2010年04月21日
【危険水域?】
鳩山政権の命運がもう尽きるのだろうか。
『時事通信社が9~12日に実施した4月の世論調査によると、鳩山内閣の支持率は前月比7.2ポイント減の23.7%となり、政権運営の「危険水域」とされる2割台に落ち込んだ。不支持率は同8.0ポイント増の56.5%と初めて過半数を占めた。小沢一郎民主党幹事長らの「政治とカネ」の問題に加え、米軍普天間飛行場移設問題で鳩山由紀夫首相が「5月決着」を公言しながら進展していないことなどへの批判が背景にあるとみられる。調査は、全国の成人男女2000人を対象に個別面接方式で実施。回収率は67.1%だった。
参院選比例代表の投票先では、民主が17.7%(同3.4ポイント減)、自民が16.8%(同3.7ポイント減)とほぼ拮抗(きっこう)。みんなの党は7.2%(同4.0ポイント増)となり、5.2%の公明を抜いて「第3党」に躍進した。
鳩山内閣への評価を支持政党別にみると、支持政党なしの無党派層は、「支持」が17.4%にとどまり、「不支持」は57.6%だった。民主支持層では、支持が64.5%、不支持が23.8%。一方、連立を組む社民支持層は、不支持53.8%が支持30.8%を上回った。
不支持の理由(複数回答)は、「期待が持てない」が35.0%(同9.1ポイント増)に急増。「リーダーシップがない」32.1%(同5.6ポイント増)、「政策が駄目」21.0%(同6.1ポイント増)が続いた。支持する理由は「他に適当な人がいない」8.4%、「政策が良い」4.8%、「首相の属する党を支持している」4.6%の順。
小沢氏の進退については、「幹事長を辞めるべきだ」が46.2%(同2.3ポイント減)、「幹事長だけでなく衆院議員も辞めるべきだ」が29.7%(同1.6ポイント減)と、合わせて75.9%(同3.9ポイント減)が幹事長辞任を求めている。』(4月16日付時事通信)
【日米『民主党』】
それにしても同じ名前の党のリーダー、ほぼ同じ時期にスタートしたのになぜこうも違うのだろうかと思わせるのが米国の民主党から出たオバマ大統領と日本の民主党の鳩山首相だ。オバマ大統領は過去のどの大統領もなしえなかった医療保険改革法案を成立させ内政を固めた後、核サミットや宇宙開発計画の発表など対外的な政策を矢継ぎ早に実行し、落ちかかった支持率を少しずつ回復させようとしている。それに対して、鳩山首相は政治とカネの問題などで失点を重ね続けて支持率が急落しているのだ。米国との関係で言えば、鳩山首相は先日のワシントンでの核サミットの際、かろうじてオバマ大統領との10分間の会談を「許された」ものの、実質的な話などできるわけがなく、ワシントンポストから極評されずとも日本国民としては情けないとの一言に尽きるのではなかろうか。
対米追従一辺倒だった自民党政権からアジア重視へ転換した姿勢を見せるべく、普天間問題を皮切りに米国と丁々発止渡り合う首相の姿を期待していた向きもあるかもしれないが、それは完全に裏切られたのではなかろうか。
この半年間の普天間問題を巡る首相と民主党の対応はまさに稚拙すぎて、米国が相手にしなくなるのも当たり前のような気がするのは僕だけだろうか。米国はときおりタイム誌などにも掲載されているが、世界に軍隊を派遣することで軍隊ではあっても若い貴重な人材の血を流し続けているのだ。その覚悟をもってして世界戦略を描き、イランや北朝鮮と対峙し、中国と渡り合い、日本や欧州などの同盟国との調整を真剣に図っているのだ。そんな気迫が日本の今の鳩山政権、民主党にあるだろうか。残念ながら、内向き志向ばかりが目立ってまったく感じられないのだ。そんな姿勢を日本国民はじっと見ているからこそ、支持率も下がる。自然の成り行きなのだ。
首相だけの罪ではない。しっかりとした国家戦略も戦術もなく迷走する民主党全体がその責を負うべきだろう。選挙の票目当てだけで合理的な説明も一切なしに郵政改悪を強行する亀井氏を野放しにしていることもその一端だ。本当に情けない。
鳩山政権の命運がもう尽きるのだろうか。

参院選比例代表の投票先では、民主が17.7%(同3.4ポイント減)、自民が16.8%(同3.7ポイント減)とほぼ拮抗(きっこう)。みんなの党は7.2%(同4.0ポイント増)となり、5.2%の公明を抜いて「第3党」に躍進した。
鳩山内閣への評価を支持政党別にみると、支持政党なしの無党派層は、「支持」が17.4%にとどまり、「不支持」は57.6%だった。民主支持層では、支持が64.5%、不支持が23.8%。一方、連立を組む社民支持層は、不支持53.8%が支持30.8%を上回った。
不支持の理由(複数回答)は、「期待が持てない」が35.0%(同9.1ポイント増)に急増。「リーダーシップがない」32.1%(同5.6ポイント増)、「政策が駄目」21.0%(同6.1ポイント増)が続いた。支持する理由は「他に適当な人がいない」8.4%、「政策が良い」4.8%、「首相の属する党を支持している」4.6%の順。
小沢氏の進退については、「幹事長を辞めるべきだ」が46.2%(同2.3ポイント減)、「幹事長だけでなく衆院議員も辞めるべきだ」が29.7%(同1.6ポイント減)と、合わせて75.9%(同3.9ポイント減)が幹事長辞任を求めている。』(4月16日付時事通信)
【日米『民主党』】

対米追従一辺倒だった自民党政権からアジア重視へ転換した姿勢を見せるべく、普天間問題を皮切りに米国と丁々発止渡り合う首相の姿を期待していた向きもあるかもしれないが、それは完全に裏切られたのではなかろうか。
この半年間の普天間問題を巡る首相と民主党の対応はまさに稚拙すぎて、米国が相手にしなくなるのも当たり前のような気がするのは僕だけだろうか。米国はときおりタイム誌などにも掲載されているが、世界に軍隊を派遣することで軍隊ではあっても若い貴重な人材の血を流し続けているのだ。その覚悟をもってして世界戦略を描き、イランや北朝鮮と対峙し、中国と渡り合い、日本や欧州などの同盟国との調整を真剣に図っているのだ。そんな気迫が日本の今の鳩山政権、民主党にあるだろうか。残念ながら、内向き志向ばかりが目立ってまったく感じられないのだ。そんな姿勢を日本国民はじっと見ているからこそ、支持率も下がる。自然の成り行きなのだ。
首相だけの罪ではない。しっかりとした国家戦略も戦術もなく迷走する民主党全体がその責を負うべきだろう。選挙の票目当てだけで合理的な説明も一切なしに郵政改悪を強行する亀井氏を野放しにしていることもその一端だ。本当に情けない。
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