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2010年12月29日

【タイム誌の今年の人】

タイム誌の今年の人が発表されています。

『米タイム誌は15日、年末恒例の「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」に、世界最大の会員制交流サイト「フェースブック」の創業者、マーク・ザッカーバーグ氏(26)を選んだと発表した。「5億人以上の人を社会的に関連づけたことで、新たな情報交換システムを創造し、我々の生活スタイルも変えた」と授賞理由を述べている。1927年に大西洋横断飛行を果たして初代「今年の人」となったリンドバーグ(当時25歳)に次ぐ若さ。フェースブックは04年にハーバード大の学生だったザッカーバーグ氏が開発。現在は5億人以上のユーザーがいる。』(12月15日付毎日新聞)




【SNSとしての使い勝手】

1984年、ニューヨーク、Dobbs Ferryに歯科医の息子に生まれたザッカーバーグが作り上げたソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)「Facebook」は米国では1億45百万人が活用していますが、日本では170万人足らずなので未だ知らない人も多いかもしれません。しかし、世界77カ国の言語で利用でき、世界中で五億人の利用者がいるこのサイトはこれからもっと早く、もっと広く増殖していくことでしょう。僕もSNSといえば日本のミクシィ(Mixi)を随分以前から使っていましたが、今では外国人とのコミュニケーションが増えたこともあってもっぱらFacebookを使うことが多くなりました。(実際には、Facebookを核にして、mixi、twitterとlivedoor blog、「ブログふくおかよかよか」を相互に結びつけて利用しています。)

その利用者の一人として他のSNSと比較して感じるのですが、やはり実名でのやり取りが中心で世界中とつながっていることが最も大きな魅力であり、その上、友人同士の写真のやり取りやYou tubeなどとの連動など多様な使い方ができることが大きな強みになっていることに感心しています。日本は未だにインターネットのやり取りはミクシィをはじめ匿名が多いのですが、Facebookは実名でのやり取りなので世界中の旧友や知り合いが思いがけずにコンタクトしてきたり、そのオープンなところがGoogleと似ていて驚かされますし、楽しくもあり少し怖いところでもあります。

【ザッカーバーグとアサンジ】

タイム誌のカバーストーリー"2010 Person of the Year Mark Zuckerberg" by Lev Grossman, p.32-57, TIME magazine issued on Dec.27-Jan.3,2010"には、そのザッカーバーグとFacebookの光と影が様々な角度から分析されています。

その中で面白いと思ったのは、「今年の人」の次点となった告発サイト「ウィキリークス」の創設者、ジュリアン・アサンジ容疑者(39)とザッカーバーグの共通点について、タイム誌は「2人はコインの表裏であり、双方ともに公開性と透明性を求めているが、アサンジ氏が政府や大組織の権力から力を奪うために半ば強制的な透明性を通して彼らを攻撃するのに対し、ザッカーバーグは個人に自由に情報交換するような場を作り出し、個人に力を与えている点だ」としているところにあります。

In a sense, Zuckerberg and Assange are two sides of the same coin. Both express a desire for openness and transparency. While Assange attacks big institutions and voernments through involuntary transparency with the goal of disempowering them. Zuckerberg enables individuals to voluntarily share information with the idea of empowering them.


自由の国と言われるアメリカを舞台に、全く正反対のやり方で公開性と透明性を通して情報の自由度を創りだそうとする2人。賛否両論はあるでしょうがその圧倒的な存在感と影響力に驚かされます。尖閣諸島を巡る日本の情報戦とは一味違った大きな時代の変化と可能性を予感させるアサンジとザッカーバーグです。みなさんはどう思われますか?

それにしても、このところタイム誌やビジネスウィーク誌に、経済にせよ、政治にせよ、文化にせよ、日本の「顔」がほとんど掲載されないようになって存在感がほとんどなくなっていることが気になります。  



2010年12月27日

【思わず拍手!】

お見事でした。

『フィギュアスケート・全日本選手権第3日(26日、長野市ビッグハット)女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)2位の安藤美姫(23)=トヨタ自動車=が合計202・34点で逆転し、6年ぶりの優勝を果たした。SP首位の浅田真央(20)=中京大=は合計193・69点で2位、SP3位の村上佳菜子(16)=愛知・中京大中京高=は、合計187・52点で3位だった。

 SPで3回転-3回転の連続ジャンプなどを回避、安全策をとって2位につけた安藤は、フリーでノーミスの演技を披露、6年ぶり3度目の頂点に輝いた。大会5連覇を狙う浅田は、フリーでもトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑み、無事に着氷。他のジャンプも見事に決めて暫定首位に立ったが、安藤に逆転を許した。』(12月26日付サンケイスポーツ)


