気候変動がコアラにも?
【ショッキングなニュース】
最近、ショッキングなニュースが多くて滅入ってしまいます。
『オーストラリアの研究者らは、気候変動の影響によってコアラが犠牲になる可能性があるとの見方を示している。気候の変動によってコアラの主食であるユーカリの葉が食用に適さないタイプに変質する可能性があるという。
ジェームズ・クック大学のアイバン・ロウラー博士の研究によると、空気中の二酸化炭素が増加すると、ユーカリの葉に含まれる窒素などの栄養分は減少する一方、毒性のあるタンニンが増える。また、ユーカリの葉に含まれるタンパク質の量も大幅に減少するため、コアラはその分大量のユーカリを食べなくてはならなくなるという。
ロウラー博士は「コアラを取り巻く食物連鎖は非常に繊細なバランスで成り立っているので、小さな変化が深刻な結果を招きかねない」と警告している。』(4月7日付ロイター)
あの可愛らしいコアラが犠牲になるなんて・・・・悲しい限りです。
【日本では9動物園で飼育】
コアラが九州で見られるのは
鹿児島市の平川動物公園だけ。全国でも鹿児島以外では、
多摩動物公園、横浜市金沢動物園、埼玉県東松山市のこども動物自然公園、名古屋市の東山動物園、神戸市立王子動物園、大阪市天王寺動植物公園、沖縄こどもの国、南あわじ市のファームパーク イングランドの丘の8つしかないそうです。
かつては、オーストラリアでは毛皮目的で乱獲が進み、最盛期には年間数百万頭が捕獲されていて、1930年代には絶滅の危機に瀕していたコアラ。
その後、保護活動がなされたものの、開発によるユーカリ林の減少によって生息域を狭めてられた上に、今度は気候変動によるユーカリの変質。
オーストラリアは記録的な大干ばつで自然の生態系がバランスを崩しつつあると聞いています。なんとかオーストラリアのシンボル的存在である、あの可愛らしいコアラを救う手立てを考えてほしいものですね。
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