2008年10月08日
【突然の訃報】
家族以外の私たち一般人にとっては、あまりにも突然の訃報だった。
『俳優の緒形拳さんが5日に急死したことを受けて、俳優の長男幹太さんと次男直人さんが7日、東京都新宿区の寺で記者会見し、緒形さんが8年前から肝炎を患い、5年前ごろから肝がんに変移していたことを明らかにした。
幹太さんは「3月から倉本聰先生脚本のドラマ『風のガーデン』(フジテレビ系)の撮影に入り、9月末にクランクアップしたが、今月4日に肝がんの破裂による出血があり、5日午後11時53分に亡くなりました。本人の希望で密葬で済ませました」と、やつれた表情。直人さんは「本当に急だったので、3日間泣き通しだった。あまりにもでかい、かっこいい、温かい男でした」と語った。
また、喪主は妻の典江(のりえ)さんで、後日しのぶ会を開くことも明らかにした。』(10月7日付時事通信)
【人生をまっとうする】
僕が印象に残っている緒方拳の出演作品は、江戸時代にロシアに漂着し、波乱の人生を歩んだ漁師大黒屋光太夫を演じた『おろしや国酔夢譚』(おろしやこくすいむたん)だ。時代に翻弄される男の生き様を見事に演じた緒方拳の顔が浮かぶ。すごい俳優だなあと思ったのはこの映画の主演だった。
その大黒屋光太夫役の緒方拳さんを思い出しながら、息子さん二人のインタビューを聞いていて、次男直人さんの言葉どおり、緒方拳さんは「あまりにもでかい、かっこいい、温かい男」だったのだろうなあと改めて思った。
最後の出演テレビドラマをクランクアップしたときのコメントなどを聞いていると、ご自分の死期をまさに選んで亡くなったという感じがする。
5年前に肝臓ガンであることを知って、家族にも口止めした事実。そして最後まで俳優としての人生をまっとうしての「死」だったのだ。
これほど自分の意思を貫き通して、自分の意思どおりに人生をまっとうすることは普通の人間には至難の業だろう。
緒方拳さんのご冥福を心からお祈りします。
家族以外の私たち一般人にとっては、あまりにも突然の訃報だった。
『俳優の緒形拳さんが5日に急死したことを受けて、俳優の長男幹太さんと次男直人さんが7日、東京都新宿区の寺で記者会見し、緒形さんが8年前から肝炎を患い、5年前ごろから肝がんに変移していたことを明らかにした。
幹太さんは「3月から倉本聰先生脚本のドラマ『風のガーデン』(フジテレビ系)の撮影に入り、9月末にクランクアップしたが、今月4日に肝がんの破裂による出血があり、5日午後11時53分に亡くなりました。本人の希望で密葬で済ませました」と、やつれた表情。直人さんは「本当に急だったので、3日間泣き通しだった。あまりにもでかい、かっこいい、温かい男でした」と語った。
また、喪主は妻の典江(のりえ)さんで、後日しのぶ会を開くことも明らかにした。』(10月7日付時事通信)
【人生をまっとうする】
僕が印象に残っている緒方拳の出演作品は、江戸時代にロシアに漂着し、波乱の人生を歩んだ漁師大黒屋光太夫を演じた『おろしや国酔夢譚』(おろしやこくすいむたん)だ。時代に翻弄される男の生き様を見事に演じた緒方拳の顔が浮かぶ。すごい俳優だなあと思ったのはこの映画の主演だった。
その大黒屋光太夫役の緒方拳さんを思い出しながら、息子さん二人のインタビューを聞いていて、次男直人さんの言葉どおり、緒方拳さんは「あまりにもでかい、かっこいい、温かい男」だったのだろうなあと改めて思った。
最後の出演テレビドラマをクランクアップしたときのコメントなどを聞いていると、ご自分の死期をまさに選んで亡くなったという感じがする。
5年前に肝臓ガンであることを知って、家族にも口止めした事実。そして最後まで俳優としての人生をまっとうしての「死」だったのだ。
これほど自分の意思を貫き通して、自分の意思どおりに人生をまっとうすることは普通の人間には至難の業だろう。
緒方拳さんのご冥福を心からお祈りします。
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