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2012年11月08日

【オバマ勝利】

今年最大の政治ショーが終わりました。

『米大統領選は6日、投開票され、民主党のバラク・オバマ大統領(51)が中西部オハイオ州や南部バージニア州など激戦州の大半を固め、勝利に必要な270人を超える選挙人を獲得し、再選を決めた。大統領は勝利確定後、地元の中西部イリノイ州シカゴで演説し、「我々は一つの国家、一つの国民」と強調、選挙戦で際立った党派間対立を乗り越え、結束して内外の課題に取り組む決意を明確にした。

【写真ドキュメント・アメリカの長い1日】勝利宣言をするオバマ大統領
 演説でオバマ氏は「経済は回復に向かっている。10年続いた(イラクとアフガニスタンでの)戦争は終わろうとしている」と1期目の成果を指摘。2期目に向けた財政赤字の削減や税政改革への意欲を示し、野党共和党への協議を呼びかける考えを示した。ただ、共和党は譲歩に応じる姿勢を示しておらず、調整が難航するのは確実だ。

 年末には、歳出削減と大型減税の期限切れが重なる「財政の崖」が迫っており、早くも緊張した局面を迎える。2期目の政権は、主要閣僚を大幅に入れ替えて臨む方針で、新たな閣僚人事も今後の焦点となる。

 フロリダを除き、オバマ氏が獲得した選挙人は303人で、ロムニー氏の206人を大きく上回っている。』(11月7日付毎日新聞)


【高揚感なき勝利】

思えば2009年1月20日に米国大統領に就任したオバマ氏は圧倒的な米国民の熱狂に迎えられました。あのときワシントンDCには全米から200万人近い人たちがオバマ大統領を一目見ようと集まったと言います。テレビで見ていてもすごい光景でした。もう25年近く前の1988年、僕は小雪が舞うワシントンDCのホワイトハウス近くのペンシルバニア通りでパパ・ブッシュの大統領就任パレードを見学していました。あのときでさえ米国民の大統領に対する熱い思いを肌で感じましたが、オバマ大統領への期待感、高揚感はそれをはるかに上回るものだったと思います。

そして今回、オバマ氏はロムニー氏を破って大統領再選を果たしました。しかし、そこには1期目のような国民の高揚感、期待感はほとんどなかったのではないでしょうか。スタート時点ですでにレーム・ダック化が始まっているとも言えます。最初の関門は来年1月末に迫った国防費などの歳出の強制削減と大型減税の期限切れを乗り越えられるかですが、1期目のときはリーマンショックが世界全体を襲い、その震源地だった米国では自動車産業も瀕死の状態にあったところをオバマ大統領は苦しみながらも切り抜けたことを考えれば「危機に強い大統領」の本領を発揮する可能性は十分あるのかもしれません。果たして高揚感のない米国民を納得させられる2期目となるのか、注目したいところです。
  




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