2008年12月25日

【ディープスロート逝く】

ウォーターゲート事件のカギを握ると言われていた人物がこの世を去りました。

『ニクソン元米大統領を退陣に追い込んだウォーターゲート事件で、スクープした米紙ワシントン・ポストの情報源として「ディープスロート」と呼ばれた当時の連邦捜査局(FBI)副長官、マーク・フェルト氏が18日、カリフォルニア州サンタローザで、心不全のため死去した。95歳だった。

 スクープしたポスト紙のボブ・ウッドワード、カール・バーンスタイン両記者に政府内の極秘情報を提供し、事件が政権を揺るがすまでに発展するのに重要な役割を果たした。

 両記者からは当時のポルノ映画のタイトルをとって「ディープスロート」の符丁で呼ばれた。その後事件が小説や映画となり、正体は不明のまま存在が知られるようになった。

 フェルト氏については、事件当時から情報漏洩(ろうえい)を疑う声はあったものの、2005年春、米誌バニティフェアに「私がディープスロートだった」と同氏が述べた記事が掲載されるまで、30年以上にわたり特定はされないままだった。突然の名乗りに対して当時の米世論は「告発者として国を救った」「汚い密告者だ」と分かれた。』(12月19日付産経新聞)


【大統領の陰謀】

ディープスロートやウォーターゲート事件が広く日本でも知られるようになったのは、 「大統領の陰謀」というハリウッド映画の存在です。それはニクソン大統領を辞任に追いやったウォーターゲート事件をスクープしたワシントン・ポストの2人の記者を描いた、スリリングな社会派の映画で、ロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンという2大スターがその記者を演じていました。

映画は、ウォーターゲートビルにあった民主党本部に5人の男が進入し逮捕されたことから始まり、秋に行われる大統領選を撹乱するための進入だったことから、ワシントンポスト紙の新人ボブ・ウッドワードとベテラン記者カール・バーンスタインが単なる侵入事件ではないと感じて調査報道を進めていくうちに「大統領の陰謀」が明らかになっていくというものでした。

【情報源の一人が告白-「ディープ・スロート」】

ディープスロートの謎そのとき、ウッドワード記者と接触し秘密情報をリークしていた人物が、18日に95歳で亡くなったマーク・フェルト氏、元FBI副長官でした。当時、FBI長官の最有力候補とされながら、ニクソン政権に疎んじられていたことが彼の背中を押したとワシントンポストの記事は書いていました。

当時は謎の情報提供者とされていたこの人物には、「ディープ・スロート」というポルノ映画の隠語が使われていたのです。 (左の写真は91歳で自分が「ディープスロート」だと告白したときのマーク・フェルト氏。)

しかしながら、告白したのがすでに91歳という高齢であったこともあって、なぜ事件当時フェルト氏が情報提供を行ったかという本当の本人の動機は、結局のところ解明されないままに終わったとウッドワード記者は語っています。事件の証人がいなくなることでウォーターゲート事件も過去の歴史になっていくのでしょうか。

ご本人の冥福をお祈りします。

《参考》

・「30数年目の真実-大統領の陰謀とFBI」・・・2005年6月6日の僕のブログ記事



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