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2012年07月31日

【2033年まで健全?】

「開いた口が塞がらない」とはこんな人たちのことを言うための言葉です。

『九州電力玄海原発1号機(佐賀県、定期検査で停止中)の原子炉圧力容器が予想を上回り劣化していた問題で、経済産業省原子力安全・保安院は27日、現時点の劣化は異常なレベルではなく「2033年までは十分健全」との見解をまとめた。1975年に運転開始した1号機は、2033年まで運転すれば58年となる。政府は原発を原則40年で廃炉とする方針を決めているが、9月に発足予定の原子力規制委員会が再検討することが決まっており、今回の見解は論議に影響を与えそうだ。

【図でみる】原子炉圧力容器と中性子

 保安院は昨年11月からこの問題を検討。27日開かれた専門家による意見聴取会で大筋了承を得た。

 原子炉圧力容器は、核分裂反応で生じる中性子を浴び続けるともろくなる。劣化の程度を間接的に調べるため、各電力会社は圧力容器内に同じ材質の試験片を設置。定期検査の際に取り出して、劣化の程度を示す「脆性遷移(ぜいせいせんい)温度」などを調べる。この値が異常に高いと、事故の際の注水がきっかけで圧力容器が破損する恐れがある。

 九電は玄海1号機について97年までに3回分析。いずれも脆性遷移温度は予測値を下回っていたが、09年の値が約14度上回る98度と、国内の原発で最高値を記録した。想定以上の老朽化を示す結果に、圧力容器の健全性を不安視する声が上がり、保安院が専門家会合で検討してきた。

 試験片を電子顕微鏡で詳しく調べたところ異常な劣化は見つからず、現時点では「健全」と判断。圧力容器の内壁は試験片より炉心から遠く、その分浴びる中性子の量が少ないため劣化は遅く、実際に圧力容器の劣化が試験片と同程度になるのは、運転開始から約58年後の2033年ごろになるとした。

 議論では、圧力容器の脆性遷移温度が98度になったと仮定しても、理論上は事故の際の注水で容器の破損には至らないとの意見が多数を占めた。

 一方、1号機の脆性遷移温度が予測値を大幅に上回った理由は説明がつかないとして、予測に使われる計算式の精度を今後、学会などが詳しく検証するよう求めた。【奥山智己】』(7月27日付毎日新聞)


【保安院の「健全」は電力会社の「健全」】

フクイチ事故のときに住民の安全を確保するどころか、電力会社の「安全」ばかりに重点を置いてきた原子力安全・保安院。あれだけの惨禍を起こしておきながら誰一人として刑務所にも入れられず、反省もせずに新しい規制組織が出来るまでは自分たちが判断して当たり前とうそぶき、今度は井野博満・東大名誉教授(金属材料物性)に言わせれば「日本一危険な原発」と恐れられている老朽化した玄海原発一号機をして、2033年まで「健全」ですと言い放つ保安院。

誰が彼らの言うことを信じるでしょうか?もしも事故が起きれば日本全国が緊急事態に陥るという危険性が少しでも疑われれば、その原因を先送りすることなく徹底的にわかるまで、しかも迅速に調査するというのが保安院の最低限の仕事ではないでしょうか?そんなことも無視するようなら全員玄海原発1号機に家族ともども住まわせて自分たちの命をかけて調べてもらいたい。それくらい1号機の脆性遷移温度が予測値を大幅に上回った理由の究明というのは重大なことなのです。

あまりにも安易、あまりにも無責任と言わざるを得ません。市民を馬鹿にするのもほどがあると思います。

  



2012年07月26日

【細野氏の発言公開】

民間事故調が行った細野氏などへのヒアリング内容が公開されました。

『細野豪志原発事故担当相が、福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)の聴取で、昨年3月15日に菅直人首相(当時)が東京電力本店に出向き「撤退はあり得ない」などと言った問題について、「日本を救ったと思っている」と話していることが24日、分かった。民間事故調が同日夜、聴取内容をホームページ(HP)上で公開した。

【フォト】 菅直人元首相の「虚言」と「悪あがき」

 事故当時、首相補佐官だった細野氏に対しては、政府事故調や国会事故調も聴取しているが、すべて非公開で、細野氏への聴取内容が公になるのは初めて。

 細野氏は、菅氏について「国が生き残るために何をしなければいけないかの判断は、すさまじい嗅覚がある人」と評価した。そのうえで「私は(菅氏のように作業員に)『残れ』と言うことには躊躇(ちゅうちょ)した。言えない」と述べている。

 民間事故調は、報告書の中で、菅氏のこの時の行動を評価しているが、細野氏のこうした証言が強く影響しているとみられる。

 一方、政府が作成しながら公表せず、批判された「最悪シナリオ」については、細野氏が作成を指示したと証言。公表しなかった理由については「数カ月かけて深刻な影響を及ぼすもので、その間に対応できると判断した」と説明した。

 民間事故調は細野氏のほか菅氏▽枝野幸男経済産業相▽海江田万里前経産相▽福山哲郎元官房副長官-の4人の聴取内容も同日、公開。内容は民間事故調のHP(http://rebuildjpn.org/)で見られる。』(7月24日付産経新聞)


【菅氏の嗅覚と覚悟】

あの3月11日から15日というのは、本当に日本の一番長い日だったのではないでしょうか。もしかしたら、あの時点で日本は終わっていたかもしれない、それほどほんの一握りのリーダーたちのひとりひとりの判断がニッポンという国家そのものの存亡を決定づけた「魔の瞬間」だったと僕は思います。

その中心にいたのが一国の総理として陣頭指揮を執っていた菅直人前総理大臣でした。その菅氏の評価が未だに真っ二つに分かれていることはご存知のとおりです。

僕はそのときのブログにも書いていますが、次々と制御不能に陥る福島第一原発の状況に右往左往する東電幹部に対する不信感から菅氏が先ず現場を見に行ったのは細野氏の言うとおり、菅氏の鋭い嗅覚というか、胆力がそうさせたのであり、その後の現場への信頼感や統合本部の設置などによる事態収拾への道につながり、メルトダウンは防げなかったものの首都圏3千万人の避難といった破滅的事態から結果的に日本を救ったと思います。

なぜなら、あの時、原子力ムラと言われる東電、保安院、原子力安全委員会、数えきれないほどの御用学者、読売などのマスメディアはまったく無能で、状況把握や事態収拾の動きどころか、事態を悪化させ、混乱させるようなことばかりやっていたのであり、菅氏の「日本を救わなければならない」という覚悟なしにはその悲劇的ともいえる混沌とした状況からの脱出は不可能だったと思われるからです。

あれから1年半近くたっても、未だに何の反省もなくまたしても国民の安全をないがしろにしたまま原発の再稼働に突っ走り、再び原子力帝国の復活にまい進する原子力ムラの面々は恥を知れといいたい気持ちです。大本営発表のような報道ばかりしていた産経や読売もあの時なにをしていたか、よく胸に手を当てて考えてみるべきです。

≪参考≫

「細野大臣に対する民間事故調のヒアリング内容」

「菅首相の率先視察をどう見るか―福島第一原発 」・・・2011年3月31日付の僕のブログ記事

  