【女王の貫録】

何と言っても今回の注目は、浅田真央がこのところの不振を乗り越えて世界選手権の切符を手に入れるかどうかでしたが、期待通りに浅田は見事復活を遂げました。前日のショートプログラムをしっかりこなしていたので大丈夫だろうとは思っていましたが、やはり本番は何が起こるか分からないので終わるまでは一抹の不安もあったのではないかと察します。大会五連覇は逃したものの、とにかく復活を印象付けたことだけでも浅田真央におめでとうと祝福の言葉をかけてあげたいですね。

もうひとつの見どころは安藤美姫でした。安定感があり、ダイナミックな演技で安藤の前に滑った浅田の暫定1位を見事にひっくり返して1位となった安藤は本当に素晴らしかった。これで若手の村上を加えて3人の世界選手権行きが決定しました。さあ、小塚らの男子ともども次は世界選手権でその実力を存分に発揮してほしいですね。
  



2010年12月21日

【ゲームの革命】

これほどまでに凄まじい変革が猛烈なスピードで、しかも世界中で進行しているとは・・・・映像を見ながらぐいぐいと引き込まれていった。

そう、12月12日(日)にNHKで放映された「NHKスペシャル 世界ゲーム革命」を見た正直な感想だ。最初に出てくる戦争ゲームの開発現場。世界の4つの紛争地で実戦に参戦したことのある元兵士がそのゲームのアドバイザーとして銃の操作の細かい部分までゲーム開発者を指導する。そして出来たゲームは超リアルな戦争体験ゲームであり、世界で爆発的なヒットを遂げた。

欧米のゲーム開発者たちは世界のマーケットで主導権を確立すべく冷徹な理論とアルゴリズム、そして緻密な市場調査を繰り返している。それに対して日本ゲーム界は、かつて世界の7割のシェアを誇っていたものの、今では3割のシェアに甘んじている。経済産業省の「クール・ジャパン」プロジェクトはその巻き返しに必死だ。

【日本の救世主たるか?】

果たして日本側に成算はあるのだろうか。欧米勢を迎え撃つことができるのだろうか。その番組で紹介された日本のゲーム界の救世主のひとりは、なんと福岡に拠点を構えるレベルファイブのトップ、日野晃博だ。彼は日本のお家芸「アニメ」と「ゲーム」を融合させ、新しいタイプのゲームを開発すべく「アニメ」の雄「スタジオジブリ」と組んで挑戦しようとしているのだ。

何もかも理論ずく、何もかも計算ずくで、どちらかというとハードな戦争物などでゲームマニアを獲得しようとする欧米勢と、ソフトなアニメと融合して勝負を賭ける日本勢。福岡の人間としては、福岡に拠点を持つ若い日野氏の活躍に是非期待したいところだ。それに戦争ゲームで殺人シュミレーションを繰り返すことか本当にいいことなのかという疑問もある。欧米の冷徹で乾いた欲望よりも日本のソフトであいまいなアプローチのほうが好きだ。

しかし、インベーダーゲーム登場から30年近くを経て、ゲームから遠ざかっていた僕には今回のNHKスペシャルは本当に衝撃的だった。ゲームの世界がこれほどまでに変貌していたとは・・・・絶句である。  



2010年12月20日

【大卒が専門学校に?】

この記事を見ると大学に行くというのはどういうことなのか考えさせられます。

『就職活動で企業の内定を得られなかった大学生が卒業後、専門学校で「就活」に再挑戦するケースが増えている。文部科学省の調査では今年度、大学卒業後に専門学校に入学した学生は約2万人で、前年度に比べ4000人近く増加した。専門学校に進むことで、「既卒」ではなく「新卒」扱いとなり、有利に働くのではとの思惑も背景にあるという。“超氷河期”の中で就職先を探す大卒者らを対象に、新コースを設ける専門学校も出てきた。

 学校法人「大原学園」(東京都千代田区)は今年度から、大原簿記学校東京水道橋校(同)で、1年制の「ビジネス専攻コース」を設置した。対象は大学、短大などで就職が決まらなかった学生。再チャレンジを支援しながら、内定後を見据えて、職種別に専門知識やスキルを磨く内容だ。個人面談を重ね、エントリーシート(応募書類)の書き方指導や自己分析、面接練習を繰り返す。

