隣人に救いの手を-台風被害の台湾

luckymentai

2009年08月18日 05:19

【馬総統、謝罪】

ここまで来ると謝罪をせざるを得なくなったのでしょうか。

『台湾の馬英九総統は15日、台風8号で被害を受けた中部・南投県を視察し、政府の対応の遅さに被災者や民衆らの不満と批判が高まっていることを受け、「申し訳なく思う」と謝罪した。馬総統は14日、台風による死者は南部・高雄県などで500人以上に上るとの見通しを示したが、公に謝罪したのは初めて。
 台湾メディアによると、馬総統は「もっと適切に、もっと早く(対応)できたが、われわれはそうしなかった。大変申し訳なく思う」と述べた。台風上陸から1週間以上が過ぎたが、救助作業が遅れている上、指揮系統も混乱し、いまだ被害の全体像がはっきりしておらず、犠牲者がさらに膨らむとの見方も強まっている。』(8月15日付時事通信) 


【50年ぶりの大災害】

それにしても今回の台風8号の被害は相当すさまじかったようです。僕はたまたま台風が台湾を直撃していたとき台北にいたのですが、台北の各テレビ局は一日中各地の被害を生々しく伝えていました。その台北も台風8号のコースに当たっていましたので、激しい雨と風に見舞われ、故宮博物館や夜市をはじめとする市内の観光地はすべて閉鎖される事態でした。僕も果たして日本に帰れるのだろうかと心配したほどだったのです。

幸いにして、台北は台風の進路だったもののそれほど大きな被害にはなりませんでしたが、台風の影響で激しい豪雨に見舞われた台湾南部の高雄県甲仙郷小林村では生き埋めとなった約380人の生存が絶望的になったほか、7000人以上が自宅を失い、財産損失は500億台湾ドル(約1450億円)を超えたとの報道がありました。また、同県では小林村や、桃源郷の3村落でさらに計数百人が生き埋めになり、安否が分からなくなっているとの情報もあるそうです。

【冷ややかに見える日本国内】

これほどの被害がわずか飛行機で福岡から2時間ほどの国で起こっているのに、帰国してからのメディアを代表とする日本国内の反応の鈍さに正直驚きました。自分が初めて台湾に行って台湾の人達の日本人への暖かい思いに触れてきたばかりなのでかもしれないのですが、一体このギャップは何なのだろうと思ったのです。

馬政権が日本からの救援要請を断ったとあるメディアは報道していました。はっきりしたことはわかりませんが、中国に対する遠慮みたいなものがあるのかも知れません。でも、ことは人道問題です。政治や過去の経緯などは切り離して、一般市民である僕たちが率先して困っている隣人に手を差し伸べるべきではないでしょうか。

ご参考までに募金を募っている日本李登輝友の会の募金先と愛知李登輝友の会ブログを下記に表示いたします。みなさんのご好意に期待いたします。

《日本李登輝友の会の募金先》

台湾の台風被害に対する「お見舞い募金」お振り込み先
・お見舞い募金は「お志」ですので、いくらでも結構です。
・礼状はお出しできませんことをご了承のほどお願いします。

☆郵便局 加入者名:日本李登輝友の会 口座番号:00110-4-609117
・通信欄に「台湾」「お見舞い」「水害」などとお書き添えください。
・一般の方は郵便局備え付けの「郵便払込取扱票」を、会員の方は、機関誌『日台共栄』に添付の郵便払込取扱票をお使いください。

☆銀 行 三菱東京UFJ銀行
 本郷支店 普通:0012742 日本李登輝友の会事務局長 柚原正敬

《愛知李登輝友の会ブログ》・・・http://ritouki-aichi.sblo.jp/article/31328459.html


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