2007年11月02日

【融ける北極】

冒険家までもが北極海の将来を危惧しているとの報があった。

冒険家も危惧-北極の温暖化『世界的な北極冒険家ボルゲ・オウスランド氏(45)が30日、地球温暖化の影響で、夏季に氷河を渡って北極点に向かう旅は今後十数年で不可能になるとの見方を示した。
 北極や南極でのスキーによる単独横断で知られる同氏は、今後数年のうちに北極点への旅を計画する場合については、カヤックの持参を推奨している。
 さらに「私がこれまで行ってきた旅が、今後10─20年の間にできなくなると思うと少し不思議な感じがする。しかし、それはあり得ること」とコメントした。』(11月1日付ロイター)


【異常さが際立った今年】

宇宙航空研究開発機構によると、今年の夏、北極海の氷は過去にないほど急激に減少し、2007年9月24日には以前最小面積を記録した2005年の約530万平方キロメートルに比べ日本列島約2.8個分の氷が消失し、425.5 万平方キロメートルと、衛星の観測史上最小面積を記録したとのことです。

※宇宙航空研究開発機構のホームページ「北極海の氷 観測史上最小を更新」・・・2007年9月28日掲載分

この北極海の急激な変化は、すでに地球は後戻りできないほどの地球温暖化の激変期に突入していることを示しているのではないでしょうか。

【温暖化を前提とした対策も】

ここに至っては、世界各国による地球温暖化防止のための統一行動が早く取られるように市民からも圧力をかけていくのはもちろんのこと、それと並行して僕ら市民は地球温暖化による季節感の喪失、農作物の凶作、熱波による健康被害などがこれから恒常化、悪化していくことを前提に個々人あるいは地域で個別の対策を真剣に考えるべき段階に来ていると思う。

北極海は、近未来の私たちの生活に必ず影響を及ぼしてくるであろう温暖化地獄への警告を身をもって訴えているのではないだろうか。

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