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2010年05月06日

【有終の美】

いよいよ歌舞伎座の「さよなら公演」が千秋楽となりました。

『老朽化のため建て替えられる歌舞伎座(東京都中央区)で、昨年1月から16カ月にわたって行われてきた「さよなら公演」が28日、千秋楽を迎えた。数々の名舞台を生んだ歌舞伎の殿堂には終日多くの人々が詰めかけ、名残を惜しんだ。
 最終公演となった今月の「御名残四月大歌舞伎」は初日から連日の大入り。この日も当日券売り場に長い列ができ、あちこちで記念写真を撮る人の姿が見られた。東京都台東区の大学教員、篠目清美さん(57)は「きょうはロビーの熱気もすごく、舞台と客席が一瞬一瞬を楽しむような一体感がありました。新しい歌舞伎座もそうあってほしいですね」と期待を寄せた。
 最後の演目は歌舞伎十八番の「助六」。大向こうから盛んに掛け声が掛かる中、市川団十郎さん、坂東玉三郎さんら人気俳優が華やかさの中にも気迫のこもった舞台を繰り広げ、有終の美を飾った。』(4月28日付時事ドットコム)


【懐かしい思い出の劇場】

個人的なお話で恐縮ですが、歌舞伎座は僕にとって懐かしい思い出の場所です。といっても恋人との出会いがあったとかそういう話ではなくて、歌舞伎との最初の出会いの場所だったという意味です(笑)。

東京に勤務していたころに、せっかく東京にいるのだから歌舞伎座で日本の伝統芸能である歌舞伎を本場で楽しもうと思い立ち、数年間、一幕見席に通い続けました。そのときの感動、いまでも忘れられません。最初の頃に観て非常に印象深かったのは松本幸四郎「俊寛」でした。平氏打倒の陰謀に加わったとして鬼界ヶ島に流刑となった僧都俊寛の苦悩を見事に体現した幸四郎の演技に感動しました。(歌舞伎座の閉館記念公演に松本幸四郎の演目があったようです)

それからというもの、大向こうさんがあちこちに陣取る歌舞伎座4階の一幕見席は僕の歌舞伎道場となりました。といってもそれほど勉強したわけではなく、ただただ役者の演技に感嘆して楽しんだということなのですが・・・・

その思い出の劇場が建て替えのために無くなると聞いたときは一抹の寂しさを覚え、昨年上京したときには歌舞伎座に立ち寄りその重厚な雄姿を写真に収めてきました。新しい歌舞伎座は2013年に出来るそうですが、過去にも何度も建て替えられ生まれ変わって良くなったきたそうですので、今の歌舞伎座への未練は捨てて新生歌舞伎座の姿を楽しみに待ちたいと思います。さようなら、歌舞伎座。長い間ありがとうございました。
  




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海や山、自然が好きな九州男児です。あらゆる機会をとらえて、時代の変化をいつも感じていたいと思っています。
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