2008年03月06日

【冷凍ギョウザの怪】

中国の対応は本当に不可解で、理解に苦しむことが多い。その最近の顕著な事例があの冷凍ギョウザ中毒事件だ。

不可解な巨人・中国との付き合い方『「正式な連絡は受けていないが、中国側の主張に科学的根拠はあるのか」。中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、中国公安省が28日、「中国国内で殺虫剤の混入した可能性は極めて少ない」との見解を示したことで「日本国内での可能性は少ない」と逆の見方をしている日本の警察庁には困惑の声が広がった。

 同庁の見方の根拠は(1)冷凍ギョーザの密閉された袋の内側から「メタミドホス」が検出された(2)日本国内のものと成分特徴が異なる(3)中国から被害の出た千葉、兵庫両県まで別ルートで運ばれ、陸揚げ後に接点がない--など。こうしたことは21、22日の日中警察当局の情報交換会議で中国側に示し、鑑定結果などのデータも提供。「日本の警察が鑑定結果などを見せなかった」とする中国側の見解を明確に否定している。

 25日には警察当局の首脳級会議も開催され、捜査の連携を確認したばかり。今回、事件に対する両国警察の認識の違いが浮き彫りになり、今後の捜査に影響を与える可能性も出てきた。』(2月28日付毎日新聞)


【枚挙にいとまなし】

あれほど日中の協力のもとで原因究明に努力するとの姿勢を当初示していたのに、突然の日本側の対応への非難表明。それも素人目に見ても「中国側での殺虫剤の混入した可能性は極めて少ない」などと主張する根拠に政治的な臭いが感じられるのはどうしたことか。日本の警察庁などが困惑するのも無理はない。

この事例だけだったら中国側の主張にも耳を傾けることはやぶさかではないが、不可解なのはこれだけではないのだ。

たとえば、先日の黄砂の飛来についても中国紙「環球報」(電子版)の報道によると、「黄砂は中国で発生し、日本や韓国に飛来している」との見方について、中国の専門家が「発生源を中国だけに特定するのは妥当ではない」と反論しているといった記事(3月5日付Record China)に見られるように、自国のデータは国家機密だと主張して非公開にしたままで、「お前が悪い」というだけでは単なる言いがかりだろう。納得するしないの以前の問題なのだ。

【極めつけはダルフール問題】

そして極めつけは、人権を弾圧するダルフール問題を抱えるスーダンへの支援を継続する中国政府の姿勢に反対して北京五輪開会式の総指揮監督を辞任したスピルバーグ氏の問題だ。この件についての中国政府に対しては、人権団体や欧米の議会などから批判が続出しており、米下院では「中国政府が人権侵害をやめない場合は北京五輪をボイコットする」との決議案が提出されており、同時に「ベルリン五輪」を引き合いに、「開催国の品位」が問題にされているのだ。

食の問題にしても、黄砂への対応にしても、アフリカの人権弾圧にしても、急膨張を続け、好調な中国経済とは裏腹に共産党一党独裁の中国政府の姿勢には民主主義国家とは相容れない不可解さが常につきまとっていることを念頭に置いてきっちり筋を通していく姿勢が必要だろう。

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