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2012年06月25日

【日増しに膨らむデモ】

首相官邸前のデモが日増しに膨らんでいます。

『22日夕方に首相官邸前で行われた関西電力大飯原発の運転再稼働に対する抗議行動は、午後6時半の時点で、先週の1万2千人を大きく上回る約3万人(いずれも主催者発表)が集まった。その後の情報では最終的な参加者数は約4万5千人とも伝えられており、民意を無視した政府への怒りが日を追うにつれて増大していることが示された形だ。

■「野田首相は国民をナメた」

首相官邸前での抗議行動は、市民らでつくる「首都圏反原発連合」らが毎週金曜日に実施しているが、参加者数は回を追うごとに増加。先週15日には1万2千人が参加したが、「赤旗」など一部を除き、報道したマスメディアは皆無だった。

「今日の抗議行動もツイッターなどを通じて集まっている。テレビや新聞は報じないのに、これだけの人が来る」。永田町の歩道に延々と続く参加者の列に並びながら、哲学者の柄谷行人氏はそう話す。

柄谷氏は官邸前の抗議行動に毎回足を運んでいるという。「組合などの動員によらず、(自発的に)人が集まる状況は六〇年安保以来だ。政治家は人々のこうした変化が分からないのだろう」。民意を無視する形で再稼働を決めた野田首相に対しては「あの再稼働声明はアホ。国民をナメたから、これだけ人が集まった」と一刀両断した。

■「紫陽花(あじさい)革命」出現か

参加者の中で特に共通するのは、民意が尊重されないことへの危機感だ。都内から参加した夫婦は「国会前での抗議行動は初めて。(東電原発事故が)収束していないのに再稼働するのはおかしい。私たちの意思を見せるしかない」と話す。

また、仕事帰りにスーツ姿で駆け付けた男性は「(国会前は)今日で3回目。やっぱり国民がアクションを起こさないといけない。首相が代わっても政治のシステム、国民の意識が変わらないと現状は動かない」と語り、「民意が示されれば、国民の意識も変わるかもしれない」と抗議行動に望みを託す。

市民の声を報じないマスメディアを見限り、政治に民意の反映を求める人々が街頭へとあふれ出した。ジャスミン革命ならぬ「紫陽花(あじさい)革命」が始まろうとしているのか。(オルタナ編集委員=斉藤円華)』(6月22日付オルタナ)

【国民の声を聞け】

テレビや新聞をはじめとする大手メディアは今まで首相官邸前の再稼働反対デモについては、まったく無視するか、取り上げても出来るだけ小さく扱うか、あるいは一時的で感情的な動きだといわんばかりの取り上げ方をしてきました。読売や産経は特にそうです。それがここにきてテレビ朝日の古舘キャスターが11分間近く番組の中で取り上げざるを得なくなるところまでたどり着いたというのが正直なところです。古舘キャスターの勇気ある報道に一定の評価をしたいと思います。

この報道ステーションにゲストで呼ばれていたのは、寺島実郎氏でした。この中で寺島氏は日本政府が国内では減原発を国民向けに公言する一方で、海外ではアメリカとの原子力協力を進めて大いに原発を売り込もうとするなど「不可解な国ニッポン」という印象を持たれているのであり、市民はこのあたりの理解をもっと深めなければならないと警告していました。

それはある意味真実だと思います。なぜなら、ここ数日間だけを見ても日立のリトアニアでの原発初受注や、APECエネルギー相会合での日本の原発利用への後押し宣言案など日本が海外では積極的に原発を推進していこうとしている印象ばかりが目立つのです。ただ、大飯の再稼働決定あたりから政府の姿勢は明らかに減原発から原発再推進へペダルを踏み始めており、そういう意味で政府の二枚舌は悪い意味で解消されつつあるのかもしれません。とにかく何が何でも原発推進という姿勢が先の原子力基本法の修正や原子力委員会の推進派委員などによる秘密会議の事実などに見え隠れしています。

しかし、だからこそこんな矛盾したことを平然とやっている政府そのものが、其の二枚舌を改めることこそが大事なのであって、弱い立場の市民に理解を求めると言うのは筋違いではないでしょうか?そんなことは多くの市民はすでに直感的に気付いていますし、寺島さんに言われるまでもないことです。

そしてもうひとつ、寺島氏ははいつも脱原発は原子力技術者を失い国際的な日本の発言力がなくなると「脅し」ますが、脱原発することと廃炉や放射性廃棄物の技術をこれから維持発展させていくことは別問題ではないでしょうか?まして脱原発をして廃炉に向けた人材育成や技術開発に大きく舵を切ることが国際的にも脱原発に向かう国際社会への大きな発言力になるのではないでしょうか。

もっと普通の市民の声を政府をはじめとする原子力ムラと揶揄される集団の面々は真剣に受け取るべきだと思うのは僕だけでしょうか?

首相官邸前の再稼働反対デモに参加している多くの人々は普通の市民です。もしもこのウネリがもっと大きくなって、中東で昨年起こったような規模に達した時、政府が普通の市民を放水車や催涙ガスで蹴散らすようなことが起こったらもっと多くの国民が黙っていないでしょう。フクイチを経験した多くの国民は、彼らのような命を軽視し、既得権益や目先の利益に目がくらんでいるわけではないのです。今のままでは間違いなく起こるであろう次の原発事故から命を守りたい、国を崩壊の淵から守りたい、そう思っているだけです。
  




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