2011年03月24日
恐れていた事態が次々と現実に起こっています。

都は、乳児が水道水を飲むことを控えるよう呼びかけている。
呼びかけの対象地域は東京23区、武蔵野市、町田市、多摩市、稲城市、三鷹市。
検出されたのは、葛飾区の金町浄水場で、22日午前9時に採水したところ、210ベクレルを検出した。食品衛生法に基づく乳児の飲用に関する暫定的な規制値は100ベクレルとなっている。
都では、この水道水を乳児の粉ミルクなどに使うことを控えるよう呼びかけている。ただ、指標は乳児が長期にわたり飲み続けた場合を想定しており、他の飲用水が確保できない場合は飲んでも構わないとしている。』(3月23日付読売新聞)
【水も食品も土壌も】

もうひとつ驚愕したのは、数日前に福島原発周辺の原乳やホウレンソウの放射能汚染が報じられた後、23日の時点ではそれが様々な葉物類、そして地域も広範囲になっていることです。すでに相当広範囲に放射性物質が広がっていることがわかります。
最後に23日夜のNHKニュースで報じられたセシウムによる土壌汚染です。福島原発の北40キロほどの場所で何と通常の1600倍近いセシウム137が土壌から発見されたと報じられていました。これはチェルノブイリ原発事故現場から数10キロから50キロ付近で検出された放射能量に匹敵する値であり、高濃度であることは間違いありません。また、セシウム137は土壌に残る可能性は高いものの、半減期は30年近くあり、食品から人体に取り込まれると筋肉に付着しやすく外部被ばく、内部被ばくを長期にわたり及ぼす可能性が高いものです。
【日本全国どこも可能性あり】

福岡から見ている分は毎日ニュースで報道される数値を冷静に見ることが出来ますが、東北や関東の方々は気が気ではないと思います。とにかく様々な情報源からデータを出来るだけ集め、パニックにならずに自らの判断をしていくことしかないと思います。
それから東北、関東以外の地域でこのブログ、あるいは放射能汚染のニュースを見てられる方も安心は禁物だと思います。福島第一原発からの放射能は様々な条件で放射能雲となって風下に流れ、思わぬ高濃度の放射性物質を広範囲に運んでくることを肝に銘じておくべきです。また、日本には狭い国土に55基もの原発が全国にある原発過密国であり、今回の食品や水の汚染の原発からの距離が100キロから200キロ近くに及んでいることを考えればどこにも逃げ場はないということです。(ちなみに玄海原発から福岡までは50数キロしかありません)
国民に放射性物質除去方法を、もっと詳しく説明
すべきでしょう。その役目を何所の役所が負うかで、又揉めるでしょうが・・。今回の買い占めでは、人間の入口(主食・飲料類)と出口(トイレットペーパー等)への恐怖が、いかに高いかです。あと、汚染への恐怖は分かりますが、もう少し冷徹な認識力を求めたい。数値への理解は義務教育で受けた筈ですが、無理でしょうか?何事にも潔癖な日本人の良さが、今回は過ぎたと思うのです。避けられる事は、避ける努力が必要でしょう。日本列島で、住む限りに於いて。
Posted by ゆき at 2011年03月25日 13:42
非常に難しい問題ですよね。詳しく説明しようとすればするほど難しくなるし、簡単に済ませようとすると理解できない人が増える可能性がある。それから今後気になるのは放射性物質の継続的な放出によって、ある程度の放射性物質との同居状態を容認せざるを得なくなり、風評被害の防止と相まって、放射性物質の基準値の緩和が行われていくであろうということです。もうそういう動きが出てきています。怖い話です。
Posted by luckymentai at 2011年03月28日 06:18