2010年11月04日

【難航の末】

難航の末になんとか合意にこぎつけたようです。

COP10合意―対立続く途上国と先進国『名古屋市で開催中の生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)は最終日の29日夜から30日未明にかけて全体会合を開き、途上国と先進国との対立が続いていた生物遺伝資源の利益配分ルール「名古屋議定書」を全会一致で採択した。議定書は、途上国、先進国双方の主張に配慮した「議長案」として松本龍環境相が同日朝に各国に提示したもので、最終的に193のすべての締約国・地域から支持を得た。同条約が1992年5月に採択されて以来の懸案だったルールづくりが実現した。
 18日開幕の同会議で最大の焦点となった議定書をめぐっては、生物遺伝資源による新薬開発などで得られた利益について、より多くの還元を求める途上国側と、先進国側とが対立。特に途上国側は、新ルールの適用を議定書発効前にさかのぼり、植民地時代に持ち出された資源で開発された新薬なども利益還元対象とすることなどを要求。交渉は難航を極め、議長の松本環境相が事務レベル交渉の期限とした28日中にも合意に至らなかった。
 このため、松本環境相は、ルール適用時期を議定書発効後に限定して先進国側に配慮する一方、途上国側の主張に沿って利益還元の対象を遺伝資源の「派生物」に拡大することなどを盛り込んだ議長案を作り、29日午前に各国に提示した。議長案は途上国側の譲歩を引き出すため、資金援助の必要性も言及。日本政府は議定書採択を前提に10億円の追加支援も表明した。
 しかし、議長案に対する支持が広がりつつも、全体会合は採決の方法などをめぐって紛糾。30日未明になって採択にこぎつけた。
 このほか、2020年までの生態系保全計画を定める「ポスト2010年目標」についても採択された。その内容は陸地の17%、海域の10%をそれぞれ保護区とすることなどで、「愛知ターゲット」と名付けられた。』(10月30日付時事通信)


【車の両輪】

しかし、合意には至ったもののCOP10を実効性のあるものにするためにはこれからが本当の勝負となります。何が勝負か?

みなさんもご存じのとおり、生物多様性とは地球上に住む3000万種とも言われる生物のバランスをとることですが、そのためには地球環境の保全と密接に結びついたものでなければなりません。だからこそ、1992年にリオデジャネイロで開かれた地球環境サミットの翌年の1993年に真っ先に「生物多様性条約」が結ばれたのです。これは「気候変動枠条約」に先立つものです。

そして昨年12月のコペンハーゲンで暗礁に乗り上げた感のあるCOP15、気候変動枠組条約が取り組もうとしていた先進国と途上国が一体となったCO2削減、地球温暖化防止が地球の気候の破たんを招く前に実効性のある形で合意され、実施されていかなければ、生物多様性条約単体では人間を含む地球上の生物の多様性は守れないのです。

生物多様性条約と気候変動枠組条約。これは車の両輪として、今地球の生命と環境を破滅の淵に追いやろうとしている人間が地球に対して果たすべき義務であり、ここが勝負なのです。

とりあえずはまとまりましたが、これからもこの二つの条約の行方に注意しておく必要がありそうです。

それにしてもおらが町の福岡の国会議員松本龍氏が議長として頑張ったのはちょっぴり嬉しいですね。

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