2010年04月05日

【高齢化対応】

読者の声には逆らえなかったようです。

読者高齢化―老眼対応?ロック誌『ビートルズやボブ・ディランら欧米のベテランロッカーやミュージシャンの特集記事で人気の老舗月刊音楽誌「レコード・コレクターズ」が、主要読者層の高齢化を受け、4月15日発売の5月号から活字を現在より約10%大きくすることが2日、分かった。「字が細かくて読みにくい」との読者からの要望に応えたという。かつて若者文化の象徴だったロック音楽だが、時の流れには逆らえない?!

 同誌は昭和57(1982)年にミュージック・マガジン社が創刊した。公称発行部数は約15万部。約10年前から、読者ニーズの取り込みに力を入れるため毎年12月号にアンケートはがきを付け、翌年の2月号に読者が選ぶ「再発CD年間ベスト20」や同誌への意見を掲載するなど活用してきた。

 ここ数年、アンケートはがきを送ってくる熱心な読者のほとんどが50代半ば以上で、「字が小さくて読みにくいので大きくしてほしい」という要望が編集部に多数寄せられたという。編集部内で協議した結果、5月号から文字の拡大など大幅な誌面刷新の実施に踏み切ることにした。

 同誌の寺田正典編集長(47)は「編集部内では文字拡大による情報量減少を危惧(きぐ)する声もあったが、レイアウトに工夫を凝らし、減少は最小限にとどめた。実は私自身も最近、老眼鏡をかけて編集作業をしていることも影響しています」と話す。

 今回の同誌の刷新には、若者の洋楽離れやネットの普及による活字離れの影響もうかがえるが、寺田編集長は「ロック音楽が真に革新的で多くの人をひきつけたのは1980年代半ばまでで、そのころにファンだった若者がロック音楽とともに年を重ねている。読者の高齢化は避けられないが、若い世代にも親しめるようなメディアをめざしたい」と意気込んでいる。』(4月2日付産経新聞)


【時代は変わる】

ロックとは、1950年代にアメリカで黒人音楽と白人音楽が融合して出来たポピュラー音楽のジャンルで、既存のクラシックやジャズといった音楽に対抗するカウンターカルチャーとして若者の間に広がったという側面もあります。

日本でも記事にある通り、1980年代に若者の支持を得て大きく広まり、老舗月刊音楽誌「レコード・コレクターズ」の読者層を形成してきたのでしょう。しかし、月日は流れ、若者のロック離れが進み、かつて若者だった読者層がそのまま残ってそれらの音楽誌を支えているために、読者層の高齢化が「活字の拡大」という要請を生んでいるのです。

先日NHKテレビで熱血オヤジバンドの全国大会が福岡で開催されている様子が放映されていましたが、オヤジバンドのメンバー達も80年代や90年代のロック熱狂派がオヤジとしてロックを今でも楽しんでいる姿なのです。彼ら熱血オヤジバンドのようなロックオタクのオヤジたちのために、ミュージック・マガジン社には是非とも高齢読者のニーズに応えてこれからも紙面づくりに取り組んでもらいたいと思います。




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