2012年07月24日

【横綱昇進へ】

日馬富士の横綱昇進が視野に入ってきました。

『大相撲名古屋場所後の横綱審議委員会が23日、両国国技館で開かれた。

 記者会見した鶴田卓彦委員長は、初の全勝優勝を遂げた日馬富士について、「体は大きくないが、よく頑張った。力をスピードが上回った」と評価した。横綱昇進の条件としては「(秋場所で)優勝なら問題ない。優勝を逃しても13勝なら議論の対象になる」との私見を述べた。横審の内規によると、横綱の推薦基準は「大関の2場所連続優勝かそれに準ずる成績」となっている。

 一方、2場所続けて賜杯を逃した白鵬について、鶴田委員長は「はっきり言ってピークは過ぎた」と厳しい見方を示し、14日目の稀勢の里戦で見せた変化についても「よくない。どんな相手にも受けて立たないといけない」と苦言を呈した。』(7月23日付読売新聞)


【二人横綱への期待】

白鵬と稀勢の里戦の立ち会いで勝負を急ぐ稀勢の里の2度のフライングの後、真正面から勝負せずに稀勢の里を軽くいなした白鵬を見て苦言を呈した鶴田委員長の言葉には重たいものがありますね。

先場所に比べれば1敗だけで済んだ白鵬ですが、横綱が2場所続けて賜杯を逃したのは痛い。ピークを過ぎたと言われても返す言葉がないでしょう。横綱は勝ち続けなければいけない宿命を背負っているという意味では1人でそれを背負い続けるというのは厳しいものがあります。

ここで日馬富士が踏ん張って来場所で横綱昇進を決めればモンゴル出身力士が東西横綱を担うことになります。相撲全体も面白くなるし、白鵬にとっても大きな刺激になるのではないでしょうか。あとは、日本人大関の稀勢の里と琴承菊が綱取りの道筋を早くつけてもらいたいというのが大方のファンの期待です。

来場所が楽しみですね。  



2012年07月23日

【火力発電の増強】

火力発電能力の増強が東京ガスと石油元売り会社によって検討されています。

『東京ガスと石油元売り最大手のJX日鉱日石エネルギーは、川崎市で共同運営している火力発電所の能力を増強する方向で検討に入った。

 現在の発電能力は原子力発電所1基分に相当する約85万キロ・ワットだが、これを2020年頃に2倍以上に増やす。増やした分はほとんどを新電力に販売するため、新電力の供給能力が高まり、利用者が電気を購入する際の選択肢も増える。

 昨年3月の東日本大震災以降で、既存の電力会社以外の発電事業者による能力増強としては、最大規模になる。東京電力が、原発の再稼働にメドを立てられず、供給力を増やせないため、東ガスとJXは発電能力を増強しても需要は十分にあると判断した。

 両社が共同運営しているのは、川崎市川崎区の臨海部にある天然ガスを燃料にした「川崎天然ガス発電所」。すでに2基の発電プラントがあり、同じ敷地内に新たなプラントを建設する。ガスタービンと蒸気タービンを併設し、発電効率が高い最新鋭の「コンバインドサイクル(複合発電)」を採用する。投資額は数百億円規模。』(7月22日付読売新聞)

【自然エネルギーへの転換】

政府は今、2030年時点の日本のエネルギー戦略について3つの選択肢を示して、各地で意見聴取会を開催しています。原発0%、15%、20~25%という3つの選択肢のカギとなるのは、自然エネルギーの比率をどこまで実現性を持って高められるのかではないでしょうか。経団連や日商などの経済団体が3案とも実現不可能だと批判しているのも自然エネルギーが原発の代替にはなりえないというところを主な論拠にしているようです。

僕も自然エネルギーを主要な電気エネルギーに据えるには、かなり大胆な政策誘導なり、民間による短期間での相当の投資が求められることなどを考えればやや懐疑的な気持ちもあります。

しかしだからと言って地震大国ニッポンで明日にでもフクイチ以上の核惨事が起こり、国家が壊滅しかねないという状況が現に存在する以上、原発は今すぐにでも廃止するべきだという一点にいささかの迷いもありません。そんな重大な危機を棚に上げて原発ばかりを維持しようとする経済界や官僚などの原子力ムラの姿勢は既得権益を守りたいだけだと思われても仕方がないのではないでしょうか。

【自然エネルギーの有力なつなぎ】

その自然エネルギーまでのつなぎとして十分な役割を果たすことが期待されるのがガスタービンと蒸気タービンを併設し、発電効率が高い最新鋭の「コンバインドサイクル(複合発電)」であり、東京都の猪瀬副知事の火力発電所構想も今回の東京ガスとJX日鉱日石エネルギーの発電所建設構想も原子力が動かせない現状での緊急措置というだけでなく、自然エネルギーまでの時間稼ぎとして十分な能力を発揮するでしょう。

原発は生みだすエネルギーの3/2は温排水として海に捨てますが、天然ガス「コンバインドサイクル(複合発電)」は生みだすエネルギーの3/2を有効利用できるだけでなく、工事着工から発電までの期間も原発と比べれば半年~数年のサイクルであり極めて現実的かつ効率的な発電手段なのです。

もちろんガスタービンは原発のような核災害による破滅的な事故は起こらない。これは安全を望む市民だけでなく、マーケットや投資家にとってもより受け入れやすい選択です。

現在の意見聴取会の議論の詳細な中身は知りませんが、是非このコンバインド天然ガス発電を原発を即廃炉にして自然エネルギー普及させるまでの有力な選択肢として大いに議論してほしいと思っています。


≪参考≫

・「自然エネルギーは地方から、つなぎはガスで電力と雇用を!!」・・・2011年7月29日の僕のブログ記事

  



2012年07月20日

【人事案】

これからの原子力行政の最も重要な組織の人事案が固まりました。

『政府は19日、9月に発足する新たな原子力規制組織「原子力規制委員会」について、委員長を含む委員5人の人事案を固めた。

 初代委員長には、放射線物理が専門の田中俊一高度情報科学技術研究機構顧問(67)を起用する。規制委の委員は原子力発電所の新たな安全基準を策定し、原発再稼働の適否を判断する重責を担う。政府は原子力事業者などとのしがらみのない実務派をそろえた。20日に国会に提示し、衆参両院で同意を得られれば首相が任命する。〈関連記事2面〉

 委員長以外の4人の委員は、中村佳代子日本アイソトープ協会プロジェクトチーム主査(62)、更田(ふけた)豊志日本原子力研究開発機構原子力基礎工学研究部門副部門長(54)、大島賢三・元国連大使(69)、島崎邦彦地震予知連絡会会長(66)を充てる。任期は委員長の田中氏が5年、中村、更田両氏が3年、大島、島崎両氏が2年。』(7月20日付読売新聞)

【問題はこれから】

5人の人事案が妥当かどうかはこれから様々な意見が出てくると思いますが、先ずはこの人事案に対する国会での真剣な審議が必要でしょう。まだ個々の方々がどういう経歴で選ばれ、本当に信頼に足る人なのかわかりませんが、この人事案を軸に政府が何をすべきかについて個人的な意見を述べたいと思います。

