2012年09月21日

【福島視察】

両陛下のお気持ちを察するに余りあります。

両陛下、除染視察に福島へ『天皇、皇后両陛下が東京電力福島第1原発事故で汚染された土地の除染活動を視察するため、来月13日に福島県を訪れる方向であることが宮内庁関係者への取材で分かった。両陛下が除染活動を視察するのは初めて。宮内庁はスケジュールを検討している。

 関係者によると、両陛下の訪問は日帰りになる見通し。両陛下は昨年4~5月、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城、岩手、福島県を相次いで訪問するなど被災者に心を寄せてきた。

 今年3月の1周年追悼式では、天皇陛下がお言葉で「危険な区域に住む人々は住み慣れた、そして生活の場としていた地域から離れざるを得なくなりました。再びそこに安全に住むためには放射能の問題を克服しなければならないという困難な問題が起こっています」と原発事故に言及していた。【長谷川豊】』(9月20日付毎日新聞)

【唯一の救い】

この報道の前日に当たる19日、政府は自ら幅広く国民に意見を聞き、すべての審議を曲がりなりにも公開して数カ月にわたって検討を重ねてきた「革新的エネルギー・環境戦略」において2030年代の原発ゼロ目標を閣議決定する予定だったのを経済界や原発立地の地元、米国などの圧力に屈してやめました。また同日、こちらは「確信」的強硬手段をもって任命した5人の委員をもって原子力規制委員会をスタートし、そのバックには元経産省の原子力推進派の陣容をそのままに原子力規制庁を立ち上げました。原子力安全委員会と保安院という名前から看板だけを付け替えただけで、強大な権限を持って生まれ変わったこの原子力の規制を司るという組織は、政治の介入も許されなくなり、これから原発の再稼働に向けて「着実に」仕事をこなしていくでしょう。もはや僕たち市民、国民がこの組織の暴走を止めることは3/11以前より難しくなったのかもしれません。

そんな中で、両陛下が福島の除染活動を視察されるというニュース。原子力ムラはフクイチの事故を防げず両陛下が住まわれる皇居さえ放射能で汚染させてしまったことを思うと、皇室さえ被災者というのに両陛下は福島の方々の痛みを思い、慰問に行かれるのです。日本にとっての最後の救いです。

原子力ムラの面々には、せめて両陛下に土下座して謝れと言いたいです。



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