2008年10月21日

【芋掘り無念】

行政代執行の是非-幼稚園対大阪府『第二京阪道路(京都市伏見区-大阪府門真市)の建設予定地に位置する北巣本保育園(門真市)の野菜畑を撤去する大阪府の行政代執行が16日早朝から始まった。保育園側は2週間後に近くの保育園と合同でこの野菜畑を使ったイモ掘り行事を控えており、職員ら約50人が「子供たちの野菜を奪わないで」と反対の声をあげたが、府は代執行を強行。園児らが育てた野菜を刈り取り、敷地の立ち入り禁止措置を取った。

 橋下徹知事は「府はこれまで誠実に交渉してきた。供用開始が遅れると通行料で6億、7億円の損害が出る。申し訳ないが理解していただきたい」とコメント。「イモ掘り行事まで待ってほしい」という要望には「なぜ2週間早くイモ掘りをしなかったのか。もっと早く園児を喜ばせる方法があったはずだ」と保育園側の対応を批判した。』(10月16日付産経新聞)


【行政代執行を巡る駆け引き?】

行政代執行の是非-幼稚園対大阪府行政代執行とは、行政機関による撤去命令などに応じない人たちに代わって、それらのものを行政機関が強制的に撤去することを言います。市民の憩いの場所である公園をホームレスの人たちが許可なしにテントなどを張って不法占拠しているときに、地方自治体がホームレスの人たちの怒号の中を、業者に撤去を命じるシーンをテレビで見たことがありますが、あれなどは典型的な行政代執行の例でしょう。

今回メディアが取り上げたのは、幼稚園児の芋畑を踏みにじるシーンと巨額の赤字財政に喘ぐ橋下大阪府政のコントラストがニュース性があるとみたからでしょうか。詳しい事情はわかりませんが、保育園側が立ち退きの取り消しを求めて大阪高裁に訴訟を起こし、30日にはその決定が下されるのにそれを待たずに代執行を進めた大阪府と、代執行に踏みにじられる芋畑に涙する保育園児まで使って抵抗する幼稚園側双方に、何とか自分たちの有利なほうに事を運ぼうという魂胆ばかりが見え隠れします。

しかし、何と言っても法律を盾にしたパワーに圧倒的に勝る大阪府のやり方は財政逼迫の事情があるにしても、いただけません。ここまでこじれる前にもっと代執行を受ける側の市民の立場に立った話し合いをしてほしかったと思うのは僕だけでしょうか。



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