2007年08月08日

【朝青龍の容態】

自らの病状を偽って夏巡業をサボリ、母国モンゴルでサッカーに興じていた横綱朝青龍に対して、連日その容態に対する報道がマスコミを賑わしています。そのひとつ、夕刊フジの記事を少し長いですがここに引用します。(下線は筆者)

朝青龍騒動が問いかけるもの『横綱朝青龍(26)の師匠、高砂親方(51・元大関朝潮)は7日午後、日本相撲協会で会見し、協会指定の精神科医の診断でも帰国療養が必要とされたことを明らかにした。また、自宅マンションに閉じこもり、肉声の聞かれない密室の横綱の様子について、6日に朝青龍を見舞った島村宜伸元農水相が夕刊フジの取材にこたえた。

 高砂親方は、テレビカメラを拒否して開いた会見で、朝青龍の病名を「急性ストレス障害」と明かした。朝青龍は6日深夜に相撲協会が指定した精神科医から診察を受けていた。

 高砂親方は朝青龍の状態について「昨日の医者はうつではないと診断した。落ち着かせる期間が必要で、1日2日静観する」と話した。また同医師は治療法について「入院するのが一番いいが、それは大変でしょう」と話したといい、当分はこのまま「休養」を続ける見通し。モンゴルへの帰国について親方は「私の口から帰るとはいいたくない」と言葉を濁した。

 6日深夜の診察に同席した相撲診療所の吉田博之所長は「横綱は無表情で何もしゃべらない。食事も十分にとっていないようだ。モンゴルへ帰れば、少なくとも今の状態からは逃れられる」と話していた。

 朝青龍は5日に知人の精神科医の診察を受け、この医師は「抑うつ状態」と診断し、モンゴルへの帰国療養を勧めていた。高砂親方は複数の医師の診断が必要と判断。協会医務委員会が指定した医師に診察を依頼していた。

 今後の横綱の治療方針については相撲協会との相談のうえで決められるが、この非常時に最終判断を下すべき北の湖理事長は「8日まで夏休みで東京にはいない」(協会関係者)。緊急理事会は電話による「持ち回り」でも成立するというが、ここでも危機管理能力が問われている。(8月7日付夕刊フジ)


果たして、責められるべきは誰で、これから誰がどう動けばいいのでしょうか?


【責任の所在】

僕は相撲にそれほど詳しくないし、今回の朝青龍の一件についてもそれほどフォローしているわけではありません。したがって、一介のサラリーマンが一連のマスコミ報道を聞いていて持った感想としてお聞きいただければと思います。

1. 事の発端は、夏巡業をサボりたいために嘘までついた朝青龍にあり、その意味では本人がもっとも責任を感じ、横綱としてのけじめもつけなければならない。

2. しかし、それにも増してもともとモンゴル人である朝青龍に対して高砂部屋の親方や相撲協会が指導をしていたか疑問。すなわち、過去に何度もマナーの悪さやトラブルで話題になった朝青龍に本気で横綱の品格、日本の伝統について親身になって指導していたのかはなはだ疑問だということだ。

3. そしてマスコミの報道も興味本位で過熱しているのではないか。もしも、朝青龍を不必要に追い詰めるような報道をしているとしたら、マスコミにも今回の騒動の責任の一端が生じてくるのではないか。

4. 朝青龍はこの際、モンゴルに帰国して頭を冷やしてもらってもいいのではないか。そのくらいの度量が相撲ファンや僕ら一般の日本人にもあってもいいのではないか。試されているのは、朝青龍というよりも外国人まで横綱にして国技を維持している日本と日本人の度量ではないか。



というのが僕の本件に関する「感想」です。

みなさんはどうお考えですか?

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まず、仮病ではありません。

腰部の疲労骨折というのは、「腰椎分離症」でしょう。激しいスポーツや身体を酷使する仕事の人になりやすい疾患です。腰椎分離症は骨折ですが、しかし、腰椎が分離していても、必ず腰が痛くなるわけではなく、痛みを感じず全く症状が出ない人もいます。レントゲン写真もわかりにくいのです。

問題なのは『サッカーなんて出来るはずが無い!』と言ったドクターです。平均的には、プロスポーツ選手の30%が持っていると言われる腰椎分離症ですよ!勉強不足も甚だしいです。スポーツをやらなくても、10~15歳の発育期特に中学生に多発します。腰椎分離症の発生率に関しては、スポーツが腰椎に及ぼす負荷によって異なる。重量挙げ、ボート、器械体操、レスリングや柔道などで腰部障害の発生頻度が高くなっています。お遊びサッカーと真剣勝負の相撲とでは、激しさがまるで違う。腰椎分離症の正しい知識を報道していただきたかったと思います。

ちなみに、全治6週間は腰でなくて肘。子供相手のお遊びサッカーはできるが相撲はとれない症状なのです。最初から「肘と腰」と言ってるのに、「腰」を優先させた報道はいかがなものか。ミスリードするように書いてるように思いました。

彼らは、力士であると同時に、モンゴルを背負う英雄です。母国からの要請があったら断れる訳が無いでしょう。自分のからだは、国家に捧げているのです。モンゴルの少年たちに、夢を与える彼の行動はそんなに非難されるものではないと思います。

更にマスゴミ。大相撲を扱うといえば「昇進」の一時だけ。「国技をなめている」など、普段は大相撲を取り上げないくせに「国技」という言葉を頻繁に使って、こういった不祥事だけ大々的に放送する。背景に、朝青龍への日本の相撲ファンの妬み、日本の関取の嫉妬が多分にあると感じられます。悔しかったら、日本の関取が実力で強くなって横綱になってみせるしかないのでは。

「自宅、高砂部屋、病院以外の外出禁止。しかるべき理由なしでのモンゴル帰国禁止」とのことだが、これは、日本国憲法における「身体の自由」に明らかに抵触している。117日間の自宅軟禁となるよね。相撲協会にそこまでの権限があるのかな。訴えたら、相撲協会は負けるのではないか。

「土俵は神聖。伝統、文化は守りたい」として、“不浄”な女性の土俵入りを拒否した相撲協会は何年経っても一向に変わらい。「国技だ」「神事だ」っていったって、時代とともに少しは変わらないと、本当に廃れてしまうんじゃないでしょうか?

Posted by at 2007年08月08日 08:56

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