放出限度以下まで処理する方針で、松本純一原子力・立地本部長代理は「放出時期は未定だが緊急に放出が必要と考えていない。関係機関と十分相談したい」と述べた。3日に東電から連絡を受けた茨城沿海地区漁連は「やむを得ないが、心情的に納得できない」と話した。

 福島第2原発は計4基の原子炉があるが、いずれも冷温停止している。東電は福島第1原発5、6号機などからも4月、計1500億ベクレルの汚染水を海に放出し、地元漁協や周辺国の非難を浴びた。』(6月8日付毎日新聞)

【恐るべき無反省】

3/11から3カ月経って、依然として再臨界の危険を孕む福島第一原発だけでなく、この記事にある福島第二原発では放射性汚染水の放出を検討しているとか、その他の全国各地の停止中の原発については海江田経産相が、東日本大震災直後に実施された緊急対策によって、原発の運転継続や定期検査終了後の再稼働に安全上の支障はなくなったとの国の判断を示して7月中の再開を目指すといった動きが出ています。

その緊急対策には、原発銀座と呼ばれる福井県の知事が、福島原発が地震によって冷却材喪失事故を起こした可能性が強いにもかかわらず、地震対策は盛り込まれず津波対策ばかりでお茶を濁していると指摘する代物です。その津波対策でさえ、その場しのぎの対応ばかり。原発再開ありきが見え見えだといいます。

東電も政府も、そして原発周辺地域も、まるで福島第一原発の事故なんてなかったかのように、次の地震、それによる原発の核惨事の発生に向かって突き進んでいるかのようです。政治家たちはそれにも増して何の反省もなく、コップの中の政争に明け暮れている。本当に絶望的ともいえる日本の風景です。みんなが他人事ではない、自分のこととして原発のあり方にモノを言わなければもう自分自身はもちろん日本全体も救うことはできないでしょう。  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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