1. 事務方である原子力規制庁(新組織)の法律の全面見直し
すでにいくつかのメディアで報道されていますが、役人のノーリターンルールなどの原子力規制庁の設置を定めた法律がすでに骨抜きにされていると聞いています。委員会のメンバーがどんなに立派であっても事務方である原子力規制庁の役人が原子力の温存のために委員を誘導するようなことがあっては、3/11前の保安院と原子力安全委員会と何ら変わりません。規制庁の法律そのものが骨抜きにされているような現状ではその可能性が濃厚です。政治家はこういう実態を国民の前に暴露して、政府に法律の細部に至るまで全面的に見直すように強く迫るべきです。そうしなければ委員会は以前の組織同様いづれ形骸化してしまうでしょう。

2. 原子力規制委員会と原子力規制庁の情報公開の徹底
3/11以後も原子力ムラの情報隠ぺい体質は何も変わっていません。もしも新しい委員会とその事務方である原子力規制庁が本当に国民の命を守るために実効性のある機関として機能させたいのであれば、国民に対してこの規制機関に毎日の仕事ぶりについてのあらゆる情報を公開し、それを国民の側から監視する第三者機関も同時に設置すべきだと思います。

原子力というのはフクイチという重大事故を経た今、もう一部の専門家だけで考えるものではなくなりました。専門的な知見については専門家と言われる人たちの力を借りる必要がありますが、国家を壊滅させるほどのリスクを抱えた原子力については、社会全般のあらゆる階層、あらゆる知見が求められます。それは社会学者や政治学者であったり、産業人であったり、一般市民であったり、哲学者や文学者や弁護士であったりと様々です。国家の存亡さえ左右するのですから、一部の利害関係者や原子力の知識だけに頼る専門家に任せてしまうことは極めて危険だということがフクイチでわかったわけですから、今後は原子力に関わるあらゆる情報を公開し、市民や原子力以外の人たちによる第三者機関が新しい組織の運営について常に監視をしていくべきだと考えます。

みなさんはどうお考えでしょうか?  



2012年07月19日

【近藤委員長らを告発】

全国18人の弁護士が原子力委員会の幹部らを告発しました。

『内閣府原子力委員会による秘密会議問題で、全国18人の弁護士が18日、最高検公安部に告発状を提出した。近藤駿介原子力委員長ら27人が、「表」の小委員会で使用予定の議案や原発反対派の作成した意見書など計32件402ページの文書を、電気事業者に漏えいした行為が国家公務員法(守秘義務)違反容疑などに当たるとしている。

【図解】3月8日の秘密会議によるシナリオ隠蔽の構図

 18人は「脱原発弁護団全国連絡会」に所属する北海道、東京、愛知、大阪、福岡など11都道府県の弁護士。

 告発状は、近藤委員長を含む5人の原子力委員▽内閣府▽文部科学省▽経済産業省・資源エネルギー庁の各職員ら計27人が、昨年11月~今年4月の秘密会議で、外部への配布が許されない「機密性2情報」と明記された文書などを事業者7人に渡したとしている。

 告発人の紀藤正樹弁護士は会見で「反対派を封じ込めるために秘密会議を開いていた。民主主義の根幹である『手続きの適正さ』にかかわる問題」と強調。望月賢司弁護士は「告発は5人の原子力委員を解任しない政府への抗議だ」と述べた。内閣府原子力政策担当室は「告発の有無を確認中で(現段階では)コメントのしようがない」としている。【核燃サイクル取材班】』(7月18日付毎日新聞)


【弁護士の良心に続け】

6月下旬には1324人もの福島県民が福島第一原発事故で被ばくさせられたとして東京電力や国などの33人を福島地検に告訴・告発しています。この場合は1324人の被ばくが傷害にあたるとして業務上過失傷害容疑での告訴でした。しかしながら、過去においても原発立地や原発の安全性に対する告発は全国各地で行われていましたが、ことごとく裁判で敗れていると言うのが実態です。

それでも国家や官僚、原子力関係者の無為無策が今回の福島第一原発の事故を起こしたことは、国会事故調が指摘する通り「人災」だったことが明らかなわけですから、事故に対する責任は問われ続けなければならないし、今回のような事故後の原子力ムラによる原子力の温存を目的とした様々な隠ぺい工作や秘密会議などの不正は告訴・告発をしていくことが重要だと思います。

司法は今まで少なくとも原発や原子力事故などに関しては行政の後追い、既成事実の追認という立場で原告側となった住民や市民の声を無視し続けてきました。裁判所は、原発の危険性を訴える住民の声に耳を傾けることなく、伊方や浜岡だけでなく、全国各地の原発の稼働を容認し続けてきたのです。しかし、それらの論拠はフクイチですべて崩壊したと言ってもいいと思います。

この期に及んで、原子力ムラの権益擁護のために秘密会議まで開いていた近藤委員長らの不正を告発することも原発の危険性を訴える以上に重要なことは言うまでもありません。これからも全国各地で心ある弁護士の方々が住民のために告発を続けていくことが大事だと思います。
  



2012年07月18日

【またしても右往左往】

一体いつになったらこの国の政治家たちはまともな判断が出来るようになるのでしょうか?意見聴取会の在り方を巡ってまたも右往左往しています。

『政府が主催する将来のエネルギー政策に関する意見聴取会で電力会社社員が原発推進の意見を述べた問題で、政府は17日、電力会社や関連会社の社員による意見表明を認めない方針を決めた。野田佳彦首相が、首相官邸を訪ねた古川元久国家戦略担当相に「聴取会に対するいささかの疑念も生じさせてはいけない」と指示した。
 聴取会で意見表明する人は、申込者からコンピューターで抽選している。22日に札幌、大阪両市で開く次回聴取会からは、当選段階で確認し、電力会社などの社員の場合は参加を断る。参加を受け付けるホームページなどで、団体組織ではなく個人として意見を述べるよう要請する。  また、枝野幸男経済産業相は18日、インターネットなどを通じたパブリックコメント(意見募集)への組織的対応を自粛するよう、電力各社を指導する。
 その一方で、聴取会で意見表明する人数を現在の1会場当たり9人から12人に増やす。政府は2030年の原発比率を0%、15%、20~25%とする三つの選択肢を示しているが、傍聴者に対するアンケート調査では、0%について意見表明を希望する回答が多い。このため札幌、大阪両市の聴取会では、増やす3人をすべて0%への意見表明に充てる。  三つの選択肢以外について意見表明を望む声もあり、28日の富山市での聴取会以降は、そうした声に対応する枠も設ける。
 聴取会は来月4日まで全11市で開催予定。しかし、15日の仙台市で東北電力執行役員、16日の名古屋市では中部電力課長が原発推進の意見を表明し、批判が出ていた。』(7月17日付時事通信)

