2011年08月31日
アップルのCEOが変わる日がやってきました。

ジョブズ氏は、2011年1月から健康問題を理由に休養しており、休養中の主要な業務はティム・クック氏が担当していた。後任のクック氏についてはジョブズ氏が強く推薦したという。
ジョブズCEOは、退任発表にあわせて公開された書簡の中で、「AppleのCEOとしての業務を遂行できなくなった場合には、すぐに知らせると常々言ってきた。残念ながらその日が来た」と退任が健康問題であることを示唆。「Appleの最も輝かしく、イノベーティブな時代は新体制の先にあると信じている。新しい役割で、それに貢献し、見届けることを楽しみにしている」と記している。』(8月25日付Impress Watch )
【これからもアップル】

今までも何度もブログで紹介してきましたが、ジョブス氏のパソコンには当初からUser freindlyということが一貫してありました。だれでもが説明書やマニュアルがなくても使える道具としてのパソコンです。そのひとつがハードウェアとソフトウェアを一体で開発してきたアップルの姿勢にあります。複雑な操作などしなくてもいいように、出来るだけシンプルにしているのがアップルの製品の特徴ではないでしょうか。マイクロソフトが初めてウィンドウズシリーズを出したのは確か1985年だったかと思いますが、そのとき最初に感じたのはマックに比べると非常に使いにくいOSだったということです。その後マイクロソフトはマックの製品の使いやすさを取り入れて改善が進み、一時はほとんどがウィンドウズのパソコンで占められる時代もありました。
でもそのマイクロソフトのOSの牙城を全く別の分野から突き崩したのが、iPod旋風でした。iPodの出現によってパソコンだけでなく音楽というジャンルにおいても世界中で革命的な変化が起こったのは記憶に新しいと思います。それらの仕掛け人は間違いなくジョブス氏でした。そしてその後もiPhoneやiPadによって新しい分野を切り開き、一時青色吐息状態だったアップルは完全に復活し、グーグルとともに世界を代表するアメリカの企業となっています。
そのジョブス氏が第一線を退くことは一体どういうことなのか。本当にアップルは今まで通り革新的な思想でもって今まで以上に新しいユーザーフレンドリーな製品を世に出すことが出来るのか。やや不安ながら、これからしばらく見守っていきたいと思います。
ジョブズ氏のすっかり痩せたお姿をテレビで拝見しました。なんとか病に打ち勝って欲しいと祈っています。
Posted by komorebigarden at 2011年08月31日 10:04
汎用機時代からの私には、MSがIBMとMS-DOSで接触して以来、「業務系処理」から離れるのは至難だった。文句は山ほど言いたいが不可欠でしょう。当然付随した、開発支援、運用環境、通信関連ツールも品揃えが運命でしょう。アップルは、MSの狙った企業を個人と、その非論理的な画像・使い勝手の容易さ分野を狙い、成功したと思います。
でも、最初は何が起こるか、怖い製品でした。
そしてネットワークが大切でノードとしてのメディアツールは単なる道具だとしてGoogleが闊歩してると思います。この三者に共通するのは、(オタク的)個人主張を企業化するのに投資や育成する素地が豊かなUSAです。MSが仮に日本に有ったら、今でも大企業の下請け、アップルは煩いと潰されたでしょう。ジョブ氏の引退は寂しいですが、これも世の習いだと達観したいです。
Posted by Plumlight at 2011年08月31日 12:43
人間の寿命に限りがある限り、どんなすぐれた企業でも創業者の人柄や創意工夫がそのままの形で残るのは至難の業でしょうね。
企業の寿命30年説というのも頷けます。自分にも寿命がありますからせめて同時代に生きるファンとしては自分が生きている間だけでも同じ憧れの企業や製品であってほしいと願っています。
Posted by luckymentai at 2011年09月01日 08:38