 この数年、就活に失敗した学生が専門学校に入学するケースが増えてきたため、開設に踏み切った。17日現在、37人中35人が内定を得たという。

 今春に早稲田大を卒業後入学し、貿易関連の会社に内定した女子学生(22)は「就活の個別指導が手厚く、役立った。大学ももっと充実した指導をしてほしい」と話す。

 同学園によると今年度、首都圏で運営している専門学校17校には大学・短大の卒業生や中退者計1662人が入学(ビジネス専攻コース含む)。14校だった06年度(792人)の2倍を超えた。

 堤敦・広報営業本部長は「『大学の後になぜ?』という声もあるだろうが、学生の評判は良く『手に職を』という専門学校本来の役割に期待が高まった結果だと思う」という。

 マスコミやペットビジネス志望者らが集う専門学校「東京スクール・オブ・ビジネス」(東京都渋谷区)でも、今年度の新入生約600人のうち41人が大卒者だった。「例年は20人前後で、就職難の影響だろう。この傾向が続けば、コース新設も検討したい」(事務局)という。

 文科省の学校基本調査(速報値)によると今年度、専門学校入学者は26万7077人。うち大卒者は1万9503人で全体の7・3%を占めた。01~08年度は5%台で推移しており、増加傾向を示している。

 全国専修学校各種学校総連合会(事務局・東京都)の菊田薫事務局長は「厳しい雇用情勢が続けば、今後も更に増えるだろう」と話している。』(12月18日付毎日新聞)

【理想と現実】

大学を卒業しても就職できない時代。実はそんなに遠くない過去にも私たちの先輩方は何度も経験しています。戦前もそうであったし、戦後においても大きな景気循環の波の中で就職できない大学生が大勢いました。

そして今、来春の大学卒業予定者の就職内定率は57%あまり。実に2人に1人はまだ浪人中です。そういう状況だからこそ今回の記事のように留年するなら専門学校に行って「新卒」扱いで次年度に臨もうというのです。切実ですね。


しかし、それでは大学卒というのは一体どういう意味があるのだろうかと考えさせられます。一方では大学院で修士や博士まで取得すると日本ではこれまた就職が難しくなりますし、大学卒は最終学歴を専門学校卒にしなければ就職もままならない現実。
経済が成長しないということ、不況が長引くということは社会の在り方そのものに大きな、大きな変化をもたらしつつあるのだということをこの記事ひとつとっても憂えざるを得ないですね。みなさんはどう思われますか?  



2010年12月16日

【遺骨収集】
先が見えない時ほど、こういう場所に赴くことは重要なことかもしれません。

『菅直人首相は14日、羽田発の航空自衛隊機で、太平洋戦争の激戦地だった硫黄島(東京都小笠原村)を訪問した。日本兵の遺骨収集を進める政府特命チームの活動状況の視察が目的で、自衛隊滑走路の西側の調査現場を訪れた首相は、自らの手で土の中に埋まっていた遺骨を取り上げた。午後には戦没者追悼式に出席する。
 現職首相の硫黄島訪問は、2005年6月の小泉純一郎氏以来。菅首相は、民主党代表代行を務めていた06年9月に訪れたことがある。
 硫黄島では日本兵約2万2000人が戦死したが、09年度までに収集した遺骨は約8700体にとどまっている。今夏に米国で実施した資料調査で、約2200体が埋められたとみられる場所がほぼ特定されており、特命チームが発掘調査を進めている。』(12月14日付時事通信)


【栗林中将の最期】

僕がこの記事を取り上げたのは、週末の出張のため、福岡空港で飛行機を待つ間に立ち寄った本屋で見つけた「硫黄島 栗林中将の最期」(梯久美子著、文春文庫)に目がとまり、一気に読んだところだったからです。もちろん、数年前に読んだ「散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道」(梯久美子著)やクリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」などを見ていたので硫黄島にことのほか興味を持っていたこともあります。

その「硫黄島 栗林中将の最期」には、梯氏の丹念な取材により硫黄島に関わるいくつかの驚くべき事実が明らかにされていました。その中でも最も僕の胸を打ったのは最期の一篇「美智子皇后 奇跡の祈り」でした。そのドキュメントには、美智子皇后さまがマスコミの心ないバッシングで声を失った平成5年10月の誕生日からおよそ5カ月を経た平成6年2月12日に硫黄島に戦没者慰霊訪問をされたときに奇跡的に声が戻ったというお話でした。それまでもひたすら太平洋戦争で亡くなられた戦没者の慰霊の旅を続けてこられた美智子皇后さまが誰にも邪魔されることのない硫黄島というかつての激戦地で、約2万人もの戦没者の方々の声なき声に耳を傾けひたすら祈り続けたときに、失っていた声を取り戻されたというのは本当に不思議な、しかし祈り続けた皇后さまだからこそ起こったことだと思いました。

