2011年06月01日
あまりにも節操のない、あまりにも小粒な政治が空回りしています。

政府・民主党執行部はこれに対するけん制を強める一方で、党内では「反菅」の動きも一段と活発化した。
自民党の谷垣総裁は31日の党役員会で「不信任案の扱いは、推移をよく見ながら判断したい。お任せいただきたい」と述べ、提出への決意を改めて強調した。谷垣氏は6月1日の党首討論などの動きを見て、同日中にも提出時期を決断する考えだ。石原幹事長は記者会見で、提出理由を「菅首相がこのまま東京電力福島第一原子力発電所の事故を扱っていたら、この国が不幸になる」と説明した。
自民党は、公明党と共同で提案する方針だ。
31日午後からは逢沢一郎国会対策委員長が公明党以外の野党各党に協力を求める。自民党幹部は同日朝、不信任案について「週をまたぐことはないだろう」と述べ、週内に衆院本会議で採決されるとの見通しを示した。
一方、公明党は31日午前の常任役員会で、不信任案の扱いを山口代表に一任することを決定。山口氏は記者会見で「菅政権に今後の復旧・復興を委ねることは被災者の思いにそわない」と述べ、自民党と共同提案する方針を明確にした。』(5月31日付読売新聞)
【無責任政治が招く国家衰亡】
菅内閣が決して最善を尽くしているとは思えないし、もっといい選択があらゆる場面であったのではないかとの疑念も尽きません。しかしながら、だからといって内閣不信任案を今提出することが、東日本大震災の復興に本当にプラスになるのでしょうか?
答えは「否」です。いくつかのメディアが発表している世論調査にも、今内閣を変えるのはよくないという国民の意見が多いという結果が出ています。僕もそう思います。
一体、自民党は福島原発の核惨事を招いた責任は誰にあると思っているのでしょうか?菅政権?民主党?東京電力?冗談じゃない。もともとは長い間政権党にあって、住民の安全を一顧だにせずに原発推進政策を推し進めてきた歴代自民党政権が最も大きな責任があるということです。それを総括することもなく、震災からの復興が菅内閣のもとでは進まないから内閣不信任案?ちゃんちゃらおかしい。一体何を考えているのかと言いたいです。
先ずは自らの政党が今までいかに間違った政策を取り続けてきたか、しっかり総括してその結果を国民の前にすべてさらけ出すとともに、そのうえで菅内閣に代わる明確なエネルギー政策や東北の復興計画について財源も含めて中長期的なビジョンを国民の前に示してから、不信任案などの話をすべきでしょう。
そして民主党の小沢グループ。この人たちは、政権与党の責任というものをどう考えているのでしょうか?野党に同調して民主党をつぶしてもいいと考えているのでしょう。それならそれでこちらもしっかりと菅内閣後のビジョンを示すべきでしょう。なんの大義名分もなく、姑息な茶番劇をやっても国民は納得しません。
【大きな懸念】

したがって、再び日本を破局の淵に追い詰めるかもしれない原発をどうするのかについて、あの惨事を経験した菅内閣が責任を持って新しいエネルギーのあり方に道筋をつけ、さらには東北の方々の復興の道筋をつけるまでは菅総理には市民宰相として頑張ってもらいたい。今、内閣総辞職や総選挙ということになれば福島の核惨事は日本の将来に活かされることなく、再び日本は次なる核の大災害に向かって一直線ということになりはしないかと危惧します。
賛成です。現政権が上手く機能していないのは、周りが非協力的だからではないでしょうか。責任のなすりあい、逃げ、保身、駆け引きはもういい加減に止めて貰いたいです。菅氏が退いたとしても一体誰が?今国民が望むのは一致団結して国難に臨む事。皆で協力は出来ないのか?首相も人間、足りない部分もあるかもしれない。でも私利私欲なく奮闘しようとしている菅氏を引き摺り下ろす今の動き、情けなさ過ぎます。
Posted by komorebigarden at 2011年06月01日 09:44
コモロガーデンさん、意見が合いますね。今の日本の男どもはだらしないです。責任のない分野では者言いますが、自分の利害に絡むことは特にサラリーマンは自分の意見さえ、会社に遠慮して言えない。僕もある意味そうでしたが・・・それが今政治をこういうメルトダウン状態にしている根本原因だと思います。そして責任はすべて他人に転嫁。なんという無責任。これからはモノ言う女性に期待するしかないと思います。
Posted by luckymentai at 2011年06月01日 22:09