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2010年04月13日

【吹替えによる理解】

「超吹替え」という新しい試みが今、日本で上映される洋画で話題を集めています。

『映画館で洋画の字幕を追うのは疲れる。でも、吹替版は…。そんな人に朗報。レオナルド・ディカプリオ主演「シャッターアイランド」に、業界初の「超日本語吹替版」が登場する。字幕翻訳の第一人者、戸田奈津子さんが初の吹替監修を務め、違和感のない話し言葉を実現。“大人の吹替版”で映画に集中できそう?

 「超日本語吹替版」誕生のきっかけは近年の洋画離れだった。その一因は“字幕”。配給のパラマウントピクチャーズジャパンが10~50代の男女300人に実施したアンケートによると、半数以上が字幕に対して「疲れる」「見にくい」「読み切れない」など否定的な印象を持っていた。

 超日本語吹替版に興味を持っているのは全体の49%。なかでも50代以上と、10代の興味が高かったという。これには「24-TWENTY FOUR-」や「LOST」などの海外ドラマのヒットの影響も。字幕を追うのに疲れた世代と、字幕と吹替の切り替えが自由にできるDVDに慣れた世代が、吹替への抵抗が少ないことが分かった。

 もっとも日本では、映画館で見る洋画は字幕版が主流。「俳優と声優の声のイメージが違う」「日本語が不自然」など、吹替版への“アレルギー”がある人も多い。そんなファンの声をもとに「超日本語吹替版」へと改良された。

 字幕翻訳家の戸田さんが吹替監修に初挑戦。「殺したいわけじゃない」↓「殺す気はない」。「不条理には勝てないわ」↓「そういうものなのよ」と、翻訳的な言い回しではなく、より自然な話し言葉に。プロの声優のみを起用し、先入観なくストーリーに入っていけるようになっている。

 さらに、役名を表記。海外ドラマのように主要キャストが初登場の際、「連邦保安官 テディ」など役名の文字が画面上に出る。これも業界初の試みだ。

 「シャッターアイランド」は謎解きミステリー。細かなシーンに注目して見ていくと、真相が明らかになったとき、より楽しめる。字幕に気を取られず、役者たちのしぐさひとつひとつをじっくりと見ることができそう。』(3月20日付産経新聞)


【新しい潮流】

つい最近、映画「アバター」の大ヒットでハリウッドを中心に映画界の流れは一気に3D映像になっています。確かにインパクトの大きさという点では2Dよりは遥かに娯楽性が高いので、これからの映画はどんどん3Dが主流になっていくでしょう。

3Dともうひとつ日本で上映される洋画においては、言葉の問題が観客の動員に大きな影響を与えています。それは字幕にあります。低学年の小学生などの子供は字幕を見ながらというのは難しいのは当然ですが、大人でも字幕と映像を両方追っかけながら鑑賞するのはかなりしんどいものです。一部のファンや英語学習者などにとっては俳優の生の声じゃなければ駄目だという声も根強くあるのですが、この記事にある「シャッターアイルランド」のような謎解きミステリーなどストーリーを言葉でしっかりと追っていかなければならないような映画ではやはり吹替えで見たほうが理解がしやすいでしょう。一部のファンの不満はDVDなどで外国語を後で楽しむということで吸収できるかもしれません。

そこでこの「超吹替え版」というのが登場したのだと思います。今回の試みがうまくいけば、3D映像とともに日本では「超吹替え版」の洋画が主流になっていくのかもしれませんね。これは裏を返せば、戸田奈津子さんのような字幕の専門家が少なく、今まで如何に字幕が粗製乱造されていたか、ユーザーの不満に応えていなかったかということかもしれません。

  



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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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