2009年03月09日
GMが破綻の瀬戸際に追い込まれている。

同社は会計事務所から「事業の継続に重大な懸念がある」との指摘を受けており、6日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは「事前調整型の破綻(はたん)処理も検討」と報じた。
GMが報道を否定する声明を発表し、投資家の不安は薄れたが、巨額の政府融資に頼る同社の株価は22%安の1.45ドルで終了。最近1年間で9割超も下落した株価に、世界の自動車業界を席巻した当時のGMの面影は全くない。』 (3月7日付時事通信)
【米国の斜陽産業】

しかし、21世紀に入ってからはデビット・ハルバースタムの著作『覇者の驕り―自動車・男たちの産業史』にあるとおり、環境保護の必要性から小型車や省エネにシフトする消費者心理を無視し、技術革新よりも金融による販売促進に走るなどして、トヨタなどの外国メーカーに後れを取り、覇者の驕りに自らの道を狭めていったのだ。
そして昨年9月のリーマン・ブラザーズの破綻後、フォード、クライスラーとともに政府に救済を求めざるを得ないまでに凋落してしまった。
【時限爆弾】

売り上げが4割以上落ち込んでしまったうえに、革新的な新車などが直ぐには出てこない現状では、どんなに救済資金をつぎ込んでも再生は難しいだろう。こうなっては出来るだけ早く米国全体、ひいては世界全体の経済に対するショックを小さくする手立てをして、従業員数26万人の眠れる巨人を安楽死させるための、「おくりびと」が必要になってきたようだ。
僕らもGM破綻という次の大波に備える必要がありそうだ。
「覇者の奢り」と言うか、「破者の驕り」がお似合いです。GM=アメリカ繁栄の象徴=アメリカンドリームと感じています。大量消費、大量廃棄を疑わずに推し進めた結果の破綻です。勿論一部のアメリカでしょうが、「物欲」に支配された文化を信奉し、その影で犠牲となる自然、開発途上国を無視した付けではないでしょうか。技術開発を疎んじ、魅力に乏しい車を開発し、敢えて市場の変化を無視した。一部の部門を除き、彼等の好きな、優勝劣敗が我が身に振り掛かったではないでしょうか。多くの従業員、退職者を抱えていますから、放っておくでは済まないでしょう。彼等には、共生の考えを学んで欲しいと思います。
Posted by FKSnoopy at 2009年03月10日 11:29
アメリカは過剰消費の象徴でしたし、環境破壊の元凶のような国でしたからねえ、特にブッシュの8年にわたる時代には。今回の大不況はいわば自業自得なのですが、これではたしてアメリカ人のトレンドが変わるかどうか・・・世界の平和のために是非変わって欲しいものです。
Posted by luckymentai at 2009年03月12日 05:38