2013年03月06日

【またも後退】

石原伸晃氏が何のために環境相になったのかを勘繰りたくなることが次々と明らかになってきています。

『昨年末に環境相の諮問機関、中央環境審議会の委員に内定していた脱原発や温暖化対策強化を訴える環境NPO代表や大学教授らが、政権交代直後に就任を取り消されたことがわかった。石原伸晃環境相の意向とみられる。環境省は「委員を減らして議論の活性化を図るため」とするが、環境・エネルギー政策の議論の場から政権の方針に批判的な専門家が外された形だ。
 今年1月は中環審委員の改選期に当たり、環境省は昨年12月上旬までに30人の再任・新任案を内部でまとめた。しかし、その後政権交代があり、1月10日に予定していた総会を延期して人事案を作り直した。2月8日付で任命された新委員は25人で、当初の案より5人少なくなった。
 就任取り消しが判明したのはNPO法人「気候ネットワーク」代表の浅岡美恵弁護士、京都大の植田和弘教授、環境ジャーナリストの枝廣淳子氏。浅岡氏は、安倍政権が見直すことにした「2020年に温室効果ガスを90年比で25%削減」する国際公約の維持を主張。植田氏は民主党政権時代に25%削減の実現性を検証する会議の座長を務めるなど政策立案にかかわった。3氏とも自然エネルギー導入や電力システム改革などによる脱原発を唱える論客として知られる。
 浅岡氏は05年から委員を続け、同氏によると、昨年12月上旬に環境省の担当者から再任内定を伝えられた。しかし、今年になって「政権交代で調整に時間がかっている」などとして総会は延期に。2月初めに同省幹部から「委員数を減らすことになった」として再任取り消しを告げられた。
 植田氏と枝廣氏は昨年まで温暖化対策を話し合う中環審の部会で臨時委員を務めた。両氏によると、昨年末までに正委員への昇格が内定したが、今年になって環境省から取り消しの連絡があった。
 総会延期をめぐっては、石原環境相が1月8日の会見で「安倍内閣の方針を委員に認識してもらう時間が必要」と発言。朝日新聞の取材に対し、官房総務課の名で「審議を充実させるため、スリム化を図ることとした」と回答した。同課によると、就任間もない石原氏に人事案を示して了解を求めたところ、「よく見直すべきだ」と人選や人数に注文がついたという。
 中環審の委員は、専門家のほか自治体や経済団体、労働組合の関係者が名を連ねる。環境省のある幹部は「団体推薦で選ばれている委員は簡単に切れない。結果として環境派の人たちが不採用になった面はある」と指摘する。』(3月5日付朝日新聞)

【環境省の存在意義】

環境省とは一体何のため、誰のためにあるのでしょうか? 環境省設置法第3条には「地球環境保全、公害の防止、自然環境の保護及び整備その他の環境の保全(良好な環境の創出を含む。)並びに原子力の研究、開発及び利用における安全の確保を図ることを任務とする」とあります。であるならば、「原子力の安全の確保」のためには原発推進に偏る人たちだけでなく、脱原発を唱える人たちも審議会に公平に入れて福島第一原発を起こしてしまった日本の原子力推進体制がもたらした安全神話の根本的な見直しをすることが必要なのではないでしょうか。

石原伸晃氏と言えば、フクイチ事故の後の2011年6月14日に当時自民党の幹事長として事故を踏まえた原子力政策の見直しについて「あれだけ大きなアクシデントがあったので、集団ヒステリー状態になるのは心情としてはわかる」と暴言を吐いたお方です。福島の被災地の方々や原発の危険性を真剣に考え政府に再考を迫る人々に対して「集団ヒステリー」と呼ぶ傲慢さにその時もあきれましたが、今もその傲慢さや偏狭さに変わりはないようです。こんな人を環境相に就けて原発推進にまい進する自民党政権の愚かしさを真剣に追及していかなければ、僕たち市民はなし崩しと問題の先送りばかりの自民党政権によって次の原発事故を招来してしまうことになる可能性は大きいと言わなければなりません。再度、審議会の委員の見直しをすべきだと思います。

≪参考≫ 

・「集団ヒステリーはどっちか-自民党幹事長の暴言」・・・2011年6月15日付の僕のブログ記事

・〈中央環境審議会〉 環境関連の政策を有識者が議論し、国に提言する諮問機関。委員は環境相が任命し、定数30人以内で任期は2年。総会の下に、地球温暖化対策や廃棄物問題、生態系保護などテーマごとに九つの部会がある。エネルギー政策の議論は経済産業省の総合資源エネルギー調査会が中心だが、中環審も一定の影響力を持つ。

  




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