ボランティア体験旅行はいかが?

luckymentai

2007年08月14日 05:10

【ボランティア体験】

海外に行って貧しい国の人たちのためにボランティア活動をしてみたいと思ったことはありませんか? でも実際には仕事や家族があって行けないと大半の人はあきらめているのではないでしょうか。

そんな人たちのために少しでもボランティア活動を体験できるツアーが、さまざまなボランティア団体で提供されているのをご存知ですか?

ボランティア活動とツアーが両立するのだろうか、それっていいことなのかといった声を8月13日号タイム誌"Vacationing like Brangelina"(ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーのように休暇を楽しむ)と題して取材していますので紹介します。

【アンジェリーナ・ジョリー】

誰でも手軽にアンジェリーナ・ジョリーのようにボランティア活動ができる?そんな触れ込みで次々とボランティア体験旅行(Voluntourismという新語)がボランティア団体で企画されています。

Getting in touch with your inner Angelina Jolie is easier than it used to be.

たとえば、Ambassadors for Children という団体。2025米ドル払えば子供でも大人でも11日間のボランティア体験旅行に参加できます。エイズに感染したアフリカの子供たちと触れ合い、同時にネルソン・マンデラが18年間投獄されていた刑務所見学もする、そんなアフリカツアーもそのひとつです。

こういった体験旅行に対するニーズは最近高まってきていて、2006年には前年から倍増しているとのこと。ただ旅するだけでは飽き足らず、できればボランティア活動なども体験したいという人が増えているのでしょう。

【賛否両論】

しかし、このツアーには賛否両論があります。曰く、「たった一週間程度では、参加者はいいことをした気分になるだけ」、「地元の人たちの要望よりも利益優先で本当のボランティアのいいとこ取り」といった声です。

極端な意見では、「地域の要請より、利益ばかりに走り新しい形の植民地主義だ」とも言われているのです。

"It's a new form of colonialism, really," she says, "The market is geared toward profit rather than the needs of the communities."


これらの声に対しては、ツアーの主催者たちは「実際に地元で困っている人たちの手助けをすることで役立っている」、「アメリカの最近のネガティブなイメージを少しでも回復させている」といって反論しています。

賛否両論はありますが、ボランティア活動の世界を垣間見た善意のある人たちの層を少しでも広げ、困っている人たちに手を差し伸べる機会が増えるのであれば多少のデメリットは目をつぶってもこれらのツアーを維持・発展させていく意味はあるのではないでしょうか? みなさんはどう思われますか?

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