2012年05月07日

【全原発停止】

ついに5月5日をもって日本の全原発が停止しました。

ゼロからの出直し-全原発停止『全国の原発で唯一稼働している北海道電力の泊原発3号機(北海道泊村、91.2万キロワット)が5日深夜、定期検査のため発電を停止する。これにより、国内の原発50基は全て運転停止状態となり、原発の発電量は1970年以来42年ぶりにゼロとなる。原発が基幹電源となってから初の異例の事態で、政府が目指す再稼働が実現しない場合、電力の供給不安を抱えたまま需要が増大する夏を迎える。
 原発による発電電力量は、ピークの98年度には全体の36.8%を占め、その後も3割前後で推移してきた。しかし、東京電力福島第1原発事故が発生した昨年3月11日以降、国内の原発は定期検査で次々と運転を停止し、再稼働のめどは立っていない。最後の稼働原発となった泊3号機も、5日午後5時ごろから出力を下げ始める。同11時ごろには発電を停止する。』(5月5日付時事通信)


【すべてを出直せ】

昨年3月11日のフクイチ事故以降の原発を巡る動きを見ていると、政府や電力会社、原子力産業、御用学者、大手メディアといったいわゆる「原子力ムラ」の人々は、関東全域3千万人が避難するような事態も現実に起こりえた過去最悪の原発事故を経験しても、まったく反省もなくただひたすらに原発の延命を図っているように見えます。

そういった動きを危機感を持って阻止しようとしているのは、僕ら多くの市民たちの原子力ムラに対する不信と疑念、それを追及する「声」です。圧倒的な原子力ムラの権力に立ち向かっていけるのは、事故が起これば真っ先に危険にさらされる僕ら市民の声しかないのです。

この夏を目指して大飯原発を再稼働させようという政府の目論みは今一時的にとん挫しています。しかし、彼らはフクイチを何の教訓ともとらえておらず、原子力維持体制の温存のみしか関心がないことは経産省総合資源エネルギー調査会基本問題委員会の原子力推進派の委員の議論を聞いているとわかります。日本という国家の存亡は原子力抜きではありえないと考える彼らにとって原発が次の破滅的な事故を起こして日本が壊滅するリスクなんて統計学的な確率が限りなくゼロに近いとしてまたしても無視しようとしているのです。

僕たち市民は決して気を緩めてはいけません。彼らの狂気を止めるまでしっかりと監視し、一刻も早い全原発の廃炉を目指して「声」を上げ続けましょう。


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