【木を見て森を見ず】

この新聞報道を見ておかしいと思いませんか?仙台や名古屋で行われた意見聴取会で電力会社の人間が次々と原発擁護の発言をして「やらせ」だとの批判を受けた野田内閣が、「それでは電力会社の人間を意見聴取会の発表者に入れないようにします」と首相の指示でいとも簡単に意見聴取会の仕組みを変えてしまいました。野田首相はこれで問題が解決するとでも本気で思っているのでしょうか?もしそうだとしたらとんでもない勘違いだし、意図的にこういう小手先の手直しをして大きな問題から国民の目をそらし、その背後にあるもっと大きな問題を矮小化しようとしているとしたら本当に悪質だと思います。

すなわち、電力会社の人間が発言するからどうのこうのというのが問題の本質ではない、本当の問題は「国民的議論」の在り方そのものが国民から厳しい批判にさらされているということなのです。最初から結論ありきで事務方がシナリオを作り、そのシナリオに則って都合のいい人間たちに発言をさせる、そしてオープンな議論を装いながら極めて限られた時間内で、政府に対する質問さえ許さずに性急に「議論をしました」というアリバイだけ積み重ねていく、そういう3/11前と全く変わらない政府のやり方そのものが厳しく問われているのです。電力会社の発言者だけの問題で終わるはずがありません。

野田首相やその側近たちは今回のような国民を愚弄する政策決定の手続きを本気で改めなければ、政権が吹っ飛ぶほどのリスクがあることを本気で知るべきだと思います。もう手遅れかもしれませんが・・・そして後ろでほくそ笑んでいる官僚たちも一緒に責任を取らせるような仕組みを作っておくことが自分たちの政権の延命につながるかもしれないとも考えておかなければならないのではないでしょうか。
  



2012年07月17日

【やらせのオンパレード】

こういうことになることは、ある意味最初からわかっていました。

『今後のエネルギー政策について、政府が国民から直接意見を聞く第3回意見聴取会が16日、名古屋市内で開かれた。抽選で選ばれた発言者9人のうち1人が中部電力の課長職社員で、原発推進を主張。15日の仙台市での聴取会でも東北電力幹部が原発推進の立場で発言しており、2日連続の電力社員の発言に不満が噴出し、会場は一時騒然となった。  発言したのは中部電の原子力部に所属する課長(46)。「個人としての意見」と断った上で、「福島の原発事故による放射能の影響で亡くなった人は一人もいない」「(政府は)原子力のリスクを過大評価している。このままでは日本は衰退の一途をたどる」と持論を展開。会場から「中部電の回し者か」「またやらせか」などと批判の声が飛んだ。  

◇「無作為抽選」博報堂が強調  聴取会は2030年の原発比率を0%、15%、20~25%とする三つの選択肢から抽選で選ばれた3人ずつが意見を述べる形式。運営事務局を務める広告代理店の博報堂によると、名古屋では出席可能な応募者が0%は106人、15%は18人、20~25%は37人だった。職業や個人名が分からないように番号などで管理して無作為抽選したところ、20~25%の賛同者として、この課長が選ばれた。  今月13日と会開始前の2回、課長から「中部電力の社員で問題はないか」と問い合わせがあったが、事務局側は「個人的な意見表明を」と求めた上で発言してもらったという。事務局は「無作為抽選なので、電力会社員だからといって外すことは難しい」と説明。公平を期すため、政府側にも抽選結果は伝えなかったという。

 課長が意見を述べたことについて、中部電広報は「会社として社員に参加依頼をしたことはない。発言した社員からは、聴取会に出席し、意見を話すとの報告は受けていた。個人として参加し、意見表明をしたと考えている」と話した。  一方、発言者9人のうち、4人が関東・関西在住だった。聴衆の一人は取材に対し「他地区の人が発言するのは、地元の意見を聞くとするこの会の趣旨から外れている」と批判した。【森有正】』(7月16日付毎日新聞)


【結論ありきではダメ】

今まであった仙台、名古屋の意見聴取会の光景、どこかで見たことはありませんか?そう、昨年の玄海原発の再稼働に向けた経産省主導の意見聴取会とそっくりそのままではないでしょうか?

電力会社の人間が個人的意見と敢えて述べてから発言する?電力会社が死守しようとする原発に反対の意見を述べるなら敢えて「個人的意見」だと言う必要があるかもしれませんが、会社と同じ立場なのに個人的意見だという必要がどこにあるのでしょうか?あきれてモノも言えません。

とにかく、「腐っている」の一言しかありません。自分たちのシナリオ通りに進めていって、市民の意見を「聴取」したうえで、最終的な落とし所は原発15%にするということなのでしょう。そのためなら、電力会社の社員であろうが、原子力研究の外郭団体の職員であろうが、利用できるものは何でも利用する。どんなにマスコミに叩かれようが、一般の市民がどんなに反対しようが、守るべき原子力のためならどんな汚いことでもごり押ししていく。そういう原子力ムラの体質は3/11を経ても何も変わっていないのです。

この流れを止めるのは非常に困難だと言うことはわかっていますが、それでも断固として反発し続けることは大事です。少しずつでも彼らのスケジュールやシナリオの進行を遅らせること、出来れば軌道修正をさせること、そういう時間稼ぎしか出来なくても、その間に政治情勢が変わる可能性もあります。今までも上関原発建設予定地から海を隔てて数キロ先にある祝島の住民の方々のように原発建設が持ち上がった地域で何十年にもわたって原発反対のあらゆる抵抗を試みた結果、原発建設が何年にもわたって延期されたり、実際に断念に追い込まれた地域も数多くあるのです。宮崎の串間もそうでした。そこには、生活に根差した方々の命を懸けた抵抗があった。

ひとりひとりが自分たちの持ち分や役割の中で、それぞれのレジスタンスを続けていくことが大事なのです。それは反体制などいった胡散臭いものではあまりません。市民が憲法に定められた自分たちの基本的人権を守るために立ちあがっているだけです。
  



2012年07月14日

【本番前の最終練習】

「追い山」を明日に控えた最後の練習-それが「流れ舁き」です。明日と言っても15日の午前4時59分が一番山のスタートですから、もうすぐです。僕は子供の頃に東流れの後についていってただけなので舁き手としての盛り上がりを実体験したわけではありませんが、でも相当血液中のアドレナリンがたぎっているだろうなあとは想像できます。明日、本番だ。よ~し。

【なんで4時59分?】

その「追い山」のスタート時間がなぜ4時59分という半端な時間なのかご存知ですか?それは一番に走る一番山笠だけ櫛田神社の清道内で「博多祝い唄」を歌うことが許されているからなのです。

各山笠は5分ごとに出発する約束があり、午前5時に舁き出すと、一番山笠だけ「唄」の分、短くなるので舁き出しを1分早めてあわてることがないように配慮してあるということです(博多祇園山笠振興会のパンフレットより)。
櫛田神社の桟敷席はあっという間に売り切れるので、櫛田神社の桟敷席で一番山の雄姿を見るのはあきらめています。また、櫛田神社の前で櫛田入りする山を見ようと思って朝一番に行っても、多分観光客が溢れてて見れないでしょう。東長寺の清道か東町筋の聖福寺前に陣取るのがいいと思います。

