2012年02月09日

【ストレステスト】

大飯原発3、4号機のストレステストの一次評価が終ったそうです。

将来展望なくして再稼働なし-大飯原発安全審査『経済産業省の原子力安全・保安院が、大飯原発3、4号機のストレステストの1次評価を「妥当」と判断し、議論は国の原子力安全委員会に移るが、電力関係者は「いつ再稼働するかは全く不明」とため息をつく。

 枝野経産相は7日の閣議後会見で、再稼働について「期限を切ってやるつもりはない」と強調した。慎重姿勢には、従来の原子力政策への批判に加えて、「震災・原発事故後1年の3月11日ごろに『再稼働』といえば有権者から反発が強まる」(与党議員)ことへの警戒もあるようだ。野田政権が消費税増税など国民に負担を求める政策を進める中で、世論の動向には敏感にならざるを得ない。

 また、地元から再稼働に対する理解を得ることも簡単ではない。福井県の西川一誠知事は国に、福島第1原発事故を踏まえた新たな安全基準を策定するよう要望している。今後、再稼働がなければ4月末にも稼働中の原発はゼロになる。枝野経産相は「原発ゼロを想定した節電対策」を指示しているが、「現時点で乗り切れるという数字的根拠はない」(経産省幹部)。

 政府内には「4月末までに再稼働を目指す」との意見は根強く、「一つでも再稼働ができれば、他の原発への再稼働の呼び水になる」(資源エネルギー庁幹部)との思惑もある。ただ、肝心の枝野経産相は4月再稼働を目指すとした一部報道について「私にそんな気はない」と否定。再稼働の時期は見通せない状況が続いている。』(2月8日付時事通信)

【将来展望なくして再稼働なし】

細かい技術的な話はわからなくとも、この記事を見ただけで僕ら一般人が思うのは、原子力の安全性を巡る国の審査というのはストレステストの導入など表面的には手続きを変えたように見せかけて、内実は何も変わっていないのではないかということです。

その端的な証拠がこの記事の最後にある資源エネルギー庁幹部の思惑と書かれた一言。「一つでも再稼働が出来れば、他の原発への呼び水になる」。なんですか、これは。こんなことを安全審査中にうそぶく官僚がいること自体、初めに結論ありきというのは目に見えています。

この安全審査を行っているのは、3/11の福島第一原発の核惨事を起こした時と同じ原子力安全・保安院の官僚たちで、ストレステストをやったと自称しながら何の根本的な安全強化策も取らずに一部の数字をいじくって審査を通過しようとする電力会社です。原発の再稼働に懐疑的な一部の委員の意見はガス抜きのために利用されているだけとしか思えない、先ずは結論ありきの姿勢が見え見えです。

こんなことをやっていたからこそ、想定外の言い訳で取り返しのつかない大惨事を引き起こしたのが東京電力と原子力安全・保安院、そして原子力安全委員会や原子力ムラと呼ばれる連中だったのに、またしても同じ過ちを繰り返そうとしている。

こんな形式的な手続きを官僚主導でやっていたら必ず次の核惨事を引き起こすでしょう。政治がリーダーシップを取って、原子力の未来展望を国民の前に明らかにしなければ、原発の再稼働なんて永遠にあり得ない。そういう覚悟を政治家は持つべきだと思うのは僕だけでしょうか。臭いものにふたをするのはもういい加減にしてもらいたい。


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