やはり、太平洋戦争で失われた数百万人にものぼる戦没者の方々があってこそ今の日本の繁栄があるのだということ、そしてその象徴が硫黄島であることを私たちは忘れてはいけない。今の日本の混迷も、この原点に戻ることが大事ではないか、政治家たちは特にそうであるべきだと思うのは僕だけでしょうか。

菅直人首相もスケジュールをこなすだけでなく、是非美智子皇后さまを見習ってひたすら硫黄島で祈り続けてほしいと思いました。  



2010年12月15日

【閉幕】

何も決まらずに閉幕してしまいました。

『国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)は最終日の10日夜(日本時間11日午前)から11日未明(同午後)にかけて全体会合を開き、2012年末で期限が切れる京都議定書後の温暖化対策の枠組み(ポスト京都)について「できるだけ早い作業完了を目指す」とした議長案(カンクン合意)を採択して閉幕した。ポスト京都の合意を事実上、南アフリカ共和国で来年開かれるCOP17に先送りした形だ。
 ただ、カンクン合意には、途上国による温室効果ガス排出削減を促す新たな検証制度や支援基金の創設を明記。また、昨年のコペンハーゲン合意に基づき、先進国と途上国が示した削減目標・行動に締約国全体で留意することに言及するなど、京都議定書で削減義務のない米国や中国にも一層の削減を求める内容となった。
 最大の焦点だったポスト京都をめぐっては、新興国・途上国が、排出削減義務を先進国にだけ課す京都議定書の延長を主張。これに対して日本政府は、現在の議定書の単純延長に当初から強い反対姿勢を表明。先進国と新興国・途上国との対立は最後まで解けず、条件付きで延長を容認する欧州連合(EU)の思惑も絡み、最終的に主要議題での合意を先送りすることで決着した。日本政府は米中を巻き込む方向性を出せたことで、「納得できる内容」と評価をしている。』 (12月11日付時事通信)


【先送り】

京都議定書の期限は2012年末。もし次回の会合であるCOP17でポスト京都の合意が出来なければ今まで積み重ねてきた地球温暖化防止の国際的枠組みは流動化してしまう可能性が高い。行きつく先は地球全体の気温上昇がもたらす様々な被害の拡大、そしてそれらの対策コストの増大、その先には各国の対立の先鋭化、紛争の拡大といった負の連鎖であろう。負の連鎖が回避できる時間はもうあと数年しかないのだ。

もしかしたら、いや、すでに地球温暖化が自動的に進行してしまう「ポイント・オブ・ノーリターン」は通過してしまっているのかもしれない。そう、手遅れかもしれないのだ。それでも最悪のシナリオを出来るだけ回避する責任は今の世代の人類にかかっている。

人類に本当に「英知」はあるのだろうか?目の前の利害対立が、その「英知」を踏みにじり後戻りの利かない世界に地球上の生命すべてを追い詰めようとしている。  



2010年12月10日

【スグレもの】

iPhoneユーザーにとっては見逃せない製品です。

『バッファローは8日、iPhone/iPod touch/iPadのドックに直接挿してワンセグ視聴可能なワンセグチューナー「DH-ONE/IP」の販売を開始した。価格は10,600円。全国にて順次販売が開始される。

 「DH-ONE/IP」は、iPhone/iPod touch/iPadのドックに直接挿すことで、ワンセグを視聴できるワンセグチューナー。視聴にはApp Storeにて専用アプリケーション「ちょいテレi」(無料)をダウンロードする必要がある。

 チューナーにはバッテリが内蔵され、端末本体の電池は使用しない。フル充電で、約2時間半の視聴を行えるという。

 同社はすでに、iPhone/iPod touch/iPadに番組を転送できるパソコン用ワンセグチューナー「DH-MONE/U2V」を10月に発売している。「DH-MONE/U2V」は家庭での利用を、「DH-ONE/IP」は出先での利用を主に想定しているとしている。』(12月9日付RBB TODAY )

【弱点克服】

日本のiPhoneユーザーにとって他の携帯電話との比較においてどうしても劣後してしまう点はワンセグが使えないというところでした。もちろん世界標準のiPhoneですからワンセグなんて日本だけしか使えない機能はどうでもいいことかもしれませんが、やっぱり日本人にとっては大きな問題なのです。

