2008年11月27日

【とばっちり】

元厚生次官を宅配業者を装って狙った犯罪が、歳末に向けて忙しくなる宅配業者に波紋を広げています。とんだとばっちりですね。

宅配マンの困惑-元厚生次官殺傷事件の波紋 『元厚生次官ら連続殺傷事件で、被害者が宅配業者を装った男に襲われたとみられることから、大手宅配業者では配達員に制服や名札の着用の再徹底を図るなどの対応に追われている。各社はお歳暮シーズンの本格化を控えており、「現時点では受け取り拒否などの支障は出ていないが、警戒心が強まって業務に影響が出る可能性もある」と懸念している。

 業界大手のヤマト運輸には問い合わせ窓口に不安を訴える客からの電話が数件寄せられたという。

 このため同社は19日、全国の営業所に対して配達員が制服、制帽、名札を着用し、訪問時に社名と氏名を名乗ることを徹底するよう指示。その上で、ホームページでこうした取り組みを報告し、「ヤマト運輸」「宅配便」を装った不審な訪問に注意するよう呼びかけている。同社広報課は「事件が長引けばお客さまに不安が広がるので早く解決してほしい」と話す。』(11月21日付産経新聞)


【セキュリティ感覚の違い】

宅配マンの困惑-元厚生次官殺傷事件の波紋20年ほど前にアメリカのワシントンDCに住んでいた頃、彼地では当時から治安はあまりよくないと聞いていたので、渡米した当初は本当に宅配やら訪問客が来るたびにビクビクしていたことを覚えています。

そのころは日米の治安には大きな差がありました。すなわち、日本のほうがはるかに安全で、まさに「水と安全はタダ」という意識だったのです。銃を使った犯罪は言うに及ばず、まして宅配を装った犯罪など普段はあまり意識いたこともなかったのではないでしょうか。

だから、日本ではドアに施錠もせずに見知らぬ訪問者を家に招き入れるようなこともありましたが、アメリカではハローウィンで日本人の子供を射殺した事件があったように、外部からの訪問者には銃を持って構えるほどの緊張感があったのです。

【しっかりとした防犯意識を】

宅配マンの困惑-元厚生次官殺傷事件の波紋22日に元次官を殺害した男は警察に出頭し、事件そのものは解決の方向に向かっているようですが、男の殺人の動機については今ひとつ良くわからず、これから解明していくことになるでしょう。

最近、動機不明の犯罪が多発していることや、振り込め詐欺など人の弱みにつけこんだ悪質なプロ集団による犯罪も多くなっています。

このような犯罪に対しては、最終的には警察力に頼るしかないのですが、水際では自分や家族の防犯意識の徹底、近所の方々とのコミュニケーションなどが大事なことは言うまでもありません。すなわち、「自分の身は自分で守る」ということです。

また、宅配業者の方々にはとんだとばっちりで余計なコストがかかるのかもしれませんが、ここはしっかりと身分を明らかにして犯罪者と間違われないようにシステム的な対応を考えてほしいものです。



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