サッポロが宇宙ビール試作
【宇宙ビール?】
サッポロがいよいよ「宇宙ビールを製造」というニュースが目に留まりました。
『ビール原料になる大麦の宇宙空間での栽培の可能性を研究しているサッポロビールは2日、栃木県那須町のサッポロビール那須工場で、宇宙ステーションに運ばれて一定期間過ごした大麦の子孫を原料にしたビールの醸造実験を始めた。11月上旬には小瓶(334ミリリットル)100本を「世界初の宇宙ビール」として誕生させる計画だ。
実験は、岡山大学資源生物科学研究所(倉敷市)の杉本学・准教授(細胞分子生化学)と進める「極限環境ストレスの大麦への影響調査」の一環。
杉本准教授は、ロシア科学アカデミー生物医学研究所が、国際宇宙ステーションを活用して進めている「宇宙環境における植物の適応能力とライフサイクルに関する研究」に参画している。』(10月3日付毎日新聞)
【宇宙で大麦栽培】
この「宇宙ビール」の原料となる大麦は、ロシアとの共同研究で2006年に「はるな二条」という品種名でロシアの宇宙ステーションに持ち込まれ、船内で5ヶ月間保存され、生育実験では28日間で50~60センチにまで成長させることに成功した後、地球に持ち帰られ、群馬県内で栽培されて今年3世代目が収穫されたとのこと。
この3世代目の種子を使って、杉本准教授らが工場に併設の「那須 森のビール園」の手づくりビール工房で、小型の釜や槽を利用して手作りでビールを醸造するそうです。
【興味津々、宇宙の味】
果たして、宇宙の大麦で作られたビールはどんな味がするのか。ビール党の僕としては興味津々なのですが、如何せん、このビール、あくまでも実験用の試作品なので販売はしないとのこと。ああ、残念。
ただ、宇宙科学関連のイベントなどで披露していくそうなので、だれか情報を聞きつけて試飲できるかも知れませんね。宇宙からのビールの話題でした。
関連記事