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2012年09月10日

【地元アピール加速】

宗像・沖ノ島と関連遺産群の世界遺産登録を目指す地元の動きが活発化しています。

『宗像大社の沖津宮がある沖ノ島を中心とした「宗像・沖ノ島と関連遺産群」(福岡県宗像市、福津市)の世界遺産登録を目指す地元の動きが加速している。登録実現には、入島制限や数多くの禁忌が定められた“神秘の島”であるがゆえの知名度の低さが課題。地元自治体は8日に宗像市内でシンポジウムを開くなど、知名度不足をはね返そうとアピール活動を展開している。
 同遺産群は、沖ノ島、宗像大社、豪族が築いた津屋崎古墳群の3点で構成。沖ノ島には4~9世紀の大規模な祭祀(さいし)遺跡があるほか、大陸から持ち込まれた金製指輪など約8万点が出土し、一括して国宝に指定された。

 平成21年1月に、遺産登録に向けた国内予選の第一関門ともいえる「国内暫定リスト」に追加掲載された。

 ところが、沖ノ島は女人禁制で、男性の上陸も原則年1回。「島で見聞きしたものは一切口外しない」「一木一草たりとも島外に持ち出してはならない」など島を守る多くの禁忌がある。そのため訪れる人は少なく、国内でも歴史的重要性があまり知られていない。暫定リスト入りの際にも文化庁から「国際的な評価を得るには不十分。顕著な普遍的価値の確実な証明や保護体制確立が必要」と厳しい注文がついた。

 この課題をクリアしようと福岡県と宗像、福津両市、地元経済界などが「推進会議」を設立し、過去3回、福岡市と東京都内でシンポを実施した。

 8日に宗像市久原の宗像ユリックスで開かれたシンポも、まず地元住民に、同遺産群の価値を深く理解してもらうことが大きな目的。国内外の専門家4人がパネルディスカッションに参加したシンポで、西谷正・九州歴史資料館館長は「自然崇拝から社殿での崇拝へと、古代の祭祀の歴史が確認できるアジアで唯一の場所。世界に通じる普遍的な価値がある」と強調した。

 行政だけでなく、地元住民も21年9月に「市民の会」を結成し、機運を盛り上げようとしている。市民の会は今月17日、古代の宗像をテーマにした手作りのミュージカルを、宗像市内で開く。』(9月9日付産経新聞)

【神性と世界性】

沖ノ島といえば、僕にとっては一度は行ってみたい沖釣りの拠点です。以前、志賀島に行く途中にある釣具店が高速遊魚船を走らせていて、沖ノ島まで釣り人を運んでくれているのに一度乗船して行ってみたいと思っていました。

その沖ノ島の神社・沖津宮は、沖ノ島の手前に位置する大島の中津宮、宗像・田島に位置する辺津宮の三宮を総称して宗像大社といい、天照大神の三柱の御子神を祭っています。「日本書紀」にも宗像大社については記述があり、特に朝鮮半島と九州の中間点に位置する沖ノ島は古代から漁を営む漁業者を中心に篤い信仰の対象だったのです。そして今でも毎年10月1日には300隻近い漁船団が大島から神湊まで沖津宮と中津宮のお神輿を載せての海上パレードが行われます。

これらすべてが古代日本の文化遺産として世界遺産登録を目指すという。世界に日本の古代文化の良さを知らしめるいい機会となることは間違いないでしょう。ただ、ひとつ気になることがあります。沖ノ島は女人禁制でしかも神々しい島として何世紀にもわたって人々から崇められてきたため、太古の自然もそのまま残されていると聞きます。もし、世界遺産となってその偉大さが日本だけでなく世界に知られることになって、その神秘性や大自然が失われるとしたら、何のための世界遺産登録かということになるでしょう。是非その点については、関係者はしっかりと登録後のことを十分考えておいてほしいと願うばかりです。  




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