脱原発で結集か-嘉田知事新党も

luckymentai

2012年11月27日 05:29

【脱原発で結集?】

小さな党の寄せ集めでは自民・民主・公明には勝てない。ではどうするか。

『 「国民の生活が第一」(小沢一郎代表)と新党「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」(共同代表・山田正彦元農相、河村たかし名古屋市長)は、脱原発の第3極勢力を結集する新党結成に向けた調整に入った。

 「みどりの風」(共同代表・谷岡郁子参院議員ら)にも参加を呼びかけている。原発再稼働に慎重な姿勢をとってきた嘉田由紀子滋賀県知事を党首に迎える案が出ており、嘉田氏の動向が焦点だ。

 嘉田氏は26日夕、記者団に対して態度を表明する予定だ。関係者によると、嘉田氏はすでに「脱原発」の河村氏らと東京都内で会談し、原発政策などをめぐって意見交換した。河村氏は、新党が結成された場合、嘉田氏に党首に就任するよう打診したという。嘉田氏は、党首に就任した場合でも知事を辞職しない考えという。周辺では、新党の名称を「日本未来の党」とする案が出ている。

 脱原発の小泉俊明前衆院議員は26日朝のフジテレビの番組で、「別々の政党では、選挙戦は事実上できない。新しい党にひとつになるという方向を目指していきたい」と述べ、3党合流に意欲を示した。「みどりの風」の谷岡氏も同番組で、合流について「連携の必要性がある」として、検討する考えを明らかにした。』(11月26日付読売新聞)


【脱官僚支配は脱原発から】

総選挙の公示日をほぼ1週間後に控えて、大きなうねりが広がりつつあります。各種世論調査を見ても自民党、民主党の得票予想比率が高くなっている中、小政党がいくら頑張っても大勢を逆転するには力不足です。ではどうするか。やはり同じ政策目標を立ててひとつの党として政治勢力を結集することです。その目標として今最も多くの人々が何とかしたいと思っていることは何か。

それは原発を早くなくしてほしいということではないでしょうか。原発ゼロの期限目標はバラバラでも向かうところが同じであれば、総選挙後の新しい議席の中で決めることは十分できます。嘉田知事には是非新党を創ってその代表として頑張ってほしいものです。

脱原発というのはそもそも他の政策公約とはひとまわりもふたまわりも違う政策公約です。今回の総選挙で問われるべきは、福島第一原発事故が国の存亡にかかわるような重大な事故であったということ、地震大国日本では原発の真の安全は成り立たないという共通認識を持って、命を守り、日本の社会・経済・文化を守り抜くために脱原発を目指すかどうかです。脱原発は新エネルギー産業の創出と放射性廃棄物処理への明確な道筋の確率へもつながり、経済にもプラスの影響をもたらすでしょう。

そういう意味で既得権益まみれの自民党が原発温存を政権公約に入れるのは問題の先送り以外の何物でもありません。この政党の懲りない性根を糺すために、市民と第三局の政党が手を結べば脱原発は実現できます。最後まで頑張りましょう。

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