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2012年05月28日

【腐敗の山】

この人間たちはいつまで国民をだまし続けるつもりなのでしょうか。

『核燃サイクル政策の見直しを進めてきた内閣府原子力委員会が推進側だけで「勉強会」と称する秘密会議を開いていた問題で、近藤駿介原子力委員長(69)が昨年12月8日の会合に出席していたことが、毎日新聞の入手した関係者のメモで分かった。秘密会議は20回以上開かれ、高速増殖炉の研究開発などを担当する文部科学省職員が出席していたことも新たに判明した。正式な議事録は作成せず、配布された資料の多くは事務局を務める内閣府原子力政策担当室職員が回収する取り決めだった。

 出席メンバー関係者が作成したメモによると、近藤委員長が出席した会合は昨年12月8日午後4~6時、内閣府会議室で開かれた。1月以降、使用済み核燃料を再利用する核燃サイクルのあり方を検討する原子力委・小委員会による政策の見直し作業が本格化するため原子力委で準備を進めていた時期だった。

 原子力委員会の出席者は近藤委員長のほか鈴木達治郎委員長代理、秋庭悦子委員。このほか▽文科省原子力課の課長補佐▽経済産業省・資源エネルギー庁の香山(かやま)弘文・原子力国際協力推進室長、苗村(なむら)公嗣・放射性廃棄物等対策室長▽青森県六ケ所村の再処理工場を経営する「日本原燃」の田中治邦常務▽高速増殖原型炉「もんじゅ」を運営する「日本原子力研究開発機構」や電力各社で作る電気事業連合会幹部らが出席。推進派ばかりで反対・慎重派はいなかった。

 関係者取材や毎日新聞記者が現場で確認した情報を総合すると、秘密会議は20回以上開催された。このうち4月24日は小委員会で論議する予定の報告案の原案が配布され、事業者らが自社に有利になるよう修正を求めたことが分かっている。配布資料は回収するルールで正式な議事録はないとされるが、一部参加者が議事内容や出席者名を記載したメモを作成し、限られた範囲に電子メールなどで伝えている。

 原子力委員は委員長を含め5人おり、原子力委員会設置法によると、委員長を含む3人がいれば会議を開き、議決することができる。近藤委員長はこれまで「忘年会とかは別だが(定例会議やその打ち合わせ以外では誤解を招かないよう)3人以上の委員が集まって原子力政策の議論をしないようにしている」(昨年12月27日の委員会)と透明性を強調してきた。しかし昨年12月8日の秘密会議には近藤委員長ら3人が参加した。近藤委員長は出席を認めたうえで「(自分が出たのはデータの提供や説明を求める)単なる勉強会だった」として問題はないとの見解を示した。【核燃サイクル取材班】』(5月25日付毎日新聞)

【すべて出直せ】

もともと近藤原子力委員長はフクイチの事故を起こした原子力推進側の最も責任のある人物のひとりであり、犯罪人として告発されるべき人間のひとりだと思っていましたが、このような人物の責任追及を徹底的にしないままで原子力政策を見直していること自体に無理があると言わざるを得ないでしょう。近藤委員長は少なくとも即刻委員長をやめさせるべきでしょう。もちろん、鈴木達治郎委員長代理、秋庭悦子委員など他の秘密会議参加者もすべてです。

こんな腐敗した原子力ムラの事実が出てくるたびに当事者たちは、「単なる勉強会だった」とか言い訳をするわけですが、過去において何度も国民の目をごまかすようなことばかりやっているので、原子力の事情に詳しい人ならばこんな言辞をまともに受け取る人はひとりもいないと思います。

正直言ってこんなやり方で原子力を推進していた人間たちが再びフクイチの事故などなかったように無反省のまま、原子力政策の見直しを進めれば間違いなく次の大事故も日本で起きるでしょう。事務局も含め関係者は全員即刻原子力政策に関わるような仕事から辞めさせるべきだと思うのは僕だけでしょうか?市民、国民を愚弄するのもいいかげんにしてもらいたいものです。

毎日新聞の今回の記事は大スクープだと思いますが、引き続き毎日新聞には執拗にこの「事件」を追及して彼らをとことん追い詰めるべきだと思います。原発推進新聞の読売新聞などにはこんなスクープをすることなどまったく考えていないでしょうから。  




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