【「博多祝い唄」って?】

ところでその一番山笠が清道をくるりと回り、途中でストップして歌うのが「博多祝い唄」です。博多っ子なら知らんかったらもぐりと言われます。披露宴や宴会などのおめでたい席ではもちろん色々な集まりの最後に締めとして皆で歌いますが、これを歌うと「ああ、博多におれてよかった!」と胸にジーンと来るのです。元唄は、伊勢音頭と言われ、お伊勢参りに出かけた人たちが、そこで歌われる唄を覚えて、故郷に持ち帰ったそうです。

  祝いめでたの若松さま~よ、若松さま~よ、
  枝も栄ゆりゃ 葉も繁る(しゅげる)
  ※エーイーショウエー エーイーショウエー
  ショーエ ショーエ (ア)ションガネ
  アレワイサソ エーサーソー エー ションガネ※


  (※はやし言葉繰り返し)
  
というのがその歌詞です。博多に来られて少し滞在し、宴会の席に呼ばれるときっと一度は聞くことになると思います。明日の追い山の一番山笠でも歌いますのでよく確かめてみてください。
  


2012年07月12日

【追い山に向けた足慣らし】

本日、7月12日にはいよいよ15日の追い山に向けた本番さながらの足慣らしである「追い山ならし」があります。

「追い山ならし」は12日の午後3時59分に、一番山の「櫛田入り」で始まります。今年の一番山は千代流です。昼間ではありますが、走る距離が1キロ短い以外は「追い山笠」と同じ条件ですので、祭り気分はグーンと盛り上がります。

【テンション高まる舁き手たち】

僕は実際には山笠を舁いた(担いだ)ことはありませんが、経験のある友人に尋ねるとこの追い山ならしのころから舁き手たちのテンションは15日の追い山に向けてどんどん高まっていくようです。もちろんこの期間も含めて山笠期間中は女性からも遠ざかってひたすら自分たちの流れの山が無事に、最も勇壮に走れるように猛々しいエネルギーのすべてを山笠ひとつに注いでいくのです。

【早朝の追い山が見れない人は「追い山ならし」見学がオススメ】

その舁き手たちの勇壮な姿を見る観客の方ですが、実際の追い山は15日の早朝4時59分がスタートなので朝が弱いけれど追い山の雰囲気を味わいたいという方はこの「追い山ならし」が狙い目です。

ただし、はやり本当の迫力を味わうためには本番の15日に行くしかありません。今年は15日は日曜日ですので、県外からの観光客も含め大勢の方々が早朝から追い山見学に集まってくるでしょう。週日とは違って追い山が終わってから会社に戻る必要もありません。追い山を体験する絶好の機会です。でも15日に行けない方には「追い山ならし」があります。みんな一度見に行きませんか?(今年も15日の追い山ではなく、追い山ならしに外国人留学生を連れて行く予定にしています)

  


2012年07月10日

【巨額損失事件】

トップトレーダーがマーケットで大負けして彼の属する金融機関の屋台骨を揺るがすような事態に発展することが時折新聞紙上をにぎわすことがあります。古くは1983年に大和銀行ニューヨーク支店のトレーダー・井口俊英氏が債券市場で11億ドルもの損失を出して、大和銀行がアメリカから撤退を余儀なくされた事件がありましたし、今年5月には米金融大手、JPモルガン・チェースが、金融派生商品(デリバティブ)の取引で20億ドル(約1600億円)の巨額損失を発表したことは記憶に新しい事件です。

ではこれらの巨額損失事件は単なるリスク管理の不備で発生したのでしょうか?リスク管理の責任者がトレーダーたちの能力を見誤ったのでしょぅか?もっと人間の生理的行動や意思決定に関わる部分はないのでしょうか?

こういった問題意識について、2012年7月9日付のタイム誌の記事「リスクファクター 銀行を破たんに陥れる行動原理とは何か?」("Risk Factor How biology can explain what drives banks to the brink of disaster" by John Coates, TIME magazine issued on July 9, 2012)に興味深い話が載っています。

【トレーダーを待ちうける罠】

金融機関の市場での失敗はトレーダーたちの能力、あるいはリスク管理の責任者の問題だというのが一般的な見方なのですが、この記事によれば最近の調査で別の見方も出てきたというのです。それは何か?

それは連勝経験がトレーダーを変えたというものであり、トレーダーの大失敗はヒトの生物学(human biology)で説明できるというのです。

リスクを取る時、ヒトはそのリスクを頭で考えるだけでなく、身体全体でリスクに対処しようとします。マーケットで重大なニュースが流れるとき、トレーダーの心臓の鼓動は高まり、息遣いは荒くなり、筋肉や胃は緊張し、汗が噴き出てくるでしょう。そのとき、トレーダーの身体は過剰反応を起こして病的な状態になり得るのです。

そういう状況になると、男性ホルモンのひとつであるテストステロンが多く生成され、ヘモグロビンが急増、脳に血液が多量に送られてトレーダーに過剰な自信をもたらし、どんどんリスクを取る気持ちにさせるのです。この状態が正のフィードバック状態になると動物の行動で言うところのwinning effectが生じることになります。すなわち、どんどんリスクを取りに行くことになるのです。そして正常な判断ができなくなっていく。

もちろん、この状態は勝ち続けた場合とは逆の、負けが続いたり、大きな負けに遭遇したときにも起こりえます。

【しばしの休息】

このような肉体的な危険信号については、スポーツ科学の世界では大きな環境変化が起こったときの当然と言えば当然の反応として対処の方法論があるわけで、トレーダーを統率するリスク管理者も見習うべきものではないでしょうか?すなわち、マーケットで大きな変化が起きたり、連戦連勝や連敗が続いているときには、リスク管理者がマーケットからトレーダーをはずして少し肉体的にも精神的にも休息を与えるという選択肢を与えるべきでしょう。

これは大きなリスクを背負っている現代企業の経営者にとっても大きな教訓となりえますね。  



2012年07月09日

今日から一週間は僕のブログは山笠一色になります。山笠以外の話題は一週間お休みをいただきますのでご了承ください。そして「じゃ見るまいか」とおっしゃらずに博多山笠をよく知る週間と考えてお付き合いください。

【博多の夏-博多祇園山笠】

いよいよ夏本番! 博多の男たちの血をたぎらせる博多祇園山笠のカウントダウンが近づいてきました。7月に入ってからの山笠の日程はというと、1日の飾り山公開に始まって、15日の追い山で幕を閉じます。

7月1日(日)  飾り山一般公開(14日夜まで) 夕方 お汐井取り(当番町)

※「雨の中の追い山見学―2010年博多祇園山笠」


7月9日(月)  夕方 お汐井取り(全流)

7月10日(火)  夕方 流舁き・流区域内

7月11日(水)  早朝 朝山・流区域内 午後 他流舁き・流区域外

7月12日(木)  追い山ならし(追い山リハーサル) 15時59分 舁きだし

7月13日(金)  集団山見せ 15時30分 (呉服町→明治通り→市役所)

7月14日(土)  夕方 流舁き・流区域内

7月15日(日)  追い山笠 4時59分 舁きだし

※「凛々しい祭りー追い山」(2006年の追い山ツアー記録)

