2010年07月30日

【ブリ大量死】

陸上での異変と同じく海でもかつてない異変が起きているようだ。

『小康状態を保っていた長島町沖八代海の赤潮被害が19日以降、再び活発化し25日までに、ブリとカンパチが計144万4500匹死滅した。過去最悪の被害を出した09年の死滅数を上回った。被害総額は集計中という。県が引き続き厳重な警戒を呼び掛けている。
 原因は「シャトネラ・アンティーカ」と呼ばれる毒性の強い植物性プランクトンで、今年は7月上旬に発生した。県によると、被害の内訳は東町漁協管内でブリ132万7500匹▽北さつま漁協管内でブリ11万4000匹、カンパチ3000匹。
 09年は7月28日~8月10日(14日間)に発生し、8月上旬に被害が集中した。計121万匹が死滅し、被害総額は約20億3000万円と統計が残る76年以降で過去最悪だった。
 今年は、26日で発生から既に27日間が経過し長期化している。県によると、水温や塩分濃度などから8月上旬はプランクトンが繁殖しやすい環境となり、被害が広がる可能性が高いという。』(7月27日付毎日新聞)

【赤潮が警告する】

35度以上という猛暑が日本全国を席巻してすでに2週間近くが過ぎた。これから8月に入って、ますます気温が高い日が続きそうな気配であるが、異常高温は陸上だけでなく海上そして海中も確実に影響を与えているだろう。この記事にある赤潮はそのひとつの事例としての可能性がある。

先日もお伝えしたように、このブログを書き始めてからもう5年近くになるが、その間にも様々な海の異変を伝えてきた。最近だけでも巨大深海魚の漂着、玄界灘のウニの大量発生、明石のタコ大発生など水温の上昇が原因と推測されるような異変が続々と報告されている。

海水温の上昇に関しては、昨年7月26日に国連環境計画(UNEP)が最近の調査結果をまとめていますが、それによれば日本を含む各国の沿岸海域のほとんどで、過去25年ほどの間に地球温暖化による海水温度の顕著な上昇が観測され、魚の資源の減少が目立つとされ、特に日本海は1982年から2006年までの水温上昇が1・09度で、東シナ海(1・22度)などとともに「上昇傾向が特に大きい」六つの海域の一つとされたそうだ。

見た目には海は以前と変わらないように見えるが、海中では最近の急激な気候変動の影響で海流が大きく変化し、魚介類の生態系が様変わりしているのではないかと思われるのだ。そうなると、たとえ自然界の魚の資源の減少を養殖で補うといった人知の力で克服しようとしても、海中の急激な変化にはとても太刀打ちできないだろう。

ニュースになろうとなるまいと、人々が関心を示そうと示すまいと、自然界の異常は陸上だけでなく、海においても深く大きく進行しているのだ。

  




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