だから僕も電車の中などで近くの人たちが携帯電話でワンセグを視聴しているのを見ると、ちょっと悔しい思いをしていたひとりでした。そこに現れた今回の製品。以前、確かアップルから出ていたワンセグ視聴用の製品はもっと大きくてとてもiPhoneにつなげるにはみっともないような代物でした。でも今回はアクセサリー並みの小ささでしかも本体のバッテリーに負担をかけないように工夫されています。これはいいですね。さっそく購入を検討してみようと思っています。
  


2010年12月09日

【没後30年】

昨日で30年にもなるなんて早いものです。

『ビートルズの元メンバー、ジョン・レノンが凶弾に倒れて8日で丸30年を迎えた。ニューヨークのセントラルパーク内に設けられた記念碑「ストロベリー・フィールズ」には、各地からファンが続々と訪れ、思い思いに永遠のスターを追悼した。
 ヒット曲のタイトル「IMAGINE(イマジン)」の文字が埋め込まれた円形モザイクの記念碑には午前中からろうそくがともされ、花束やレノン夫妻の写真などがささげられた。周りを囲んだ数百人のファンらはギターの音に合わせて「ヘルプ」「抱きしめたい」などのナンバーを合唱。曲が終わるたびに辺りは拍手や喝采に包まれた。』(12月9日付時事通信)


【今も根強い人気】

ビートルズと言えば、すでにクラシックとかオールディーズという範疇にはいるのかもしれませんが、僕らの世代にとっては圧倒的なパワーを持ったミュージシャンとして生き生きと心の中に生き続けています。

その中でもジョン・レノンは深く印象に残っているメンバーです。特に「IMAGINE」は世界中の人に今でも平和の尊さを語りかけています。米経済誌フォーブスによると、レノンの著作権などの収益は今も年間1700万ドル(約14億円)に上るとのことで、6月にはビートルズ時代のヒット曲「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の自筆歌詞にオークションで120万2500ドル(約1億円)の値が付いたそうです。

ジョン・レノンが夢見ていた「IMAGINE」の世界が実現するどころか、日本の周辺だけみてもきな臭い事件が多発していますが、ジョン・レノンのように少しでも夢と希望を持ち続けることが大切だと思う今日この頃です。

みなさんにとって、ジョン・レノンはどんな存在ですか?

≪参考≫

IMAGINE ~イマジン   作詞・作曲 ジョン・レノン

Imagine there's no heaven, 想像してみよう、天国なんて無いと
It's easy if you try, やってみればたやすいこと
No hell below us, 僕らの足下には地獄なんてなく
Above us only sky, 僕らの頭の上にはただ青い空が広がっているだけ
Imagine all the people 想像してみよう、みんなで
living for today... 僕らは今日という日のために生きていることを

Imagine there's no countries, 想像してみよう、国なんてないと
It isn't hard to do, そんな難しいことじゃない
Nothing to kill or die for, 殺すことも誰かに殺されることもない
No religion too, 宗教もない世界のことを
Imagine all the people 想像してみよう、僕らみんなが
living life in peace. 平和な人生を送っている姿を

Imagine no possesions, 想像してみよう、財産なんてないって
I wonder if you can, 君にできるだろうか
No need for greed or hunger, どん欲も空腹も一切必要がない
A brotherhood of man, 人間の兄弟愛に満ちた社会を
Imagine all the people 想像してみよう、僕らみんなで
Sharing all the world... 世界のすべてを分かち合っていることを

You may say I'm a dreamer, 君は僕を夢想家だと言うだろう
but I'm not the only one, だけど僕はたった独りじゃない
I hope some day you'll join us, いつか、君も僕らといっしょになって
And the world will live as one. 世界がひとつになって共に生きれればいい

  



2010年12月08日

【画期的試み】

米国人研究者が立ち上げました。

『太平洋戦争中の空襲について日米両国の資料を集めたインターネットのサイト「日本空襲デジタルアーカイブ」が11月末開設された。「空襲で何が起きたのか」を米国人はあまり知らない、などと感じた在日米国人らが作成。空襲被害者の証言動画も字幕付きで紹介、日本にいながら米国側公文書も閲覧できる新たな取り組みだ。「空襲の実態を世界に広めたい」と意気込み、日本人研究者の支援も求めている。

 作成したのは、20年近く前に来日し、神奈川県小田原市で英会話教室を経営するブレット・フィスクさん(37)と、日本近代史などを研究するニューヨーク市立大のケリー・カラカス准教授(39)。

 フィスクさんは、太平洋戦争が題材の日本語小説を執筆しており、空襲体験記を読み、子供をかばって火の手に包まれた父の姿など残酷な記録に心を痛めた。「米国では空軍の視点からの情報しかない。地上の市民の実態を知ることが重要」と考えたという。