一年間、男たちが待ちに待った山笠の興奮がこの15日間の行事を通して徐々に高まってくるのです。

【7月9日のお汐井とり-神事での始まり】

博多祇園山笠は760年近く続く博多の神事です。その中でも神事らしい神事のひとつとしてこの「お汐井とり」があります。お汐井とは、海岸の砂のことで、博多湾に面した筥崎宮というお宮の海岸の真砂をお汐井てぼ(竹かご)に納めて各戸の玄関口に置き、「災いを除き、福を招く」お祓いとして身を清めるために使われるものです。

博多祇園山笠では、山笠を舁く前に身を清めるために各町内の流(「ながれ」という。各町内の山笠のこと。東流れ、大黒流れなど)がそれぞれの山小屋から約10kmの距離を流毎に一番から順にお汐井とりに筥崎宮前の海岸にやってくるのです。僕も小学生のころはおじいさんに連れられてお汐井とりに行っていたことを覚えています。

【お汐井とり後の5日間】

お汐井とり後は、流舁き、追い山ならし、集団山見せと段階を踏んでクライマックスの追い山に達します。その最初の日は10日。今年初めて「舁き山」が動く流舁きです。夕方の16時~18時にかけて、7流すべてが流ごとに、それぞれの流の区域内を舁き回ります。いよいよ男たちの血が騒ぎ始めますよ。
それから忘れてはならない行事がもうひとつあります。それは追善山です。「追善山」とは前年の山笠後に亡くなった方で町総代や取締を務め、流に貢献した人を追悼する山笠の行事です。男衆が故人への敬意を込めて遺族の方々に追悼するもので、博多ならでわの行事であり厳粛なものを感じます。

このような神聖なお祭りである博多祇園山笠。今年も勇壮な追い山がひとりの事故もなく行われることをお祈りします。
  



2012年07月06日

【国会事故調、報告提出】

国会の事故調が事故から1年3カ月以上経ってようやく最終報告書を提出しました。

『東京電力福島第1原発の事故原因などを調べてきた国会の事故調査委員会(国会事故調、黒川清委員長)は5日、根源的な原因は「『自然災害』ではなく明らかに『人災』である」との判断を示した報告書を公表した。地震・津波対策を立てる機会が過去、何度もあったのに、政府の規制当局と東電が先送りしてきたと断定。その背景に「組織的、制度的問題」があると指摘した。

 報告書は641ページ。衆参両院議長に提出した。

事故の根源的な原因として、経済産業省と密接な関係にあった東電が、歴代の規制当局に規制の先送りや基準を軟化するよう強い圧力をかけ、「規制する立場と、される立場の『逆転関係』が起き、規制当局は電気事業者の『虜(とりこ)』になっていた」とした。

 その結果、経産省原子力安全・保安院の「原子力安全についての監視・監督機能が崩壊していた」とし、東電を「自らは矢面に立たず、役所に責任を転嫁する黒幕のような経営体質」と断じた。

 事故の直接的な原因として「事故は津波が要因」との見方を否定する見解も盛り込んだ。政府の事故調査・検証委員会(政府事故調、畑村洋太郎委員長)の中間報告書(昨年12月公表)や、東電の社内調査報告書(今年6月公表)は「非常用電源の喪失は津波による浸水が原因」との見方を示してきた。

 しかし国会事故調の報告書は、津波の到達時間などを検証した結果、少なくとも1号機の非常用電源の喪失は津波によるものではない可能性があると指摘した。原子炉圧力容器の圧力を下げるための弁が作動していなければ、「1号機では地震の揺れによる小規模の冷却材喪失事故が起きていた可能性がある」とした。

 東電が原発からの「全面撤退」を検討したとされる点は「東電内部で全面撤退が決まった形跡はなく(官邸側の)『誤解』だった」と結論付けた。

 ただ、誤解を生んだ最大の責任は「民間企業の経営者でありながら、自律性と責任感に乏しい清水(正孝元)社長が、あいまいな連絡に終始した点に求められる」と指摘。「東電は、官邸の誤解や過剰介入を責められる立場になく、そうした事態を招いた張本人である」とした。

 事故後の対応では、保安院や東電の説明不足に不信感を募らせた官邸が現場に介入したとし、「情報を把握できないまま介入し混乱を引き起こした。事故の進展を止められず、被害を最小化できなかった最大の要因」と批判。「官邸、規制当局、東電経営陣には、準備も心構えもなく、被害拡大を防ぐことはできなかった」と強く批判した。

 事故発生翌日の3月12日朝、菅直人前首相が現場を視察したことに関しても「現場の士気を鼓舞したというよりも、自己のいら立ちをぶつけることで、むしろ現場にプレッシャーを与えた可能性もある」と指摘した。

 こうした検証を踏まえ、報告書は▽規制当局に対する国会の監視▽政府の危機管理体制の見直し▽新しい規制組織に必要な要件--など7項目を提言している。【笈田直樹、奥山智己】』(7月5日付毎日新聞)


【かなり踏み込んだ責任追及と提言】

当時の官邸に対しても、東京電力や原子力安全・保安院、経産省などの原子力ムラに対しても厳しい責任追及をしていることが報告書のダイジェスト版からだけでも読み取れました。黒川委員長をはじめ、委員の顔ぶれからすれば原子力ムラの利害に惑わされることなく、きっちりと「仕事をした」と認められると思います。

先ず事故の原因は「人災」と断言して関係者を厳しく指弾した後の提言として、①規制当局に対する国民の監視、②政府の危機管理体制の見直し、③被災住民に対する政府の対応、④電気事業者に対する監視、⑤新しい規制組織の要件、⑥原子力規制の見直し、⑦独立調査委員会の活用の7つを示しました。それぞれの内容はみなさんが自分の目で確認していただければと思いますが、ダイジェスト版に目を通した限りにおいては日本の原子力推進、原子力安全に関する国家と電力事業者の責任に踏み込んだ提言だと感じました。

この提言を踏まえて、これから何が求められるかというと7つの提言に基づくこの国の原子力政策、原子力推進、原子力安全に関わる人的、組織的、社会的、文化的な分野までも含めた抜本的な体制の見直しを行い、実効性のあるものにすることです。

残念ながら、その事故調の報告書の前に大飯の再稼働は強行され、エネルギーの中長期的な政策を検討する会議は「先ず原発ありき」で強行されているという事実があります。すなわち、すでに政府や電力会社はこの報告書と事故調の委員のやっていることを最初から蹂躙しているということです。やはり、報告書を本気で活かすにはフクイチ事故の責任者すべてを刑務所に入れることから始めなければ何も始まらないというのが僕の意見です。

≪参考≫

・国会事故調の報告書のウェブページ
  



2012年07月05日

【ブログ生活7年】

皆さん、このニュースブログ「博多っ子の元気通信」に今日もお付き合いいただきありがとうございます。

僕がブログを書き始めたのは、2005年3月6日。実に7年3ヶ月近く書いていることになります。自分でもここまで続けることになるとは思いませんでした。

一体何が楽しくてやっているのか、馬鹿じゃないかと思われている向きもあろうかと思い、少し僕のブログ生活についてお話します。

最初のきっかけは、中国のコンサルタントをしている友人がブログを開設していることを知って、自分もやってみようと思ったことでした。その友人も食べ歩き日記で一時勇名をはせたブロガーに勧められて始めたとのことでしたが、インターネットには当時あまり関心がなさそうだった僕の友人がブログをしていることに多少なりともショックを受けたことを今でも覚えています。その頃、すでに世の中ではブログが相当流行っていました。

