2010年06月29日

【口蹄疫被害支援】

7百年以上にもおよぶ伝統的行事の御利益が宮崎の方々に届いてほしいと願って山笠振興会が動きました。

聖一国師の祈りを宮崎にも―山笠義えん金『家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」に苦しむ宮崎県を支援しようと、博多祇園山笠振興会(瀧田喜代三会長)は21日、福岡市・天神の同県福岡事務所を訪れ、義援金20万円や手ぬぐいを送った。

 聖一国師が祈祷(きとう)水をまいて疫病を鎮めたことが山笠の起源とされていることから、この日は櫛田神社(同市博多区上川端町)で事前におはらいをしてもらった義援金を持参。瀧田会長(73)は「九州は一つ。山笠で盛り上がる博多の元気を宮崎にも届けたい」と話した。

 同事務所の成合(なりあい)孝俊次長(50)は「祭りやイベントを自粛している同県を山笠の勇壮さが元気づけてくれるのでは」と語り、「口蹄疫終息に全力を尽くします」と表情を引き締めた。

 義援金は振興会を構成する十七番山笠までが各1万円、振興会から3万円を拠出した。』 (6月25日付西日本新聞)


【山笠の起源】

聖一国師の祈りを宮崎にも―山笠義えん金山笠の起源については諸説がありますが、一般によくしられていて博多祇園山笠振興会も唱えている説は、聖一国師が仁治二(1241)年、疫病除去のため施餓鬼棚に乗って祈祷水(甘露水)をまいたのが始まりというもので、今回の義えん金もこの説にのっとって櫛田神社にお祓いを受けたとのことでした。

※図は「聖一国師」画

宮崎県の口蹄疫被害はまさしく現代の「疫病」に他なりません。家畜の疫病の蔓延はいづれ人にも様々なかたちで影響を及ぼしていきます。地域的な広がりが出てくれば人間が人為的に定めた県境も意味をなさないでしょう。そういう意味で今宮崎の人たちは一生懸命この疫病を撲滅するために自らの生活の糧までもかなぐり捨てて日々闘っておられるのです。

本当に頭が下がりますし、福岡にいる僕たちとて「なんとかせんといかん」という気持ちになります。そんな中で行われた振興会の義えん金。博多の守り神である櫛田神社の氏子たちが行う奉納行事が山笠なのですが、その櫛田神社のお祓いを受けた義えん金を、疫病に苦しむ宮崎に届けるというのは、博多っ子にとってこれほど誇らしい気持ちになるものはありません。

7百年以上にもおよぶ伝統の重みが必ずや「現代の疫病」を葬ってくれるのを確信しています。




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