2010年08月05日

【次々と判明】

まるで荒涼とした砂漠のような風景が日本中に広がっています。

無縁社会の荒涼砂漠―高齢老人の生死『東京都内で住民登録がある高齢者が死亡していたり、登録地に住んでいないことが判明した問題で3日現在、全国で100歳以上の男女計18人の所在が確認できないことが、毎日新聞のまとめで分かった。なぜこうした事態が相次ぐのか。

 足立区で111歳の男性とみられる白骨遺体が見つかった事件。男性の地域を担当している民生委員の女性(73)は行政の限界を指摘した。

 女性が最初に男性宅を訪れたのは93年。1年に1度、都営バスと地下鉄の無料パスを配った。パス制度が取りやめになる98年まで訪問を続けたが、娘が「父は元気にしています」などと答えるだけで、本人の姿を見たことはなかったという。

 男性が今年1月、都内男性最高齢になったため、女性が「区からのお祝いを渡したい」と男性宅を訪ねた。家族は「会いたくないと言っている」と説明。2月に再度訪れると、孫と名乗る男性が「岐阜県の施設に入っている」と愛想良く答えた。

 その後、今年で民生委員をやめる女性は「気になる問題を解決しておこう」と改めて電話した。だが、家族は「施設ではなく実家にいる」「体調を崩している」と説明を二転三転させ、面会を拒否された。近所の人たちも「会ったことがない。家にいないのではないか」と話したため、区役所の担当者と相談して警察に届け出て、事件が発覚した。』(8月3日付毎日新聞)


【近所ばかりか家族も】

無縁社会の荒涼砂漠―高齢老人の生死8月4日現在、日本全国で所在が確認できない100歳以上のお年寄りはすでに30人を超えているそうです。政府が各自治体に所在の確認を促したのが大きな原因ではありますが、何か報道されればされるほど寒々とした気持ちになるのは僕だけでしょうか。

隣近所の人たちばかりか、家族にまで見捨てられたというか、核家族化の中でその生死さえも関心を持つ人がいなくなったり、ひどい場合には生きていることにされてその高齢者の遺族年金を家族が受け取っていたりという事実が次々と明らかになってきているからです。

長寿社会を世界に誇っていた日本の威信も、家族の愛も、何もかもが音を立てて崩れていくような哀しい現実。現代日本は長生きしていくことさえも幸せに結びつかない砂漠のような社会となり下がってしまうのでしょうか。

本当に哀しいニュースです。




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