最初のブログ記事は、3月6日のブログ「雪の日曜日に企業買収を考える」でした。

サラリーマンの独り言を「つれづれ日記」という形で書いてみようと思ったのですが、その後ブログのタイトルも「博多っ子の元気通信」と一新して、書いているうちにその面白さについついはまり込んでしまったというわけです。それにしてもこんなに長く続けることになろうとは思いませんでした。当初は不定期で書いていたのですが、その後友人の勧めで毎日書くようになり、最近は週末と祝祭日以外の日に書いています。

長い間、タイム誌の記事を中心に日々のニュースを織り交ぜながら書いてきましたが、昨年の3月11日の福島第一原発の事故をきっかけに全面的に方針転換をし、今に至っています。それは1986年4月に起こったチェルノブイリ原発事故をきっかけに日本の原子力政策や原発に対して不信感を持ち続けていたことと日本での原発事故の再発を危惧してきたことがまさに現実となり、もう黙ってはいられない、誰かにこの思いを伝えたいと思ったからです。

【ブログの効用】

原発問題を集中的に取り上げている現在の動機は別にして、僕にとってそもそもこれまでブログを書くことで得てきたものは何かについて少しお話します。

先ずはなんといっても個性豊かなブロガー仲間が出来たことです。インターネットがなかった時代には考えられなかった「時空を超えた」仲間達。これが最大の収穫でした。そしてmixiでその輪がまた広がりました。ただ、始めた当時から今まで継続している人はそう多くありません。でも友情は続いてます。さらにここ数年は、ソーシャルネットワークの主体がmixiからfacebookへと変わり、実名でのやりとりとなって、ブログとも連動するようにしてからはその広がりはさらに大きくなりました。つい昨晩もfacebookでいつもやりとりしている友人の勧めで原発問題の重要性を語る機会を作ってもらい、初対面も含めた6人ほどの小じんまりした集まりでワイワイ議論しあい、とても貴重な時間を過ごしました。

次に、日々のニュースに対してコメントをすることで、世の中の動きをただ眺めているだけでなく、「これは何故だ」とか「こういう事実に対して自分はどう考えるべきか」といった視点を常に持つようになったことです。この効果は実に大きい。「序・破・急」のロジックを意識して、できるだけ三段に分けて書いているのですが、自分の考えを常にまとめるという癖がつき、仕事をする上でも役に立っています。

【物を書く楽しさと主張することの大切さ】

そして最後は、物を書く楽しさ、そして主張することの大切さをブログから得ていることです。

人は誰でも自分のことを知ってもらいたい、世の中のことをもっと知りたい、それらを文字として書いて見たいという欲求があるみたいです。その欲求に楽しさが加わったとき、それがブログという形に結晶していくのだと思います。

特に毎日の世の中の出来事から面白いと思う話題をピックアップして自分の言葉で伝えるというのは、結構ワクワクするものです。

さらにすでにお伝えした通り、ここ1年半ほどはタイム誌の記事や様々なジャンルの新聞記事をテーマに書くことを一旦休止して、原発問題に的を絞って事の重大性を訴え続けています。ブログはfacebookと連動させていますので、原発問題に関する主張は匿名の主張ではなくなり、いいかげんなことは言えなくなった半面、実名で真剣な訴えを聞いてもらえる場となっています。

ブログを見ていただいているみなさん、どうぞこれからも末長くお付き合いいただければ幸いです。

  



2012年07月04日

【専門家会議】

保安院と専門家による原発敷地内の断層に関する会議が行われました。

『原発敷地内の断層の活動性について、経済産業省原子力安全・保安院は3日、専門家による会合を開き、全国の原発の再点検を始めた。このうち関西電力美浜、高浜原発と日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ(いずれも福井県)の3施設については「活断層ではない」とする事業者の主張を根拠不足として再検討を求めた。

 この問題をめぐっては、日本原子力発電敦賀原発の原子炉建屋直下の断層「破砕帯」を調査した専門家らが「活断層の可能性がある」と指摘し注目されている。

 関電と同機構は従来、3施設の破砕帯は12万~13万年前より後に動いた活断層ではないと主張してきた。破砕帯の構造が水平方向にずれる「正断層型」で、12万~13万年前以降では活動がほとんど観測されていないことを根拠としていた。

 しかし東日本大震災後には正断層型の地震が実際に起きており、保安院は「正断層型だから古い断層という説明だけでは、活動性を否定するのは難しい」と根拠不足を指摘。さらに、美浜原発ともんじゅは約1キロ以内に活断層があり、破砕帯が連動する可能性も再検討するよう求めた。今後、追加調査が必要と判断すれば指示する。

 3施設のほか、敦賀原発と東北電力東通(ひがしどおり)原発には既に追加調査を指示しているが、その他の原発については情報収集に努めるよう求めた。

 政府が再稼働を決めた関西電力大飯原発についてもこの日、過去の資料を再点検する予定だったが、関電に求めていた資料がそろわず、今月中旬の次回会合で議論することになった。【岡田英】』(7月3日付毎日新聞)

【今、最も重要な大飯を後回し】

昨晩放送されていた報道ステーションでは、この記事の最後に書かれている大飯原発の過去の資料について、「関電が資料が見つからないと言って未だ出してこないので資料がそろい次第議論する」と保安院の室長が語っている映像が映されていた。この保安院の室長は「関電には再度探すように厳しく言っている」ともっともらしく言っていたが、関電も保安院も言っていることが本当かどうか極めて怪しい。

そもそも活断層に関するそんな重要な資料を簡単に紛失してしまうなんて一体どういう管理をしているのか。さらに活断層の再調査を求めている渡辺教授は6年も前から関電や保安院に言い続けていたと言うのに、再稼働が決まってもなお資料が出てこないなどというのは結局再稼働を優先して安全を後回しにしたということであり言語道断である。

関電も保安院もようするに専門家をナメているのであり、活断層が動くなんて起こらないとタカをくくっているということだと言わざるを得ないのではないか。それって言い換えれば、大津波など起こらないとして専門家の意見を無視し続けて何の対策もとらずにフクイチの大惨事を引き起こした東電と政府の大失態と何も変わっていないということではないか。

ということは、この連中は3/11以降も自分たちに不都合な真実を隠ぺいし続けようとしている疑いが濃厚で、このままいけば本当に活断層が動けばフクイチ以上の核災害が今度は大飯で起こると言うことなのだ。

こんなデタラメを放っていたら、大飯で大事故がまた起こるのは必然であり、それ以外の原発でも同じようなことが繰り返されるだろう。一体、僕らはどうしたらこの狂気の沙汰の連中を止められるのか、本当に途方に暮れてしまう。

