2011年12月07日
【粉ミルクにセシウム】
これは氷山の一角かもしれません。
『食品大手の明治(東京都江東区)は6日、粉ミルク「明治ステップ」850グラム缶の一部から1キロあたり最大30.8ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。厚生労働省によると、粉ミルクからのセシウム検出は初めて。乳製品の暫定規制値(1キロあたり200ベクレル)未満で、毎日飲んでも健康に影響ないレベルとされているが、同社は「安心して使っていただくことを最優先する」として、検出された製品と近い時期に製造した同銘柄の約40万缶を無償で交換する。
セシウムが検出されたのは、同社埼玉工場(埼玉県春日部市)で3月14~20日に製造した粉ミルクを使ったものの一部。11月28日、「ステップで放射性物質が出たと聞いた」と報道機関から問い合わせがあり、在庫分などを調べたところ、21.5~30.8ベクレル検出された。前後の期間に製造した粉ミルクを使った商品は、いずれも検出限界値(1キロあたり5ベクレル)未満だった。
原料の粉乳は大部分が豪州など外国産で一部は北海道産だが、いずれも東日本大震災以前に製造された。同社は、粉乳を水などと混ぜ合わせて霧状に噴霧したものを熱風で乾燥させて粉ミルクを作っており、「乾燥の過程で取り込んだ外気に含まれるセシウムが影響した」とみている。
同社は4月末から毎月1回程度、放射性物質の定期検査を行っている。3月製造分については関東地方で大気中の放射線量が高かった3月21日のものを調べたが、検出限界値未満だったという。
厚労省は「暫定規制値を下回れば健康への影響は考えられない」とする。一方、子どもは大人より放射性物質の影響を受ける可能性があるとして、乳児用食品の区分を新設し、現行より厳しい規制値を設定する方針だ。
無償交換の対象は、賞味期限が来年10月3~6日、同21~24日の製品で全国に流通。問い合わせは同社お客様センター(0120・077・369)。』(12月6日付毎日新聞)
【これから広がる放射能汚染】
起こってほしくないことが次々と起こってきています。推定77京(77X10の16乗)ベクレルという天文学的な放射性物質が福島第一原発から風に乗って日本全国、いや世界中にまき散らされたのですから、福島周辺だけでなく関東や東北を中心にいたるところにホットスポットを生じさせ、ありとあらゆる自然の恵みの中に付着したのですから食品の中に発見されないほうが不思議なのです。
時折大手メディアが報道する放射能汚染の実態はほんの氷山の一角にすぎません。海洋の汚染は陸地よりもさらに複雑で甚大な影響をこれから長きにわたって人間だけでなく生物すべてに降りかかってくるでしょう。
そんな中で出てきた大手粉ミルクメーカーの粉ミルクに見つかった放射性セシウム。乳児に飲ませるものですから、「健康にはただちに影響ない」などとアナウンスする暇があったら放射能の専門家と呼ばれる人たちは真剣にその対応策について粉ミルクメーカーや生産者と直接話し合っていくべきでしょう。これは国家の存立に関わる重大問題だという認識を持つべきです。そして粉ミルクメーカーはすべからくこの賠償責任を先ず東電に、そして国に求めるべきです。今回の放射能汚染による被害に関しては、どんなことでも東電そして原子力ムラの責任を追及していってこそ、次の原発事故を防ぐことにつながっていくということを僕たちひとりひとりが肝に銘じるべきでしょう。事態は極めて深刻だと考えます。
≪参考≫
・「急速に進む「恐れていた事態」―食品・水・土壌の放射能」・・・2011年3月24日付の僕のブログ記事
これは氷山の一角かもしれません。

セシウムが検出されたのは、同社埼玉工場(埼玉県春日部市)で3月14~20日に製造した粉ミルクを使ったものの一部。11月28日、「ステップで放射性物質が出たと聞いた」と報道機関から問い合わせがあり、在庫分などを調べたところ、21.5~30.8ベクレル検出された。前後の期間に製造した粉ミルクを使った商品は、いずれも検出限界値(1キロあたり5ベクレル)未満だった。
原料の粉乳は大部分が豪州など外国産で一部は北海道産だが、いずれも東日本大震災以前に製造された。同社は、粉乳を水などと混ぜ合わせて霧状に噴霧したものを熱風で乾燥させて粉ミルクを作っており、「乾燥の過程で取り込んだ外気に含まれるセシウムが影響した」とみている。
同社は4月末から毎月1回程度、放射性物質の定期検査を行っている。3月製造分については関東地方で大気中の放射線量が高かった3月21日のものを調べたが、検出限界値未満だったという。
厚労省は「暫定規制値を下回れば健康への影響は考えられない」とする。一方、子どもは大人より放射性物質の影響を受ける可能性があるとして、乳児用食品の区分を新設し、現行より厳しい規制値を設定する方針だ。
無償交換の対象は、賞味期限が来年10月3~6日、同21~24日の製品で全国に流通。問い合わせは同社お客様センター(0120・077・369)。』(12月6日付毎日新聞)
【これから広がる放射能汚染】
起こってほしくないことが次々と起こってきています。推定77京(77X10の16乗)ベクレルという天文学的な放射性物質が福島第一原発から風に乗って日本全国、いや世界中にまき散らされたのですから、福島周辺だけでなく関東や東北を中心にいたるところにホットスポットを生じさせ、ありとあらゆる自然の恵みの中に付着したのですから食品の中に発見されないほうが不思議なのです。
時折大手メディアが報道する放射能汚染の実態はほんの氷山の一角にすぎません。海洋の汚染は陸地よりもさらに複雑で甚大な影響をこれから長きにわたって人間だけでなく生物すべてに降りかかってくるでしょう。
そんな中で出てきた大手粉ミルクメーカーの粉ミルクに見つかった放射性セシウム。乳児に飲ませるものですから、「健康にはただちに影響ない」などとアナウンスする暇があったら放射能の専門家と呼ばれる人たちは真剣にその対応策について粉ミルクメーカーや生産者と直接話し合っていくべきでしょう。これは国家の存立に関わる重大問題だという認識を持つべきです。そして粉ミルクメーカーはすべからくこの賠償責任を先ず東電に、そして国に求めるべきです。今回の放射能汚染による被害に関しては、どんなことでも東電そして原子力ムラの責任を追及していってこそ、次の原発事故を防ぐことにつながっていくということを僕たちひとりひとりが肝に銘じるべきでしょう。事態は極めて深刻だと考えます。
≪参考≫
・「急速に進む「恐れていた事態」―食品・水・土壌の放射能」・・・2011年3月24日付の僕のブログ記事
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