2007年12月30日

【奇跡の回復】

オシム前監督が奇跡の回復を遂げている。

オシムの奇跡-現場復帰も『“奇跡の老将”が現場復帰へ-。日本サッカー協会の川淵三郎キャプテン(71)が27日、今月24日から都内に転院している日本代表前監督、イビチャ・オシム氏(66)と面会。その後、会見を開き、本人との会話にまったく問題がなく、この日、リハビリで初めて歩くなど驚異的な回復を示していることから、状況を見極めながら、オシム氏に岡田ジャパンの“ご意見番”となるスーパーバイザー(SV)就任を依頼することを明かした。
 岡田ジャパンにとっては、これ以上ない援軍となりそうだ。奇跡的な回復を見せているオシム氏が、来年にも日本代表に“復帰”する。具体的なポストは未定だが、2010年W杯南アフリカ大会へ蓄積してきたノウハウを注入するSVが有力だ。
 「自分がこうしたいと思いついた時、相談してほしいし、受け入れる準備はある。日本協会はいつでもカムバックを待っている」。川淵キャプテンは、今月上旬、オシム前監督を担当してきた千田善通訳と1年契約を済ませた事実を明らかにし、それによって老将に帰る場所を用意した。
 川淵氏は約20分間、車いすに乗ったオシム氏を見舞った。握った右手の力は、以前と変わっていなかったという。90キロあった体重は15キロも落ちたが「若返って“ハンサムになったね”と言ったぐらい。驚くぐらいの回復。心からうれしかった」と印象を口にした。』(12月28日付デイリースポーツ)


【地獄から生還】

イビチャ・オシム前監督(66)が千葉県内の自宅で急性脳梗塞(こうそく)で倒れ、同県浦安市内の順天堂大浦安病院に入院したのは11月16日の未明のことだった。その日すぐに日本サッカー協会の川淵三郎キャプテンが、東京・本郷のJFAハウスで涙ながらに緊急会見したとき、オシム氏の病状が極めて悪いことを予感させた。

集中治療室の中で昏睡状態のまま三週間近くが過ぎた12月4日、突如「試合は?」の第一声とともにオシム氏は意識を回復し、それからはとんとん拍子に病状は回復に向かったのだ。そして今、岡田ジャパンのご意見番として現役復帰するとの声も出始めたというのはまさに「奇跡」と言えるだろう。一体、なにが監督をここまで回復させたのだろうか?

【先進医療の成果】

オシム氏の報道を見る中で、脳梗塞治療は最近目覚しい進歩を遂げているという事実を知った。そのひとつは血栓溶解療法と呼ばれるもので、脳梗塞発症より早期(3-6時間以内)の脳梗塞を対象とした最新治療で、治療開始が早ければ早いほど、いい結果が期待できるというものだ。

具体的には、血栓を溶かす薬(ウロキナーゼ、tPA)を注入して、詰まった血管を再開通させて、脳梗塞に陥りつつある脳細胞を救おうとする治療法だ。アメリカでは脳梗塞の治療でこの薬の投与をすることが認められていたが、日本でも最近保険適用となった。

いづれにしてもこういった最先端医療の進歩がオシム氏を救った面も多いのではないかと思われる。僕の父親が脳梗塞でなくなった20年以上前には考えられないような進歩だ。

脳梗塞というのは、発病すれば軽くても最低後遺症がどこかに残るし、最悪死に至る恐ろしい病気であり、最近は若い人にも症例が多くなっていると聞く。日本でも最新の治療が誰でも受けられるように早く専門医師たちが動いて厚労省にさらなる圧力をかけてほしいものだ。

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