≪参考記事≫・・・『大飯原発断層 「掘削調査は可能」-東洋大・渡辺教授が確認』

『東洋大学の渡辺満久教授(変動地形学)は28日、27日に関西電力大飯原発(福井県おおい町)で行った破砕帯(断層)の現況確認結果を発表した。この中で原発敷地内を南北に横断する「F6」と呼ばれる断層について渡辺教授は「掘削調査は不可能ではない」と結論付けた。

F6断層は原子炉の直下を通ってはいないが、重要構造物の一つである非常用取水路がF6断層を横切っており、渡辺教授は「F6破砕帯(断層)が活断層と認定された場合、3・4号炉の使用は不可能となる」と指摘している。

断層の掘削調査の可能性を判断するため、渡辺教授は原発敷地内の5地点を視察。地下に埋設物がある地点などを除き、掘削調査は可能であるとの見方を示した。(オルタナ編集部=斉藤円華)』(6月29日付オルタナ)
  



2012年07月03日

【小沢派の離党届】

小沢一郎氏がようやく離党を決断しました。

『消費増税関連法案に反対し、民主党に離党届を提出した小沢一郎元代表は2日、衆院議員会館で記者会見し、「新党立ち上げも視野に政権交代の原点に立ち返り、国民が選択できる政治を構築する」と述べ、近く新党を結成する意向を表明した。これに対し、野田佳彦首相ら執行部側は離党届を直ちには受理せず、除籍(除名)を含む厳しい姿勢で臨む構え。処分について、首相は「なるべく早く提案したい」と記者団に述べた。
 党分裂により政権基盤が弱体化した首相は、態勢を立て直し、消費増税法案の今国会成立へ全力を挙げる考え。ただ、2009年の政権交代時に300を超えた衆院議席は251まで減ることになり、これまで以上に自民、公明両党に配慮した政権運営を迫られる。早期の衆院解散を迫る自公両党は、政権への協力は増税法案の成立までとしており、首相の前途は厳しさを増している。
 小沢氏ら衆院議員40人、参院議員12人の計52人は2日午後、執行部に離党届を提出した。しかし、階猛、辻恵両衆院議員が離党しない意向を表明したため、離党者は50人となった。衆院の離党者が38人にとどまったことで、新党きづな(9人)、新党大地・真民主(3人)と連携しても、内閣不信任決議案の提出に必要な51人には1人足りない。
 会見で小沢氏は、「国民との約束にない消費増税を先行して強行採決することは許されない」と首相の増税方針を重ねて批判。「野田首相の下での民主党は、政権交代を成し遂げた民主党ではない」と断じた。次期衆院選では反消費増税に加え、原発問題への対応を掲げて戦う意向を示した。』(7月2日付ロイター通信)

【大飯再稼働と政治の醜態】

またしても繰り広げられる理念なき政治家たちの離合集散劇。この背後にあるのは僕たち日本人の市民意識の低さが招いた無能な政治家たちによる無節操な陣取り合戦です。高い理念もなければ、国家の先行きに対する展望も危機意識もない政治家たちの混乱ぶりはひとりひとりの市民の政治意識の低さの裏返しであると反省せざるを得ません。

こんなくだらない政治の混乱を毎日性懲りもなく追っかけるメディアの馬鹿さ加減にもあきれてしまいます。自分たちの生活が脅かされている、国家そのものが危機に瀕していると直感的に感じて首相官邸前に集まった数万人と言われる普通の市民たちは、こういったどうしようもない日本の政治の現状に原発の再稼働という最も緊急を要する大問題を何とかしろと訴えるために集まっていた。それを無視し続けてきたメディアの罪深さも相当なものです。

こんな状況では、今、昨日再起動を果たした大飯原発が万が一事故を起こすようなことがあれば危機管理能力ゼロの政府や官僚たちによって、フクイチ以上の大惨事を招くことは必然でしょう。なぜなら、こんなつまらない政争さえもコントロールできない今の野田内閣が原発事故など制御できるわけがないと子供でも想像できるからです。

この機に乗じて、原発を何とか温存しようとする原子力ムラの連中がこの混乱をほくそ笑んでいるのが目に見えるようです。本当にぶざまな政治の姿です。
  



2012年07月02日

【飾り山の御神入れ】

櫛田神社での「御神入れ」の神事も終わり、いよいよ今日から博多の各場所で飾り山が公開されて山笠の本番シーズンとなりました。

『博多祇園山笠の開幕を翌日に控えた30日、福岡市博多区上川端町の櫛田神社(阿部憲之介宮司)で飾り付けを終えた飾り山笠に神様を招き入れる神事「御神(ごしん)入れ」があった。博多祇園山笠振興会(瀧田喜代三会長)の役員や各流(ながれ)の総務など約50人が参列し、この1年間の無事を祈願した。

 同神社の飾り山笠は、年間を通して公開。山笠開幕を前に新しい題材に飾り付けが替わる。

 今年は表の標題が「大刀一閃巴武勇(だいとういっせんともえのぶゆう)」。木曽義仲とともに源平合戦を戦い、美しさと武勇を誇った巴御前を描く。見送り(後方)は「古事記献上一三〇〇年日本曙(こじきけんじょうせんさんびゃくねんにほんのあけぼの)」。太安万侶(おおのやすまろ)が古事記を編さんして1300年となることを記念して、神々が高千穂に降り立った「天孫降臨(てんそんこうりん)」を題材にした。

 阿部宮司が祝詞を上げ、「切麻(きりぬさ)」と呼ばれる白い紙片をまくなどして、神事を執り行った。瀧田会長は「いよいよ祭りが開幕する。15日の追い山まで、行事の一つ一つが安全に奉納されるように努めたい」と話した。』(7月1日付西日本新聞)


【雨と山笠】

今年の梅雨はほぼ例年どおりの雨となっています。山笠とは、そもそも承天寺というお寺を開山した聖一国師が1241年に疫病退散を祈願し、施餓鬼棚に乗って町中を回ったのがその起源という通説があり、災害や疫病の発生しやすい時期にその防除を祈る祭りです。でも、雨の降り具合からすると今年はどうやら山笠で雨乞いをする必要はなさそうですね。

【これから15日間、博多は燃えますぞ!】

さあ、760年以上にわたって続いている神事、山笠のクライマックスの15日間。博多の男たちは日々テンションを高めていって、7月15日の追い山を迎えます。例年であれば、追い山が終わるとうっとうしかった(博多弁では「しろしかった」と言います)梅雨の空がカーッと晴れ上がって真夏がやってくるのですが、これからもしばらく梅雨空が続いて舁き山の男たちの汗を流してくれることでしょう。



【山笠のサイト紹介】

博多山笠のサイトを検索するといろいろな趣向を凝らしたサイトが出てきます。いくつか「これいいなあ」と思えるものを紹介しますので山笠理解の一助にしてください。

1.「博多祇園山笠」~博多祇園山笠公式サイト

2.「博多祇園山笠」~中洲観光協会、中洲町連合会、博多祗園山笠振興会のサイトです。

3.「山笠の達人になろう2008」~CLUB九州 2008 山笠プロジェクトのページです。結構凝っていてオススメのサイトです。

4.「山笠があるけん博多たい」~中洲観光協会、中洲町連合会で、山笠のよもやま話が書いてあり一読の価値あり  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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