2011年08月01日

【原水禁が脱原発を】

原発立地県で初めて開かれました。

やっと原水爆と原発が同じ土俵に『原水爆禁止世界大会が31日、初めて福島市で開かれた。東京電力福島第1原発事故を受け、主要テーマをこれまでの「核兵器廃絶」から「脱原発」として、原発事故被災者や広島・長崎の原爆被爆者ら約1700人が参加。「放射能のない福島を返せ」と声を上げ、市内をデモ行進した。

 原水爆禁止日本国民会議(原水禁)などの主催で、原発立地県での大会開催は初めて。

 原発から10キロ圏内の浪江町に自宅がある小学校教諭吉田博正さん(45)が、福島県民を代表して現状を報告。「原発事故の被害者は私たちで最後にしましょう。今こそ脱原発だ」と訴えた。』(7月31日付共同通信)

【市民は先ず声をあげることから】

原水禁とは、1965年に共産党系が主流の原水協から旧社会党系が分離して出来たもので、もともと脱原発の姿勢を取っている団体でした。それが今回、主要テーマを脱原発として、原発立地県である福島で行われたことは画期的と言えるかもしれません。もちろんそれは福島第一原発で核惨事があったからに他なりません。

すでに「ヒバクシャ」となってしまった多くの福島県民の方々やその周辺地域の方々をはじめ、僕達一般の市民にとって共産党系だとか旧社会党系だとかいった政治的な色分けは何の意味もありません。そんなことよりも他国からもたらされた核の惨禍である広島や長崎とは違って、自らの手でヒバクシャを作りだしたフクシマをもたらした原発という忌むべきエネルギーによる次なる惨禍を防ぐために、その責任の所在さえ明らかにしない原発を今まで推進してきた人たちの責任を厳しく問い続け、放射能の脅威をこれ以上日常生活に持ち込ませないように脱原発を進めて行くことが早急に求められているのです。

そして僕達一般の市民は、何も悪いことをしていないのに、住みなれた土地を離れなければならなくなった飯舘村や多くの福島の市町村のみなさんの苦しみや悲しみを自分のこととして受け止める努力が必要です。

そのためには、あらゆる機会をとらえて市民の怒りをその無責任な人間たちにぶつけていくことが必要だと思います。そして同時に希望のある日常を取り戻すにはどうしたらいいのか自分達でしっかりと考えていくことが求められていると思います。


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