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2011年02月14日

【ついに辞任】

エジプト市民がついに大統領を辞任に追い込みました。

『エジプトのスレイマン副大統領は11日テレビ演説を行い、同国を約30年にわたって統治してきたムバラク大統領が辞任したと発表した。これに伴い、軍の最高幹部会議が全権を掌握する。発表に先立ち、AP通信など複数のメディアは、ムバラク大統領が首都のカイロを出て、東部シナイ半島の保養地、シャルムエルシェイクに滞在していると報じた。チュニジアで1月に起きた民衆蜂起による政変がエジプトにも飛び火、同月25日から各地でムバラク氏の退陣を求める大規模な反政府デモが続いていた。ムバラク氏は次の大統領選への不出馬を表明する一方、即時退陣は拒否していたが、辞任圧力に抗しきれなかった格好だ。』(2月12日付産経新聞)

【興奮の後に待つもの】

辞任の直前の演説で辞任しないと強弁したムバラク大統領に怒った市民のデモがさらに大規模になり、ついに市民の前に辞任を余儀なくされたものです。軍の最高幹部会議が全権を掌握したということでとりあえずは、国内の混乱は回避され民主的な選挙→新体制の構築が進められることになるでしょう。米国と強力な絆を持つエジプト国軍が当面権力を掌握することで、イスラム原理主義を唱える勢力が台頭するのはひとまず避けられたわけで米国としてはややホッとしているのではないでしょうか。

アラブで広がりつつある市民革命のうねりは止めることは出来ないでしょうし、民主的な政権が市民によって誕生していくというのは米国や英国など西欧民主主義諸国が理念的には願っていることかもしれません。しかし、イスラム原理主義とつながる過激派などが権力の空白を突いてくることも十分予想されるので、エジプトの民主革命の行方はまだまだ予断を許さないと言うのが正直なところでしょう。

大統領を辞任を追い込んだ市民も今は興奮状態ですが、いづれ新たな政権か誕生しても生活がよくならなければ再び怒りを爆発させることになることを忘れてはならないでしょう。  




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