 研究のため来日中にフィスクさんと知り合ったカラカス准教授が、今夏から米国立公文書館(ワシントン)などに通い詰め、資料のデジタル化を進めている。

 掲載した米国側公文書は、空襲の包括的調査記録「戦略爆撃調査団報告書」▽B29乗組員用マニュアルや作戦任務報告書▽空爆時に撮影された東京、名古屋、大阪など主要都市の写真--など。大量の爆弾が投下され、白煙を噴き上げる福岡の街並みや、原爆で破壊された範囲を示す広島の写真など生々しい資料が並ぶ。

 その一方で、その時に地上で何があったのかを伝える空襲被害者の証言も撮影。1945(昭和20)年3月10日の東京大空襲などの体験者4人の動画を字幕付きで載せた。日本語の空襲関連書籍も紹介する。今後、資料を充実させたいという。

 東京大空襲で父と姉を亡くした体験などを語った清岡美知子さん(87)=東京都練馬区=は「一夜で約10万人が死亡し、特に女性や子供が多く犠牲になった実態を、米国人には知ってもらいたい」と話し、海外へ発信できることを喜ぶ。

 フィスクさんは「空襲体験者は高齢化して次々と亡くなっていく。1人で証言者を捜して撮影していくのは限界がある」と話し、空襲資料の提供などについて同サイト(http://www.japanairraids.org/)で協力を呼びかけている。』(12月6日毎日新聞)

【ここ5年が勝負?】

もう太平洋戦争が終結してから65年にもなります。ということは戦争の記憶がある方々はすでに75歳を超えているということになります。すなわち、戦争について本当のことを自らの言葉でしゃべれる人がいて、その方々に貴重な体験を語ってもらう時間はもうあまり残されていないということです。

最近はNHKが次々と高齢になった戦争体験者に戦争に関する生々しい体験を語ってもらう番組を放映していますが、今回の米国人研究者の試みは米国側から見た空襲の実態を様々な公文書や写真から発表していること、ウェブによるアーカイブというカタチをとることでより多くの人が閲覧することが出来ること、さらには戦争体験者の語る体験談を動画として掲載していることなど画期的なものだと思います。

僕も70歳から80歳になられる戦争体験者の方々に話を聞く機会を出来るだけ持ちたいと思っていますが、このサイトを閲覧することもそれらの方々に話を聞くのと同じくらい貴重な経験になると思います。

是非、みなさんも一度ご覧になって見てはいかがでしょうか。

≪参考≫

・「日本空襲デジタルアーカイブ」→ http://www.japanairraids.org/
  



2010年12月07日

【ネットで寄附】

寄附の「カタチ」も面白いものがあるものですね。

『世界最大級のソーシャル寄付サイト「JustGiving」の日本版が3月にスタートし、着実に実績を伸ばしている。「JustGiving Japan」を運営する一般財団法人ジャスト・ギビング・ジャパンの理事を務める佐藤大悟氏に現状を聞いた。

 JustGivingは、誰でも自分なりのチャリティプログラムを立ち上げ、共感した人から寄付を集められるサイト。寄付金は、自らが選んだNPO団体に届く仕組み。英国で2001年に設立され、2009年までに約1200万人から1000億円以上の寄付を集めた。

 寄付を募るユーザーは「チャレンジャー」と呼ばれ、サイト上で寄付先のNPO団体、寄付を集めるために実行する「チャレンジ」、目標金額などを登録する。これらの内容をTwitterやFacebookなどに投稿することで、知人に寄付を呼びかけられる。

 チャレンジの内容は各自が自由に決められる。これまでには、「大長なわ跳びを20人で100回連続にチャレンジする」「自分をつらぬいた就職活動を成功させる」「歌舞伎町のホストクラブがソムリエ試験に20人の合格者を出す」といったチャレンジもある。

 寄付をする人は「サポーター」と呼ばれ、応援コメントとともに、クレジットカードもしくはネットバンキング経由で最低500円(手数料除く)以上を寄付できる。寄付金は10%をJustGivingが運営費・手数料として受け取り、残りの90%がNPO団体に届く。

 寄付先のNPO団体は「子どもをささえる」「食を考える」「途上国を応援する」などの17カテゴリー、281団体(12月1日時点)から選べる。いずれもJustGivingの審査を通過した団体だ。寄付先の団体を追加したい場合は、JustGivingに審査を申請する仕組みもある。』(12月2日付Impress Watch )


