稀勢の里、優勝をもぎ取れ!
【単独トップ】
稀勢の里が10日目で単独トップです。
『中入り前の土俵入りで最も歓声が上がる稀勢の里。琴欧洲との大関対決を制して、さらにわき上がった。日本力士が10日目を終えて単独トップは、07年名古屋場所の琴光喜以来、約5年ぶりだ。
この日も本来の立ち合いではなかった。琴欧洲に押されて左四つになったが、「右上手だけは取られたくない」と稀勢の里。普段はおっつけで力を発揮する「左」はかいなを返して琴欧洲に右上手を許さない。右は上手をつかみ、引き付けながら体を預けて相手を土俵下まで運んだ。「どんな体勢でも前へ出る」と心がけた積極性が光った姿に、土俵下の朝日山審判長(元大関・大受)は「休まず出たのが良かった」。
今場所は、強烈なおっつけや突き放しで圧倒する「らしい」相撲が少ない。だが師匠の鳴戸親方(元前頭・隆の鶴)は「相手も研究してくる中で必死に取っている」。粘ってもぎ取った、この日の白星も、その表れだ。
中盤を終えて初の単独トップにも、自分に言い聞かせるように「硬くなることはない。自分を信じてやるだけ」。分の悪い白鵬、日馬富士、把瑠都との対戦を残しており「まだ、安心できない」と北の湖理事長(元横綱)。6大関という史上初の場所で、最後まで主役の座を守れるか。【小林悠太】』(5月15 日付毎日新聞)
【日本人大関として】
稀勢の里が優勝を手にするために対戦する相手の中での強敵は、これからすでに4敗を喫している白鵬、同じく4敗の日馬富士、3敗把瑠都です。優勝するためにはこの3人を何としてでも倒さないといけない。みんな調子が良くない中での取り組みなので必死です。相当気合いを入れてやらないと勝つことはできないでしょう。
でもこの夏場所は大関昇進後3場所目にして巡ってきた大きなチャンスです。稀勢の里には日本人大関として相撲ファンの大きな期待もかかっています。是非、期待にたがわず積極的に攻めて今場所で先ず優勝して横綱への道筋をつけてもらいたいですね。
がんばれ、稀勢の里!
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