仏作って魂入れず?-人事庁の骨抜き

luckymentai

2008年03月12日 05:22

【助言が役割?】

記事を読んで唖然となった。こんなことでは国家公務員人事の改革なんて出来るのだろうかと誰もが思うだろう。

『今国会提出予定の「国家公務員制度改革基本法案」のうち、幹部人事の一元管理を目的に新設される「内閣人事庁」について、福田康夫首相が、内閣人事庁の担当閣僚は官房長官とし、幹部人事の原案は各府省の閣僚が作成、人事庁の役割は各閣僚への助言にとどめることを渡辺喜美行政改革担当相に指示していたことが10日、分かった。町村信孝官房長官が同日午前の記者会見で明らかにした。』(3月10日付産経新聞)


【迷走する政府・自民党】

単に「助言をするために」新たに人事庁を創設するとは、茶番以外の何ものでもないだろうと思うのは僕だけだろうか。そんな役割のために新たに庁を作って人を増やすのなら最初からやめたほうがいいのではないか。

そもそも渡辺行革相の原案に賛成して公務員制度改革を進めようと言い出したのは福田首相ではないだろうか。

一連の報道を見ていると、人事庁構想に対する官僚の猛烈な反対や自民党内の異論に配慮して、どんどん首相の立ち位置が後退していくのが見て取れる。

改革案を出してどんどん後退して骨抜きにしていくなら、最初から出さないほうがましだ。各派閥の総意で誕生した福田内閣なので旧来型の自民党政治といえばそれまでなのだが、次々と改革姿勢が後退していくのを見るとこれ以上傷口を広げないためにも、早く次の内閣に引導を渡すべきだと思うがどうだろうか。

本当にこの人事庁の記事には驚いて開いた口がふさがらなかった。みなさんはどう思われますか?

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