【ユニークな試み】

この記事を見て「ソーシャル寄附サイト」という試みのユニークさに驚くとともに、「自分でもチャレンジしてみたい」と思いました。一体どこに面白みがあるのでしょうか。

先ず第一は、自分でチャリティに関するチャレンジ目標を決めて自らそのプログラムを立ち上げること。これは単に街頭で募金して終わりという従来型の寄附や募金とは違って能動的な活動であることでしょう。自分でやればそれだけ興味も湧きますし、やりがいもあります。

次に、その広がりと多様性に魅力があることです。いろいろな寄附の相手をクリックひとつで探し出し、それぞれの意義を確かめながら自分のチャレンジに合うものを決めて行くのはワクワクするのではないでしょうか。

そして最後に自分のネットワークに容易につなげることです。自分のブログやツィッター、Facebook上で友人や知人に自分のチャレンジプログラムを紹介し、その輪を広げていけるというのもインターネット時代の新しい寄附のあり方、さらに言えば個人が公益的な活動を手軽に始められるという意味で面白いと思います。

みなさんも一度試してみませんか?  



2010年12月03日

【不思議な縁】

月曜日の夜、縁あってか13年ぶりにお会いした大先生が中洲のライブハウス「トロンボーン」でジャズボーカルを披露されるということで万難を排して出かけて、その素晴らしい歌声と大人の魅力に感激し、しばし時の流れを忘れるほどでした。

その大先生とは、もうかれこれ15~16年ほど前に通訳ガイド試験に合格し、晴れてガイドとしての最初の講習を受けに大阪に行った時に講師をされていた方で、お名前をランデル洋子さんと言います。また博多でお会いできるなんて思いもしませんでした。

【通訳界の著名人がジャズ界に】

ランデル洋子さんと言えば、通訳ガイドや通訳の業界の方なら一度は聞いたことがあるお名前ではないでしょうか。名古屋出身で南山大学卒業後、通訳としてロッド・スチュアート等の有名外人アーティストにアテンドしたり、24もの英語を使う仕事を経験、その実力を買われてラジオやテレビにもたびたび出演、2005年よりNPO法人GICSS(ジックス)通訳ガイド&コミュニケーション・スキル研究会(http://www.gicss.org/)を主宰。全国約500名の通訳案内士国家資格保持者のメンバーに対して、ガイド業務研修や日本文化紹介のスキル研修指導、異文化間コミュニケーション・スキル研修などを行い、会員相互の交流チャンスを提供したり、企業研修の講師や講演で、全国をまわっておられます。

そして、今回福岡で初披露されたジャズボーカル。最初は趣味で始めたそうですが、その多彩な才能が音楽にも当然生かされついにプロの歌手としてデビューしたのです。本人いわく、「遅咲き満開」ではありますが、誰もが認める大人の魅力満載の本格派です。

実は今回、九州通訳ガイド協会というガイド協会の団体の招きで数年ぶりに福岡に来られたのですが、異文化コミュニケーションの研修の講師だけでなく、歌を通したコミュニケーションも披露されて九州のガイド通訳の方々を中心に大きな感動を与えてくれました。

これからもますます歌に仕事に磨きをかけて、また福岡、いや博多の地においでいただけるように心から祈っております。ランデル先生、どうもありがとうございました。  



2010年12月02日

【国際手配】

ウィキリークスの創設者が国際手配されることになりました。これからの展開は予断を許さないでしょう。

『国際刑事警察機構(インターポール)はスウェーデンの裁判所からの要請を受け、米告発サイト、ウィキリークス創始者のジュリアン・アサンジュ氏(39)を国際手配した。

ストックホルムの刑事裁判所は2週間前、8月にストックホルム近郊で起きた事件に関連して強姦や性的暴行などの容疑でアサンジュ氏の逮捕状を出し、インターポールに手配を要請していた。

インターポールの手配は、加盟188カ国向けに発行される「レッドノーティス」と呼ばれるもの。国際指名手配の令状として機能するものではないが、アサンジュ氏の拘束と身柄引き渡しを念頭に、加盟各国に対して手配対象者の発見に向けた協力を要請する。

アサンジュ氏の弁護士は11月の時点で、スウェーデン当局の捜査はアサンジュ氏が女性2人との間で同意に基づく性的関係を持ったことが発端だと説明。女性2人がアサンジュ氏を告訴したのは、それぞれが同氏と関係を持っていたことを知った後のことだと主張している。同弁護士に対してもアサンジュ氏本人に対しても、スウェーデンの当局から捜査についての連絡は一切ないという。

アサンジュ氏も一貫して無実を主張、中東の衛星テレビ局アルジャジーラに対し、事件捜査は自分に対する陰謀だと訴えていた。』(121日付CNN.co.jp)


【別件逮捕?】

これはまさしく国際的な「別件逮捕」とでも言えるのではないでしょうか。11月29日にウィキリークスが米国外交機密文書約25万点を次々と公開する中、その驚くべき内容に世界中が衝撃を受けてまだ数日しか経っていないのですが、暴露文書に関わっている各国政府の堪忍袋の緒が切れたというところでしょう。

それにしても時すでに遅しです。衝撃的な機密文書は次々と公開されていて、米国政府は分刻みで政府としての信頼を失いつつあるのですから。個人情報同様、いったん公開されてしまって人々の目に触れたら、もう後戻りは出来ないのです。

【情報は権力なり】

正直、こんなサイトがあるとは知りませんでした。ウィキペディアを見ると、ウィキリークスは中国政府の反対者と、台湾、欧米、オーストラリア、南アフリカのジャーナリスト、数学者、ベンチャー企業の技術者によって運営され、「アジア、旧ソビエト連邦、アフリカのサハラ砂漠以南、そして、中東の圧制を強いている政権を白日のもとに晒すことであり、また、世界の全ての地域で、政府や企業によって行われている非倫理的な行為を暴露したいと考えている人たちを支援していきたい」と主張しているそうです。正論ではありますが、実態はよくわかりません。

権力と反権力、国家と個人、機密と公開、正義と反逆、いろいろな対比が頭に浮かんできます。このような告発サイトが生まれ、米国の機密文書をこれほど大量に入手・公開できたのは、9/11の際米国の連邦政府の省庁間で情報の共有がなされてなかったとの反省から、アフガニスタンの兵士でさえ機密文書が見られるほどに横の情報連絡がイントラネット上で出来るようになり、ハッカーの餌食になったという報道がありました。きっとその通りなのでしょう。何事も「進んでいる」アメリカだからこそ起こったとも言えそうです。

ウィキリークスがやっていることがすべて正しいとは思えませんが、強すぎる権力に対する反作用としてインターネットが個人のチカラを結集して国家に対峙する。ものすごい世の中になったものです。この情報漏洩に比べれば日本の尖閣ビデオの漏えいなど子供だましみたいなものかもしれません。僕らは北朝鮮がいつ崩壊してもおかしくないと思っていますが、アメリカだって情報の渦の中でいつ崩壊するかもしれないということを思わずにはいられないほどの大事件ですね。みなさんはどう思われますか?

≪参考≫

・「ウィキリークス」のサイト → http://www.wikileaks.org/
  



2010年12月01日

【クライマックスで】

最後の最後のシーンでのハプニング、怒るのも仕方ないのかもしれませんね。

 『28日にNHK総合で放送された大河ドラマ「龍馬伝」の最終回で、主人公の坂本龍馬が暗殺されるシーンに愛媛県知事選の当確を伝える速報テロップが流れ、同局に苦情が約1時間で200件あまり相次いだことが29日、分かった。

 NHK広報部によると、テロップが被さった暗殺シーンは午後8時55分ごろ。視聴者からは午後10時までに「表情が見たかったのに、龍馬にテロップがかかってしまった」「楽しみにしていたのに興ざめした」といった苦情のほか、「きれいな映像で録画したいので再放送の予定を知りたい」といった問い合わせもあったという。

 最終回の視聴率は関東、関西地区ともに21・3%だった(ビデオリサーチ調べ)。全48回の平均視聴率は、関東地区が18・7%、関西地区が19・5%だった。』(11月29日付産経新聞)


【解決策は】

NHKにとってはとんだ災難だったと思います。まさか「龍馬伝」の最終回、しかも最も見どころとなる龍馬の暗殺シーンに選挙開票の速報テロップがちょうど流れ、それが視聴者にこれほどの反発を喰らうとは・・・・・・

視聴者の立場に立てば、確かにストーリーにハマりこんでいればいるほど、テロップが流れたりするとイラつくのはよくわかる気がします。「なんでこんな大事な場面で流れんといかんのや」というところでしょうか。

しかし、放送する側としてみれば視聴者に出来るだけ早く知らせなければならない選挙速報をテロップで流すのは、たとえどんな番組が放映されていようとも、少なくとも今までは当たり前のことだったのでしょう。では、どうすればいいか。

デジタル放送の場合には、速報があるときは画面の四隅のどこかに信号を点滅するとかして、データか何かのボタンを押せばそれがあとから出てくるとかいくらでも工夫の余地はあるのではないでしょうか。今までのように画一的に何が何でもテロップで流すという考え方ではなくて、テレビ局は一工夫する必要がありそうですね。
  




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